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うん、ちょうど良い時間に起きれたみたいだ。引っ越したばかりだけど、ここ花岳町(かがくちょう)は静かだし、どこか落ち着く雰囲気だから良い睡眠が取れたのだろう。
早速顔を洗って、いつも通りの支度…とはいっても、新しい学校だから教科書は違うけど。
ただ、どうやら決まった制服が無いようで、学生らしい服装なら規定はないようだから前の学校の制服を着る。新鮮味には欠けるが、緊張し過ぎなくて良かったかもしれない。
「行ってきまーす」
道路には、通勤の社会人と、それから通学の学生が歩いている。
…あれ、あの二人組の学生、短パンだけどランドセルじゃないし、中学生かな?だとしたらもしかすると俺と同じ学校かもしれない。歩く方面も俺と同じみたいだし、さり気なく二人組のすぐ後ろに付いていく。
「……数学の宿題、お陰さまで終わったよ、ありがとフェノール」
「こちらこそ家庭科の宿題は助かった。ありがとう、ケトン」
どうやら赤紫のツンツン髪をしたやつがフェノール、反対に柔らかそうな金髪をした子がケトンというようだ。宿題かぁ、大変なのかなぁ…思い出して少し憂鬱になる。
「どういたしまして。でもフェノールって裁縫はできるのに料理が苦手ってちょっと意外だな〜」
「う…いつも兄さんが料理を作っているから」
「へえ、アルコール先輩が!やんちゃなイメージだから意外ですね」
「まぁ、兄さんが料理を始めたキッカケはフライ返しとか、派手に見える調理法がキッカケなんだけどな…」
「あはは、先輩らしいです」
フライ返し…!?凄い!あれ、でも
「あれ?でもそれならアルコール先輩に頼めば良かったんじゃ…」
ケトン君も疑問に思ったらしい。
「いや…どうも兄さんのノリにはついていけないから…」
「あはは…」
うーん、どんなお兄さんなんだろ?体育会系の熱血とかかな…フェノール君も運動が得意そうな雰囲気だし。
そんなふうに二人の会話を聞いているうちに、学校はすぐそこだった。やっぱり同じ学校だったみたいだ。先輩って言ってたし、一年生か二年生だろう。フェノール君はちょっとガッチリした体格だし、二年生かもしれない。だとしたら、この学年は過ごしやすそうだな。
そんなことを考えながら、自分も続いて校門をくぐった。
残念ながら、二人は違うクラスみたいだけど…教室に入ると何人かが話しかけてきて、どうやら上手くやれそうな予感がした。
✸←前 次→❖
早速顔を洗って、いつも通りの支度…とはいっても、新しい学校だから教科書は違うけど。
ただ、どうやら決まった制服が無いようで、学生らしい服装なら規定はないようだから前の学校の制服を着る。新鮮味には欠けるが、緊張し過ぎなくて良かったかもしれない。
「行ってきまーす」
道路には、通勤の社会人と、それから通学の学生が歩いている。
…あれ、あの二人組の学生、短パンだけどランドセルじゃないし、中学生かな?だとしたらもしかすると俺と同じ学校かもしれない。歩く方面も俺と同じみたいだし、さり気なく二人組のすぐ後ろに付いていく。
「……数学の宿題、お陰さまで終わったよ、ありがとフェノール」
「こちらこそ家庭科の宿題は助かった。ありがとう、ケトン」
どうやら赤紫のツンツン髪をしたやつがフェノール、反対に柔らかそうな金髪をした子がケトンというようだ。宿題かぁ、大変なのかなぁ…思い出して少し憂鬱になる。
「どういたしまして。でもフェノールって裁縫はできるのに料理が苦手ってちょっと意外だな〜」
「う…いつも兄さんが料理を作っているから」
「へえ、アルコール先輩が!やんちゃなイメージだから意外ですね」
「まぁ、兄さんが料理を始めたキッカケはフライ返しとか、派手に見える調理法がキッカケなんだけどな…」
「あはは、先輩らしいです」
フライ返し…!?凄い!あれ、でも
「あれ?でもそれならアルコール先輩に頼めば良かったんじゃ…」
ケトン君も疑問に思ったらしい。
「いや…どうも兄さんのノリにはついていけないから…」
「あはは…」
うーん、どんなお兄さんなんだろ?体育会系の熱血とかかな…フェノール君も運動が得意そうな雰囲気だし。
そんなふうに二人の会話を聞いているうちに、学校はすぐそこだった。やっぱり同じ学校だったみたいだ。先輩って言ってたし、一年生か二年生だろう。フェノール君はちょっとガッチリした体格だし、二年生かもしれない。だとしたら、この学年は過ごしやすそうだな。
そんなことを考えながら、自分も続いて校門をくぐった。
残念ながら、二人は違うクラスみたいだけど…教室に入ると何人かが話しかけてきて、どうやら上手くやれそうな予感がした。
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