3 部活見学
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アルコール君についていくと、やがて人気のない路地裏へ。
「ねえアルコール、いつもより遠くない?」
人気も無く、建物に囲まれて薄暗いせいか、エステル君が不安げな声を上げる。
「あー…確かにリュウさんにしちゃ長い散歩道だね、でも遠いだけあるよ!」
エステルくんとは対照に暗さをモノともしないアルコールくんは依然元気ワクワク冒険モードだ。
道はまだ続く。流石に僕も不安になってきた…迷ってたりしないだろうか…いやでもアルコール君のことだから、街の隅々まで把握してそうだし。
そのとき、何処からか猫の鳴き声がした。
「あれ、リュウさん…!」
エステルの振り返ったほうにはリュウさんと思しきネコが。
「あれ、リュウさんだ!弁前、この子がリュウさんだよ」
「にゃーむ」
にゃ、にゃーむ。なかなか貫禄のあるネコだ。ギラリと効果音が付きそうな目でじーっと見つめてくる。いかん、目を逸らすタイミングを失った…
「うわ懐かし!リュウさんにらめっこ、エステルは秒で負けたんだよね〜」
「そ、そんなにすぐじゃないし!それにアルコールもまばたきしただろ」
「それはノーカンノーカン!俺はあいこだったなぁー」
「それも、もふもふとかいう強硬手段使ったからじゃん」
「いやいや、つまり頭脳戦には勝ってるんだから勝ち寄りのあいこだよ。」
「なんだよそれ…」
「…って、弁前は…やっぱ負けか」
やっぱとはなんやねん!
「まあまあ、リュウさんが負けることの方が珍しいからさ。勝った人なんてカルボンくらいしかいないよ。…まあ、それもカルボンに興味なくてふいっと逸らした、みたいな感じだったけど…」
エステルくんがフォローしてくれるけど、ここはかっこよく勝ちたかったな…。
「ところで二人とも、目的地まであと少しだよ!」
「!よかった、早く行こう」
おー、いつの間に。いったいどんな場所なんだろう!
細い道を抜けると少し明るい開けた場所に出た。もしかして、この先に…
「……ここだよ!」
見えたのは、池だった。唐突に小さな池が現れた。
「うわ!こんなところに!?」
「すごいでしょ、唐突にこんなそそる場所が現れるの!」
「うん、すごいな!!オタマジャクシとかいそう!よっしゃ、誰がいちばん多く捕まえられるか競争しようぜ!」
「あっはは、弁前ってばはしゃぎ過ぎ!ま、わかるけどね!でも残念、この池なーんにもいないよ」
な、なんだぁ…ガッカリ。落ち込んでいる俺をよそに
「あれ、エステルどうしたの?さっきから固まってるけど」
「えっ…ううん、なんか小学校にあった池と似てるなって…」
「小学校?」
「うん、おれ小学校もこの近くだったから、もしかしたらって思ったんだけど…でも流石に柵もなく来れるはずないもんな。」
「へぇ、いいなー池がある学校!俺の行ってた小学校、そんなの無かったから学校の外ばっか探検してたよー。…うーん、ここどこなのか俺もよくわかんないからなぁ。ちょっと奥まで行ってみる?エステルがお世話になってた先生とすれ違えるかもよ!」
「だ、駄目だよ!どこから入ったんだって説教食らっちゃう…そもそも俺の行ってた小学校じゃないかもしれないんだぞ!」
うーん、確かに、もしここが誰かの土地だったら侵入者になっちゃうもんな…俺もこれ以上踏み入るのは反対かな。
「うー、それもそっか。そうだ、じゃ地図で調べようよ!確か学校に花岳町の地図あったよね」
「あ、うん、確か避難訓練用の地図が沢山余ってたね。」
「よーし、じゃ明日は早登校な!もちろん弁前もだよ!」
お、俺も!?でもまぁ、確かに気になるし
「オッケー、楽しみだぜ!」
「んじゃ、今日は早寝してね!レッツ帰宅!リュウさんもホラホラ!暗くなる前に戻ろう!」
「ニャーム」
こうして俺たちはもと来た道を歩き、各々明日の早起きへと備えるのだった。
✦←前 次→❖
「ねえアルコール、いつもより遠くない?」
人気も無く、建物に囲まれて薄暗いせいか、エステル君が不安げな声を上げる。
「あー…確かにリュウさんにしちゃ長い散歩道だね、でも遠いだけあるよ!」
エステルくんとは対照に暗さをモノともしないアルコールくんは依然元気ワクワク冒険モードだ。
道はまだ続く。流石に僕も不安になってきた…迷ってたりしないだろうか…いやでもアルコール君のことだから、街の隅々まで把握してそうだし。
そのとき、何処からか猫の鳴き声がした。
「あれ、リュウさん…!」
エステルの振り返ったほうにはリュウさんと思しきネコが。
「あれ、リュウさんだ!弁前、この子がリュウさんだよ」
「にゃーむ」
にゃ、にゃーむ。なかなか貫禄のあるネコだ。ギラリと効果音が付きそうな目でじーっと見つめてくる。いかん、目を逸らすタイミングを失った…
「うわ懐かし!リュウさんにらめっこ、エステルは秒で負けたんだよね〜」
「そ、そんなにすぐじゃないし!それにアルコールもまばたきしただろ」
「それはノーカンノーカン!俺はあいこだったなぁー」
「それも、もふもふとかいう強硬手段使ったからじゃん」
「いやいや、つまり頭脳戦には勝ってるんだから勝ち寄りのあいこだよ。」
「なんだよそれ…」
「…って、弁前は…やっぱ負けか」
やっぱとはなんやねん!
「まあまあ、リュウさんが負けることの方が珍しいからさ。勝った人なんてカルボンくらいしかいないよ。…まあ、それもカルボンに興味なくてふいっと逸らした、みたいな感じだったけど…」
エステルくんがフォローしてくれるけど、ここはかっこよく勝ちたかったな…。
「ところで二人とも、目的地まであと少しだよ!」
「!よかった、早く行こう」
おー、いつの間に。いったいどんな場所なんだろう!
細い道を抜けると少し明るい開けた場所に出た。もしかして、この先に…
「……ここだよ!」
見えたのは、池だった。唐突に小さな池が現れた。
「うわ!こんなところに!?」
「すごいでしょ、唐突にこんなそそる場所が現れるの!」
「うん、すごいな!!オタマジャクシとかいそう!よっしゃ、誰がいちばん多く捕まえられるか競争しようぜ!」
「あっはは、弁前ってばはしゃぎ過ぎ!ま、わかるけどね!でも残念、この池なーんにもいないよ」
な、なんだぁ…ガッカリ。落ち込んでいる俺をよそに
「あれ、エステルどうしたの?さっきから固まってるけど」
「えっ…ううん、なんか小学校にあった池と似てるなって…」
「小学校?」
「うん、おれ小学校もこの近くだったから、もしかしたらって思ったんだけど…でも流石に柵もなく来れるはずないもんな。」
「へぇ、いいなー池がある学校!俺の行ってた小学校、そんなの無かったから学校の外ばっか探検してたよー。…うーん、ここどこなのか俺もよくわかんないからなぁ。ちょっと奥まで行ってみる?エステルがお世話になってた先生とすれ違えるかもよ!」
「だ、駄目だよ!どこから入ったんだって説教食らっちゃう…そもそも俺の行ってた小学校じゃないかもしれないんだぞ!」
うーん、確かに、もしここが誰かの土地だったら侵入者になっちゃうもんな…俺もこれ以上踏み入るのは反対かな。
「うー、それもそっか。そうだ、じゃ地図で調べようよ!確か学校に花岳町の地図あったよね」
「あ、うん、確か避難訓練用の地図が沢山余ってたね。」
「よーし、じゃ明日は早登校な!もちろん弁前もだよ!」
お、俺も!?でもまぁ、確かに気になるし
「オッケー、楽しみだぜ!」
「んじゃ、今日は早寝してね!レッツ帰宅!リュウさんもホラホラ!暗くなる前に戻ろう!」
「ニャーム」
こうして俺たちはもと来た道を歩き、各々明日の早起きへと備えるのだった。
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