1 登校
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やばい、朝ごはん食べる時間なんてない!
「行ってきます!」
高速で荷物をまとめて(もはや鞄にぶち込んだというのが相応しい、)家を飛び出す。
時間が時間だからか道をゆく人はだいたいスーツ姿の社会人で、学生の姿はほとんどいない。いるとしたら…
「……」
向かいから物凄いスピードで走ってくるような急いでる学生くらい!って、このままだと校門前でぶつかるーーー!!
自分の足に急ブレーキ!!だけど勢いが余ってこれでは地面とキスすることにっ…!!
……あれ?
「大丈夫?」
俺は地面とキスする0.3秒前の格好で、向かいから走ってきた学生に腕を捕まれていた。お陰さまで転ばずに済んだみたいだ。
「あ、ありがとう、えっと…」
「ケガはない?肩貸そうか」
いやいやこの人表情薄い割に優しいけどそれ過保護!
「い、いや大丈夫!未遂だし…」
流石にと断ると
「よかった。」
フッと軽く微笑み立ち上がる。今気付いたけど、ちょっと背が高いんだな…三年生だろうか?
「あ、時間、」
そういえば今何時だろう。
「!」
隣で腕時計を見ようと素早く腕を持ち上げるのが見えたが、どうやら間に合う時間なようで、(無言ではあるけれど)安堵した様子が伺えた。
「今何時ですか?」
「朝礼まで5分くらい。」
よかったー!転校初日から遅刻なんてカッコ悪いもんな…!
ホッと一息ついていると、
「あれっ、カルボンおはよー。今登校なんて珍しいね?」
緑掛かった黒のつんつん髪の子が向かってきた。どうやら、さっき俺のことを助けてくれた「カルボンくん」の友達のようだ。
「忘れ物取りに帰ってたら遅くなっちゃって…ってその子は?」
「あ…さっきぶつかりそうになって」
「あっ俺は今日この学校に転校する、2年の弁前 漢です!」
「あ、そういえば転校生が来るって聞いてたような…何組?」
あれ、もしかして同じ学年?
「A組です」
「うわ、俺たちと同じクラスじゃん!俺はユーテリア・エステル。それでこいつが…」
「カルボン酸。弁前、宜しく。」
「…うん、宜しくね、弁前くん」
「よ、よろしく、エステルくんとカルボンさん…くん?」
さん、だかくん、だかこんがらがっていると
「カルボンでいい。」
らしい。
「わかった、宜しく、カルボン」
「俺のことも呼び捨てでいいからな、弁前!」
新しいクラスメイトと談笑していると、予鈴が鳴った。
「やば、予鈴だ。あっ、弁前、教室はこっちだぞ!」
そうしてエステルとカルボンに案内されて、俺は無事に教室についたのだった。
✸←前 次→❖
「行ってきます!」
高速で荷物をまとめて(もはや鞄にぶち込んだというのが相応しい、)家を飛び出す。
時間が時間だからか道をゆく人はだいたいスーツ姿の社会人で、学生の姿はほとんどいない。いるとしたら…
「……」
向かいから物凄いスピードで走ってくるような急いでる学生くらい!って、このままだと校門前でぶつかるーーー!!
自分の足に急ブレーキ!!だけど勢いが余ってこれでは地面とキスすることにっ…!!
……あれ?
「大丈夫?」
俺は地面とキスする0.3秒前の格好で、向かいから走ってきた学生に腕を捕まれていた。お陰さまで転ばずに済んだみたいだ。
「あ、ありがとう、えっと…」
「ケガはない?肩貸そうか」
いやいやこの人表情薄い割に優しいけどそれ過保護!
「い、いや大丈夫!未遂だし…」
流石にと断ると
「よかった。」
フッと軽く微笑み立ち上がる。今気付いたけど、ちょっと背が高いんだな…三年生だろうか?
「あ、時間、」
そういえば今何時だろう。
「!」
隣で腕時計を見ようと素早く腕を持ち上げるのが見えたが、どうやら間に合う時間なようで、(無言ではあるけれど)安堵した様子が伺えた。
「今何時ですか?」
「朝礼まで5分くらい。」
よかったー!転校初日から遅刻なんてカッコ悪いもんな…!
ホッと一息ついていると、
「あれっ、カルボンおはよー。今登校なんて珍しいね?」
緑掛かった黒のつんつん髪の子が向かってきた。どうやら、さっき俺のことを助けてくれた「カルボンくん」の友達のようだ。
「忘れ物取りに帰ってたら遅くなっちゃって…ってその子は?」
「あ…さっきぶつかりそうになって」
「あっ俺は今日この学校に転校する、2年の弁前 漢です!」
「あ、そういえば転校生が来るって聞いてたような…何組?」
あれ、もしかして同じ学年?
「A組です」
「うわ、俺たちと同じクラスじゃん!俺はユーテリア・エステル。それでこいつが…」
「カルボン酸。弁前、宜しく。」
「…うん、宜しくね、弁前くん」
「よ、よろしく、エステルくんとカルボンさん…くん?」
さん、だかくん、だかこんがらがっていると
「カルボンでいい。」
らしい。
「わかった、宜しく、カルボン」
「俺のことも呼び捨てでいいからな、弁前!」
新しいクラスメイトと談笑していると、予鈴が鳴った。
「やば、予鈴だ。あっ、弁前、教室はこっちだぞ!」
そうしてエステルとカルボンに案内されて、俺は無事に教室についたのだった。
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