先天性ひとり




Congenital Loneliness


開いたまま置かれたハサミ 触れられてようやく生身がここにあるって

りんりんと一度も鳴ったことのない鈴 というのがあるとしたら

胸奥の薄氷を踏み割るような干渉、感傷、満ちてく反省

今更な洗濯洗剤 春過ぎてきみの指紋がはじいてる、なぜ

肉まんをぼっちのくせに買ったのはすべて今宵の偃月のせい

とっくに見捨てられました足元で散るレモンいろつつく鳩の首