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あまりにも長い時間音がしないため、中を覗いたギャルソンはもぬけの殻となった部屋に驚いた。
「…ナナシさん?ってあれ!?逃げた!?」
流石に無理強いをし怒らせたかと不安になったが、机の上は綺麗に片付けられて機材もしまってあった。
マイクの横に’’録音しました’’のメモを見つけ、可愛いことをすると思いつつ、ヘッドフォンを付けて再生ボタンを押してみた。
「…大好きだからもう変な事しないでくださいね。それから!こういうのは直接したいからね…?」
小声の録音はそう言って、マイクの耳にそっとキスする音が鼓膜をくすぐった。
耳から快楽が走り、脳髄に衝撃を受け、その場に卒倒する勢いで息を荒く身もだえる。
愛らしいあの声が、可愛らしいリップ音が、恥ずかしがっている吐息が、全てが立体音で身体を駆け巡る。
「これっ…すご、い…!」
最初は冗談半分だったのに、こんな破壊力の強い快楽物質になるとは思いもよらなかった。
「だめだこれは、癖になる…」
そう言いながら何度も何度も再生してはにやにやとする姿は他人には見せられるものではなかった。
それでもかまわず、その晩は延々と身悶えるギャルソンなのであった。
Fin.
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