marry me.
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「お疲れ様、ナナシさん」
「こちらこそ、ていうかすごいですね何だか」
式の後私服に着替え、二次会と称したいつものパーティーは異形の者たちの呑めや歌えで大盛り上がりで、新郎新婦そっちのけであった。おかげで二人で話しながら束の間休憩しつつ、余韻を楽しむこととなった。
「皆さん祝福してくれたのが嬉しいですね」
「ええ、そう思って下さるのなら私も嬉しいですよ」
「私、新妻になったね」
「…いいですね、その響き」
少し冗談を言うと、笑って彼は答えた。
「…ナナシって呼んでもよろしいでしょうか」
「うん!私も敬語やめようかと思ってたし」
「後悔してません?」
「うん」
「閻魔様の御前ですもの、嘘はつけませんからね。もう誓っていますし、その指輪も効力が」
「くどい!ほんとに!私はギャルソンさんの妻!」
「…はい」
反省の色を見せるも、その顔にはにやけがとまらない。
「愛されていますね、ナナシに。私、幸せです」
そうやっと微笑んだ彼に、今日の意味を得たのであった。
End.
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