矛盾
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「好き」
照れくさそうな顔に、私の冷たい頬も血流を取り戻す。
普段はあどけない子供の様に振舞うくせに、まっすぐに私を見つめて、何の恐怖も抱かずに素直な気持ちを伝える大人びた彼女が、この心を歪ませる。
「恋しています!」
私に恋なんてと不貞腐れたり身の上を憂いるよりも、この一言にすべてがぶっ飛んで、一直線に彼女へ歪む心が嬉しくて踊りだしそう。
「…馬鹿馬鹿しいことは嫌いですが、ナナシさんのことは嫌いじゃないですよ」
彼女ほどまっすぐに見つめられない私に今言えるのはこれくらいで、それを聞いて何やら馬鹿にされたと勘違いしている彼女が喚いている。
誤りたい。不正解だとわかっているこの道へ。この子となら、間違いでもいいと馬鹿げた結論が出ているのだから。
「聞いてます!?私本気でギャルソンさんのことっ…」
目まぐるしく変わる表情が愛おしい。ああ、愛しい矛盾よ。最強にかわいい私の彼女と最悪の相性の私に幸あれ。
にやけ顔を隠しつつ、始まりを告げた今に鼓動しない胸が高まった。
fin.
1/1ページ
