愛≧飽
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それから結局のところ、週に2回は幽霊ねえさん達を交えて会う日を作り、私達は距離を取らないものの、違った時間を作る努力をすることとなった。
そこで一つ。
「今日は何して遊ぶ?わら人形に釘打つのが楽しいわよ!!」
「いや…ここはタロットかぁードで占いをしましょう!まずは明日の天気を…」
「ファイアー!!」
「あっちゃ!!目が…!一個しかない目がぁ!」
「ねぇ、新しく写真集出るって本当?」
「そうそう!私も気になってたのよぉ!」
「ナナシちゃ~ん、膝貸して欲しいにゃあ…」
外野の増殖という問題が浮上してきた。
「…ていうか!この部屋にこんなに居るのは多過ぎですって!密度高過ぎます!特に猫、部屋じゃなくて表へ出なさい」
「にゃ!?嫌―!!」
「おや、白い服の人物に凶と出ています…」
「あ、手が滑った」
「目が!目にトンカチが!」
「っ…今日は二人きりのはずですよ!何でこんなに居るんですか!?」
二人きりと決めたはずの日以外にも、こんなに集まってきてしまうのは大問題で、ここのところ私が寂しい思いをしてしまうことが多くなっていた。
だけど。
「あはは!」
彼女が腹の底から笑うことが多くなったのも、また事実なのだ。
「…ま、いいか。」
この言葉は彼女の笑顔を見たとき、決まって言ってしまう癖になっていた。
「あ、猫、お前は駄目だ」
「窓!窓開けないで!放り出さないでくれにゃ!」
適度な距離はどこだかは分からないが、今はこれでいい。
溜息をつきながら、胸の中が満たされていくのを感じていた。
fin.
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