SantaClaus
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「「ん?」」
その途端、妙な間が二人の間に生まれ、その矛盾に短い声が上がった。
「あれ?選んだって…」
選んだ甲斐があった。
ナナシがその言葉に違和感を覚え、ギャルソンの方を振り返ってみれば、先ほどまで笑顔だったその表情は、しまったと言わんばかりに引きつり、顔面の蒼白はほんのりと色付いていた。
「ギャルソンさん?これっって」
ナナシが真相を問いかけようとした時には、既にギャルソンの手は部屋のドアノブにかかっていた。
「…メリークリスマスっナナシさん!」
扉を開くと、顔も合わせず逃げるよう部屋を出て行くギャルソンを目の前にして、ナナシは立ち尽くしていた。
しん、と静まり返った部屋には、廊下を走っているであろう、足音が遠ざかっていく。
「これ、って…」
どこまでが本当で、どこからが嘘だったのか。
既に届かない言葉が宙に舞い、改めて左手の薬指を見ると、金色の淡い光がナナシの心臓を早めた。
一人きりの部屋に、それを答えてくれる人はいない。ふと外を見れば、既に朝日が昇っている事に気が付いた。
「…お疲れ様、サンタさん」
プレゼントの配達が終わった真っ黒なサンタは、明日からどう過ごすのだろうか。
それが楽しみで仕方ないナナシは、舞い上がる気持ちで左手を胸に寄せた。
fin.
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