明日の香り
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彼のその言葉が、私の胸に渦を巻いて。
「お、おや…冗談だったのですが」
見開いた目が、瞬きをしなかった。
「そんなに驚かれてしまうとは…」
瞬きをしない目に、彼の困った笑顔と右手が写り。
「すみませんね、冗談が過ぎました」
人差し指と親指を擦る仕草に、彼特有であるサインを見つけて。
「丁度お茶も冷めてしまいましたし、新しいものを持ってきましょうか」
呼吸していた胸は、酸素を取り込めなくなっていた。
「ねぇ、ナナシさん」
そんなわけがない、彼がそんなことを望むはずがないと思っていても。
「死とは、終わりではない事を覚えておいて下さいね」
その言葉が、私の希望を奪って。
「アッサム、淹れましょう」
優しく、それを誘っていた。
「明日は、どの香りにしましょうか」
fin.
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