S&S2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「だ…大体ね、優しすぎる男は他の女性にも同じようにしているのですよ?それって八方美人他ならないわけですし、ゆくゆくは浮気に繋がるに決まっていますよ!男ってちょっと喋っただけで自分に気があるのかも?とか思ってしまいますからね!」
「え、いや…」
「今日の彼なんてその良い例ですよ…恋人でもない子をレイトショーに誘うとか、下心があったに違いありません!いいですか?男という生き物は性的本能で動いているのです。友達面して近寄って、最終的に破廉恥な行為に及びたいだけなのです!」
「ギャルソンさんも男なんじゃ…」
「私は例外でしょう?既に没しているので性的本能で動いている訳じゃありませんし。働くとしたら心…そう、まさに純愛で動いているのです。汚らわしい下心など皆無です、純粋に好きという気持ちだけで接しています」
「えーと…」
「そりゃあちょっとはそういう気分になっちゃう時が無きにしも非ず…男の性なのでしょうか…ですが、生きている人間より純粋に思っている事は確かです。それにね、ナナシさんは多少なりとも意地悪するくらいの人を選んだほうがいいですよ。意地悪というのは人を選んでするものですからね?しかもその意地悪にはきっと裏返しの愛が付いているものですから、ナナシさんはそういう人を選ぶべきです」
「それって」
「ナナシさん、改めて考えて下さい。その好みのタイプは間違っています。意地悪してくれて純粋に自分を愛する男性がいい、ついでに言えば死んでいても可。今日の彼とか全然当て嵌まっていませんね、却下しましょうね、二度と喋らないようにしましょうね、ていうかもう存在すら忘れ」
「あのー」
声を荒立て捲くし立てるように喋ってはいるもの、それは怒りではなく諭す言葉であった。そんな彼の言葉に圧倒されながらも、彼女はとあることに気付く。
「ギャルソンさんは、私の事好きなんですか?」
「え?」
単刀直入にその疑問をぶつけると、上弁だった彼の口は半開きになり、青白い肌が少しだけ色付いたかのように見て取れた。
「っそ、んなわけないじゃないですか!貴女何言っているのです!誰がそんな馬鹿なこと言ったのですか!」
「だ、だって!好みを外れるようにするって言ってたのにそこまで言うから…!」
「っ…」
その疑問をぶつけられた彼は、声を張りながら彼女の頭を鷲掴みにして凄んでみるが、彼女の的確な返しに言葉が出なくなってしまう。彼女の言葉で動揺する彼の姿、ここにきて初めて彼女が彼を黙らせた瞬間であった。
「今のは、その…貴方の考えが甘いから説教しただけです!というか、誰も貴女が好きだなんて一言も言ってないでしょう?自意識過剰過ぎやしませんか?まだ好きになってもらえるなんて考えてるとか…正直鈍引きです」
「えぇー…そうなんですか?」
しかし思考を働かせるのが早い彼は、数秒悩んだ後、思いついたかのように彼女へと反論したのだった。
.
