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「貴女本当にうるさいですね…トドみたいに寝てないで、さっさと座りなさい」
トドと罵られながら床に正座し直す彼女と、椅子に腰かけ見下ろす彼。
冒頭の光景に逆戻りし、再度彼からの叱咤を受けることとなった。
「ほんと、話し聞かないですよね貴女って。そのうえ雰囲気に呑まれやすい…将来キャッチセールスで破綻しそうですね。あ、それと」
「…はいおっしゃるとおりです」
「貴女のその照れている顔、見ていると吹き出しそうで…笑いを堪えるのが大変でした。顔芸ってやつですか?良かったですね、人の笑いを取れる要素が見つかって。」
「…」
決して自分の容姿に自信があるわけではない。しかし、しかしだ。恋心を弄ばれた上にこの仕打ち。追い討ちを掛けるかのような物言いに、彼女は言葉を失ってしまうのだった。
「もっと品のある愛らしい恥じらい方は出来ないのですか?その顔なら誰も寄って来ないでしょうし、大丈夫でしょう。それよりも…」
何もかもに自信を喪失し、半ば涙目で床を見つめる彼女を見ながら、彼は再び眉間に皺を寄せた。
「訓練とは言え、心外にもナナシさんに反吐が出る言葉を連呼して…ああ、何だか頭が痛くなってきました…」
「えぇ!責任私にあるんですか!?」
「当たり前でしょう?貴女の訓練に付き合ったのですから。あろうことかこの私が、ナナシさんに向かって好きだの愛しているだの…どう落とし前つけるつもりですか」
まるで全て彼女が言わせたかのような物言い。大胆な行動までしておいて責任転嫁する彼に、彼女も頭が痛くなってきてしまう。
そして頭を抱える彼に対し、既に彼女は次に出てくる彼の言葉を予期していた。
「謝って下さい。土下座は必須でしょう。はい、何が悪いのでしたっけ?」
やはりそうきたか。
彼の言おうとした事を予期していた彼女はそう思いながら、身体は慣れてしまっているのか、既に土下座の体制になっている自分が情けなくなっていく。
「…ギャルソンさんが私など好きになってくれるはずもないのに、訓練とは言え愛しているとか可愛いとか言わせてしまいました、申し訳ございません」
きっと今の自分は恐ろしいほど無表情で棒読みなのだろう。彼女は額を床につけ、両手を揃えて深々と頭を下げた。
そんな彼女がその台詞を一息で言い切ると、彼は小さく驚きの声を上げた。
「おや、珍しく一発合格ですよ。日頃の調教の賜物ですかね」
「え、やった!」
「それ。その嬉しそうな顔不愉快ですから」
「…すみません」
喜ぶことではないのだろうが、すっかり主従関係が身に染みてしまった彼女は喜びの声を上げる。出た杭を打つかの如く、彼は即座に彼女の笑顔を奪う。
結局沈んだ顔をしてしまう彼女を見ながら、彼は突如思いついたかのように質問した。
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