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「…」
緊張した面持ちの彼女の手は、ドアノブを握ったり離したりを繰り返していた。
「…いや、でも…やっぱり帰ろうかな…」
どうやらその行動は建物に入るか否かを悩んでいるようで、目を泳がせながらぶつぶつと呟いていた。その上暑さからなのか、それとも何か恐ろしい事を連想しているからなのか、冷や汗をかいている。
そうこうしていると独りでにドアノブが回り、扉が音を立てながら開かれた。
「ナナシさん」
「ギャル、ソンさん…こ、こんばんは」
中から彼女を呼ぶ声がすると、彼女は泣きそうな笑みで身体を強張らせた。
「遅すぎます。何をしていたらそんな時間掛かるのですか?今すぐ裏庭の肥やしになるか中に入るかにして下さい。他のお客様の迷惑です。」
「…帰りたい…!」
その全ては、この彼に原因があるようだ。
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