理解
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「私が貴女のこと、分からないとでも思っていたのですか?」
それこそ心外ですが、思慮深い貴女のことですから。
大丈夫、言っている意味、理解しています。
「ほら、髪、乱れてますよ?」
髪の乱れを嫌って、前髪をいつも気にしていましたね。
洋服なんて何を着ても似合うのに、私が気に入ってくれるかをいつも気にしてて本当に可愛いと思っていました。
歳なんて気にしなくてもいいとあれほど言っても、いつも気にして老いる事を恐れていましたね。
「分かってますって、全部。私はいつも貴女の事だけを観てきたのですから」
時間に捕らわれず、生も死も省みないで、愛しい貴女だけを観てきたのですから。
分からないはずないじゃないですか。
「貴女が望むなら何だって叶えてあげます。愛する人のお願いなら、私は喜んで叶えて差し上げますから」
私がこんなに優しく笑えるようになったのも、全て貴女のお陰ですから。
せめて、お願い事くらい叶えてあげたいじゃないですか。
「もう、何も悩む事はないのです」
いいのです、答えなくとも。
分かっていますから。
「これを望んでいたのですよね?」
今はそう、眠って下さい。
「おやすみなさい、ナナシ」
少しだけ胸が痛むのは、別れ話みたいに切り出されたからでしょうか。
fin.
3/3ページ
