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「…ナナシさん、本当に何があったんですか?労うも何も、ナナシさんの娘っぷりに通常より疲れが溜まっていく一方なんですが…」
「えぇ!?」
先ほどより少し疲れの色が見えるギャルソンの顔色と声に、ナナシはやっと気付いたのか、娘のように振舞うのを中断したのだった。
「ダディは…今日が何の日か知らないの…?」
「…別に呼び方が気に食わない訳じゃないので呼び方を一つに統一して頂けると助かります」
「じゃあ親父」
「不良娘」
「じゃあお父さんでいいです…」
渋々ながら呼称を一つに改めると、やっと何かが落ち着いた気がした。
不思議そうに知らないのかと聞いてくるナナシに対し、逆に何を知っていれば落ち着いてこの状況に望めたのかと疑問が沸いてきてしまう。
「…で?今日が何の日と言われても、私が労われるような思い当たる節はないのですが…。勤労感謝の日はもっと先だし…」
結局ギャルソンもナナシに甘く、そういう野暮なことは聞き返さず、素直に彼女のやり方にしたがってしまうのだった。
彼女の言う何の日か知らないのか、という問いかけに、ギャルソンは手を顎に当てつつ考えた。自分が関係ある日を考えてみても、普段働いているならば勤労感謝の日に労われるはず。
まだ数秒しか考えていないが、その答えを待たずして彼女は答えを明かした。
「今日はね、父の日なんですよ!」
「…はぁ。」
自信満々に記念日の名前を口にしたナナシに、ギャルソンは短い返事をすることしか出来なかった。
それもそのはず、父の日は全く持って自分に関係ないのだから。何をどうしたら関係あるのか、聞き返そうとした矢先、彼女はその口を開いた。
「もちろん、勤労感謝の日も労おうと思ってますよ。でも…今日もギャルソンさんに感謝したいんです」
今日も感謝したい。そういうナナシの顔は真剣そのものだった。
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