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いつも通りの談話。話し相手で不思議な友人。お互いそれ以上でもそれ以下でもない、非常に仲の良い関係。それだけの間柄だった。
「それ以来、その道には御札が貼られるようになったのです」
だがそれは現状関係の話。一方が一方をどう思っているかは別の話で、互いの気持ちが同じとは限らない。
「…そ、それって遠い場所での話ですよね?この近所とかじゃ…」
例えばそう、仲の良い友人関係だと一方が思っていても、もう一方がそうは思っていなかった場合。言うなれば友人以上、愛し愛される関係を望んでいた場合。
「さあ?ああでも、近所の幽霊から聞いた話ですから…」
そして蓄積されていくその気持ちを伝えられず、現状の幸せを噛み締めながら二人だけの世界を構築し、何者にも邪魔されたくないと願っていた場合。
「や、やめて下さいよ!今日寝れなくなっちゃ…」
~♪
「あ」
「おや」
突如現れた第三者に、異常なまでの嫌悪を示す。
「ご、ごめんなさい…!マナーモードにしてたんですけど…」
「いやいや!いつも静かに聴いてくれるんですから。電話でしょう?早く出たほうが…」
「うわーん!すみません、失礼します…!」
ただそれが、嫌悪だけで済まされればよかった。
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