扉
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開けた先には闇夜が広がり、人影一つ見当たらない。終わりを告げるのに相応しく、その夜は星がとても煌めいてた。
因果応報、自ら招いた結果であり、全てが遅すぎたのだ。
「今なら、今なら貴女と始まっても良いと、そう思えたのですよ」
ゆっくりと扉を閉める。とても穏やかな顔で、今まで彼女がやってきた扉を閉める。
彼女と送った日々を、噛み締めていた幸せを、遅すぎたこの想いを、全て捨てるのには時間がかかるだろう。
がちゃり、と扉が古めかしい音と共に閉まると、店には二度と明かりが点くことはなかった。
fin.
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