積み逢せ
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何度貴女に逢ったことでしょう
「…、…ン様…」
何度貴女が笑った事でしょう
「…、…ソン」
何度貴女は泣いた事でしょう
「…ソンさん…わたくし…」
何度貴女は、私の名前を呼んでくれたのでしょうか。
「ギャルソンさん」
それでもね、貴女は変わらないのですよ。
「あのね、ギャルソンさん」
「なんですか、ナナシさん」
「今日のなんですけど、わたしの友達が…」
このあどけない顔も、私を見つめてくれるその瞳も、
「それでその子が…」
「ねえ、ナナシさん」
「はい?」
あたたかい光で、何度でも私を見つけ出してくれる。
「また会えますよね」
「え?…あ、明日も来ますよ!ちゃんと会えます!」
「…ええ、そうしてください」
時は残酷で、進まない秒針を持った私は、
「また会えますよね。ずっと、ずっと」
あと何回、貴女の死を見つめるのでしょうか。
「…また、逢えるのですよね」
それでも、貴女に逢えるならば、何度だって伝え続けたいのです。
「どうしちゃったんですか?なんか様子が…」
「ナナシ」
「え…」
この想いが途絶えない限り、私の身が滅ばない限り、
「何度だって言います、今も次もその次も」
何度だって、出逢ってしまうのですから。
「私は貴女を愛しています」
fin.
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