挑発
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それからも彼女は攻めの手を緩めることはせず、私の首筋にゆっくりと舌を這わせ、耳をなぞる様に舐めあげると鼓膜に響く水音をさせながらまた口付けをする。ぬるぬるとした舌が耳にまとわり付くたびに、情けなくも身体を震わせて悶えてしまうのだ。舐めては甘噛みして口付けをする、まるで焦らしているかのようなその動きにもどかしさと抑えがたい衝動が込み上げ、荒い息をしながら彼女の服を強く握った。
「ん…ぎゃるそん、さん…だいすき、とっても好きです…」
「っ…」
彼女はまるで私の忍耐を試しているかのようにして甘い言葉で囁く。耳に彼女の言葉が響くと間髪入れない口付けに耳から痺れるような感覚が身体を駆け巡った。柔らかな舌が耳を這うたびに『ナナシに愛撫されている』と感じ、それが堪らなく背徳感を煽っては忍耐の限界を知らせる。
「ナナシ…もうそのへ、んっ…!」
「ん、ふ…」
「ナナシ、っ…」
「んっ…」
これ以上続けられてはおかしくなってしまいそうで、無理やり彼女の身体を押し退けては下に組み敷き、今度はこちらが彼女を見下ろす形となった。
「あ…ギャルソンさん…?」
「分かってますよ私の我慢強さを見てたのでしょう残念ですが貴女が思っている程忍耐の無い男で申し訳ありません」
「が、我慢?あの何を」
「残念ついで忍耐の無いのは認めるのですが私焦らされるのは苦手みたいで今ものすごく色々爆発しそうなんですよ」
「…落ち着いて話し合いませんか?ね?我慢させてたのは謝りますから…!」
「ナナシさん。焦らされるの好きでしたよね?」
「待ってください!だから今日は…」
「今日はとことん甘えますよ。ナナシさんにね…」
やはり自分はこの位置が一番なのだと、彼女の鳴き叫ぶ声に悦に入りながら改めて思うのだ。
fin.
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