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「ギャルソンさんっ!だ~いすき!」
「…」
その日、レストランの一室では奇妙な光景が見られた。
部屋にある椅子に二人の男女が座り、女の方が男に向かって愛を囁き続けている。
「ナナシね、世界で一番ギャルソンさんの事愛してるの」
「…」
それだけではない。これだけ愛を囁いていると言うのに、男は表情こそ嬉しそうだが腕を組んで返事もせず、ただじっとその声に耳を傾けている。
「ギャルソンさんの事を想うとね、ここがきゅ~って…」
「あの」
「はい?」
それには理由がある。
「ナナシさんの一人称、『わたし』ですよ」
「…」
喋っている女は男の意中の人物であってそうではない。
それが理由である。
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