人生は白竜ゲー。
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「いてて」
「………」
私を後ろから抱き締めながら頬ずりしてくる白竜くん。今日はいつにも増して甘えたいらしい。ちょっと痛いけど、全然嫌じゃない。けど…やっぱり痛いな。全身にぐりぐり頭を押しつけてくる彼はさながら猫みたいで面白い。
「白竜くーん」
「……なんだ」
「そろそろ離してほしいなー」
「……嫌だ」
「いたたたた」
折れちゃう折れちゃう。即答され、しかもさらに強く抱き締められる始末。……レジスタンスジャパンのメンバーが見てる前で。
「今日もやってんな」
「おー、お熱いこって」
「その位にしたらどうだ、白竜?シオンさんが困ってるよ」
「大丈夫かシオン?痛くない?」
「大丈夫ですよ」
「そうか。ならいいけど」
「白竜くん、そろそろ離してくれると嬉しいなぁ」
「……わかった」
「白竜ー、ちょっと来い」
「不動監督…」
「行っておいで」
「………」
そう言って名残惜しそうに離れていく彼。……ちょっと痛かったけど、可愛いから許す。でも、人前でこれはやめてほしいかな。恥ずかしいから。
「やっぱり、シオンさんは優しいね」
「え?」
「だって、白竜をこんなに甘やかしてるじゃないか」
「そう見えますか……?」
「うん」
貴志部さんはそう言うが、よくわからない。普通に仲良くしているだけで、甘やかしているつもりはない。
「彼の好きにさせてるだけですけど…」
「それは充分甘やかしてるよ。ね、雪村」
「おう。アイツが気持ち悪ぃくらいデレるの、アンタが甘やかしてるからだぞ」
「気持ち悪いは言い過ぎじゃないのか?」
「雪村さんまで…」
「…あれだろ、白竜って俺とシオンと不動監督以外のメンバーとは初対面だったからな」
「あ、確かに…」
「なんか不安なんじゃねーの?」
それは大変だ。白竜くんのコンディションに関わる。彼はこのチームのキャプテンで、イナズマジャパンを潰すという責務を全うせねばならないのだ。そんな白竜くんが不安になってしまったら……
「じゃあ、私が甘やかしすぎない方がいいんでしょうか?」
「いや、それは逆にダメだと思う」
「え?」
「シオンさん、白竜が調子悪い時って見たことある?」
「ないですね。……そういえば、彼はいつも絶好調です」
「だろ?だから大丈夫なんだよ。アイツはアンタに甘やかされてパワーが出る…それも気持ち悪ぃけど」
「雪村」
「ま、あんまりやり過ぎると逆効果だけどな!」
貴志部さんと雪村さんはそう言ってくれる。そうだ。私が白竜くんに出来ることをやるべきだ。私は二人にお礼を言って席を立ち、ドリンクの準備に向かった。
練習が終わり、晩ご飯を食べて、シャワーを浴びて戻ってきた白竜くんを私の部屋に呼び出した。
「シオン?何だ、急に呼び出して」
「……白竜くん。なにか悩んでいる事はない?」
「…?特にないが」
あれ、ない?
「えぇと……じゃあ、調子が悪いとかは…?」
「いや、それもない。俺はいつも通りだ」
「そっか…」
私の思い過ごしだったのだろうか?なら何故彼が過剰なまでに甘えてくるのだろうか?……まぁ悩みがないなら、いいのだが。
「何故そんなことを聞く」
「白竜くんが、心配事あるんじゃないかって思って…だから、その…あ、安心させたくて…」
「心配事?究極である俺にそんなものはない。」
白竜くんは私の目を見てそう答える。その目は嘘をついているようには見えないし、本当に大丈夫そうだ。
「……じゃあ、どうしていつもあんなに甘えてくるの?」
……あ、やっちゃった。つい疑問が口から漏れてしまった。白竜くんは私にゆっくりと近づいてくると……。
「……シオンは嫌か?」
私の目を見ながらそう聞いてくる。その顔は、無表情の割には少し不安そうだ。……そんな訳ないのに。
「ううん」
私は白竜くんの目を真っ直ぐ見ながら答える。彼は安心したように笑った。そして、私を抱き寄せると耳元で囁く。その吐息がくすぐったい。
「ならいい」
そのまま私の耳に軽く口付けると、白竜くんは私を抱き上げた。お姫様抱っこだ。……あ、この展開は。
「シオン……」
「は、はいっ」
「お前を抱きたい」
ですよね。分かってた。いや、分かった上で部屋に呼び出したんだ。確信犯なのは私の方。
「……うん」
白竜くんの顔が近づいてきて、私の唇と重なった。そのまま何度も角度を変えて口付けられる。私は彼の首に手を回してそれに応えた。
「んっ……」
「はぁ……っ」
長い口付けが終わり、私と彼はベッドに倒れ込む。そしてまた唇を重ねた。今度は触れるだけの軽いものだ。でもすぐに離れていってしまう。それが寂しくて彼を見つめるが……彼は微笑んでいるだけだった。
「あれはな…牽制しているんだよ」
「牽制?」
「あぁ。お前を狙う奴等へのな」
「そんな人いないよ、考えすぎ」
「シオンは分かってない。あいつらの視線はいつだってお前に向けられているんだ」
「どういうこと?」
「浪川も南沢も千宮司も…みんなお前のことが好きなんだ。そう簡単に奪われてたまるか」
「そうなの……?」
「そうだ。お前は鈍感すぎるんだ」
そう言われても……。自覚の無い物なんて気付きようがない。自覚しているとするなら…
「でも私、白竜くんのことが好きだからそんなに気にしなくても良いんじゃない?」
「………はぁ!?」
「ええ!?なに!?」
途端に白竜くんが私の前から飛び退いた。わぁ、顔真っ赤!久しぶりに見たぞ!
「おまっ……よくもそんなことを……!」
「えぇ……?」
「本当に……いつもいつも……!」
押し倒しておいて赤面しているのか、きみは。面白すぎる。私は起き上がって白竜くんの胸にダイブした。耳を当ててみると、心臓の鼓動が早くなっているのが分かる。
「シオン……お前、俺を殺す気か」
「どうして?」
「好きなヤツに好きだと言われれば誰だってこうなる!だからそのようなことを軽々しく言うな!」
「うん、わかった。ごめんね」
白竜くんは私を強く抱き締めて、また口付けてきた。今度は深いもの。彼の舌が私の口内に侵入してくると、歯列をなぞり上顎を撫でていく。それを受け入れるように自分の舌を絡める。再びベッドに寝かせられて、私は白竜くんの首に腕を回した。
「きみの好きにしていいよ…」
「言ったな?」
こくりと頷く。彼は私の服に手をかけた……もう誰にも止められない。
散らかるベッドの上で汗だくの身体を抱き締め合う。白竜くんのたくましい胸板に頭を預ける。筋肉質で硬いけれど、それが心地良い。
「暑いか?」
「……だいじょうぶ」
汗を流した身体には室温が少し暑く感じる。だが離れてほしいとは思わない。むしろこの体温が落ち着くのだ。
「シャワー浴びるか?」
「……もう少しこのままがいい……」
そんなわがままを言う私を、白竜くんは愛おしそうに見つめて髪を撫でてくれたり、彼の胸に顔を埋めると優しく抱き締めてくれる。本当に甘やかされているのは、どっち?
「あり得ない話だけど…もし私が浮気したらどうする?」
「お前を殺して俺も死ぬ」
「重い…」
もうちょっと考えるかと思ったらこれ。怖いよ白竜くん。でも嬉しかったりする私はどうかしているのかもしれない。
「逆にきみが私以外の女の子と仲良くしてたらどうすればいい?」
「……その時は俺を殺してから死んでくれ」
「重い…」
「シオンのせいだ」
私は白竜くんのものだし、彼は私のもの。お互いの命を奪っていいのもお互いだけ。ただし一緒に死ぬこと。これが、死なば諸共というやつである。彼の言葉を皮切りに、私の心が何かに染まっていく。
「うーん…じゃ、私を殺すときは水に沈めて欲しいな。痛いのは嫌だから」
「そうか。覚えておこう」
「白竜くんは?どういう最期がいい?」
「内緒だ……まぁ、どんな最期でも二人一緒に死ぬのが1番良いに決まっているだろう」
そう言うと白竜くんは私に覆い被さるようにして口付けてきた。2回戦目の合図だ。もうヘトヘトだけど……それでも彼の熱が欲しいと思ってしまうから仕方ない。私は再び彼に身を委ねたのだった。
翌日も変わらずくっつく私達。部屋の洗面所にて、朝の支度をしていると後ろから抱きつかれた。身体が軋んでミシミシ音がしそうだ。
「あはは、痛いなぁ」
「痛くしているんだ」
「……ふふ」
「…………」
この痛みにさえ、彼の愛とゾクゾクを感じている私の感覚は正しいのだろうか。昨日は痛いのやだって言ったけど、案外これも悪くないかも。
「シオン……その顔、他のヤツには見せるなよ」
「わかってるよ」
鏡に映る私の顔は恍惚の表情を浮かべていた。これはとても人に見せられたものじゃないな。白竜くんが口を開けたのを鏡越しに見る。そのまま首筋に強くかぶりつかれると身体が跳ねてしまう。
「あぁ……♡」
「…シオン、噛んで…」
「んっ、いいよ…」
私は口を離した白竜くんに向き直って、血こそ出ないものの跡が出来るくらいの強さで彼の鎖骨に噛みついた。それと同時に幸福感が広がっていく感覚がした。互いのの所有物としての証を刻むことができるなんて……この上ないゾクゾクで頭おかしくなりそうだ。
「……うん、完璧だね」
「シオンも、綺麗だ」
この恋に堕ちた時点で私達は正気じゃないのかもしれない。白竜くんは私の首筋をひと舐めして満足そうに笑った。私も鏡で自分の首元を見る。これはしばらく消えないだろうなぁ。でも嬉しい。もっともっと欲しくなってしまうくらいには心地よい苦痛を与えてもらえるのだと実感できた瞬間だった。
おしまい
「………」
私を後ろから抱き締めながら頬ずりしてくる白竜くん。今日はいつにも増して甘えたいらしい。ちょっと痛いけど、全然嫌じゃない。けど…やっぱり痛いな。全身にぐりぐり頭を押しつけてくる彼はさながら猫みたいで面白い。
「白竜くーん」
「……なんだ」
「そろそろ離してほしいなー」
「……嫌だ」
「いたたたた」
折れちゃう折れちゃう。即答され、しかもさらに強く抱き締められる始末。……レジスタンスジャパンのメンバーが見てる前で。
「今日もやってんな」
「おー、お熱いこって」
「その位にしたらどうだ、白竜?シオンさんが困ってるよ」
「大丈夫かシオン?痛くない?」
「大丈夫ですよ」
「そうか。ならいいけど」
「白竜くん、そろそろ離してくれると嬉しいなぁ」
「……わかった」
「白竜ー、ちょっと来い」
「不動監督…」
「行っておいで」
「………」
そう言って名残惜しそうに離れていく彼。……ちょっと痛かったけど、可愛いから許す。でも、人前でこれはやめてほしいかな。恥ずかしいから。
「やっぱり、シオンさんは優しいね」
「え?」
「だって、白竜をこんなに甘やかしてるじゃないか」
「そう見えますか……?」
「うん」
貴志部さんはそう言うが、よくわからない。普通に仲良くしているだけで、甘やかしているつもりはない。
「彼の好きにさせてるだけですけど…」
「それは充分甘やかしてるよ。ね、雪村」
「おう。アイツが気持ち悪ぃくらいデレるの、アンタが甘やかしてるからだぞ」
「気持ち悪いは言い過ぎじゃないのか?」
「雪村さんまで…」
「…あれだろ、白竜って俺とシオンと不動監督以外のメンバーとは初対面だったからな」
「あ、確かに…」
「なんか不安なんじゃねーの?」
それは大変だ。白竜くんのコンディションに関わる。彼はこのチームのキャプテンで、イナズマジャパンを潰すという責務を全うせねばならないのだ。そんな白竜くんが不安になってしまったら……
「じゃあ、私が甘やかしすぎない方がいいんでしょうか?」
「いや、それは逆にダメだと思う」
「え?」
「シオンさん、白竜が調子悪い時って見たことある?」
「ないですね。……そういえば、彼はいつも絶好調です」
「だろ?だから大丈夫なんだよ。アイツはアンタに甘やかされてパワーが出る…それも気持ち悪ぃけど」
「雪村」
「ま、あんまりやり過ぎると逆効果だけどな!」
貴志部さんと雪村さんはそう言ってくれる。そうだ。私が白竜くんに出来ることをやるべきだ。私は二人にお礼を言って席を立ち、ドリンクの準備に向かった。
練習が終わり、晩ご飯を食べて、シャワーを浴びて戻ってきた白竜くんを私の部屋に呼び出した。
「シオン?何だ、急に呼び出して」
「……白竜くん。なにか悩んでいる事はない?」
「…?特にないが」
あれ、ない?
「えぇと……じゃあ、調子が悪いとかは…?」
「いや、それもない。俺はいつも通りだ」
「そっか…」
私の思い過ごしだったのだろうか?なら何故彼が過剰なまでに甘えてくるのだろうか?……まぁ悩みがないなら、いいのだが。
「何故そんなことを聞く」
「白竜くんが、心配事あるんじゃないかって思って…だから、その…あ、安心させたくて…」
「心配事?究極である俺にそんなものはない。」
白竜くんは私の目を見てそう答える。その目は嘘をついているようには見えないし、本当に大丈夫そうだ。
「……じゃあ、どうしていつもあんなに甘えてくるの?」
……あ、やっちゃった。つい疑問が口から漏れてしまった。白竜くんは私にゆっくりと近づいてくると……。
「……シオンは嫌か?」
私の目を見ながらそう聞いてくる。その顔は、無表情の割には少し不安そうだ。……そんな訳ないのに。
「ううん」
私は白竜くんの目を真っ直ぐ見ながら答える。彼は安心したように笑った。そして、私を抱き寄せると耳元で囁く。その吐息がくすぐったい。
「ならいい」
そのまま私の耳に軽く口付けると、白竜くんは私を抱き上げた。お姫様抱っこだ。……あ、この展開は。
「シオン……」
「は、はいっ」
「お前を抱きたい」
ですよね。分かってた。いや、分かった上で部屋に呼び出したんだ。確信犯なのは私の方。
「……うん」
白竜くんの顔が近づいてきて、私の唇と重なった。そのまま何度も角度を変えて口付けられる。私は彼の首に手を回してそれに応えた。
「んっ……」
「はぁ……っ」
長い口付けが終わり、私と彼はベッドに倒れ込む。そしてまた唇を重ねた。今度は触れるだけの軽いものだ。でもすぐに離れていってしまう。それが寂しくて彼を見つめるが……彼は微笑んでいるだけだった。
「あれはな…牽制しているんだよ」
「牽制?」
「あぁ。お前を狙う奴等へのな」
「そんな人いないよ、考えすぎ」
「シオンは分かってない。あいつらの視線はいつだってお前に向けられているんだ」
「どういうこと?」
「浪川も南沢も千宮司も…みんなお前のことが好きなんだ。そう簡単に奪われてたまるか」
「そうなの……?」
「そうだ。お前は鈍感すぎるんだ」
そう言われても……。自覚の無い物なんて気付きようがない。自覚しているとするなら…
「でも私、白竜くんのことが好きだからそんなに気にしなくても良いんじゃない?」
「………はぁ!?」
「ええ!?なに!?」
途端に白竜くんが私の前から飛び退いた。わぁ、顔真っ赤!久しぶりに見たぞ!
「おまっ……よくもそんなことを……!」
「えぇ……?」
「本当に……いつもいつも……!」
押し倒しておいて赤面しているのか、きみは。面白すぎる。私は起き上がって白竜くんの胸にダイブした。耳を当ててみると、心臓の鼓動が早くなっているのが分かる。
「シオン……お前、俺を殺す気か」
「どうして?」
「好きなヤツに好きだと言われれば誰だってこうなる!だからそのようなことを軽々しく言うな!」
「うん、わかった。ごめんね」
白竜くんは私を強く抱き締めて、また口付けてきた。今度は深いもの。彼の舌が私の口内に侵入してくると、歯列をなぞり上顎を撫でていく。それを受け入れるように自分の舌を絡める。再びベッドに寝かせられて、私は白竜くんの首に腕を回した。
「きみの好きにしていいよ…」
「言ったな?」
こくりと頷く。彼は私の服に手をかけた……もう誰にも止められない。
散らかるベッドの上で汗だくの身体を抱き締め合う。白竜くんのたくましい胸板に頭を預ける。筋肉質で硬いけれど、それが心地良い。
「暑いか?」
「……だいじょうぶ」
汗を流した身体には室温が少し暑く感じる。だが離れてほしいとは思わない。むしろこの体温が落ち着くのだ。
「シャワー浴びるか?」
「……もう少しこのままがいい……」
そんなわがままを言う私を、白竜くんは愛おしそうに見つめて髪を撫でてくれたり、彼の胸に顔を埋めると優しく抱き締めてくれる。本当に甘やかされているのは、どっち?
「あり得ない話だけど…もし私が浮気したらどうする?」
「お前を殺して俺も死ぬ」
「重い…」
もうちょっと考えるかと思ったらこれ。怖いよ白竜くん。でも嬉しかったりする私はどうかしているのかもしれない。
「逆にきみが私以外の女の子と仲良くしてたらどうすればいい?」
「……その時は俺を殺してから死んでくれ」
「重い…」
「シオンのせいだ」
私は白竜くんのものだし、彼は私のもの。お互いの命を奪っていいのもお互いだけ。ただし一緒に死ぬこと。これが、死なば諸共というやつである。彼の言葉を皮切りに、私の心が何かに染まっていく。
「うーん…じゃ、私を殺すときは水に沈めて欲しいな。痛いのは嫌だから」
「そうか。覚えておこう」
「白竜くんは?どういう最期がいい?」
「内緒だ……まぁ、どんな最期でも二人一緒に死ぬのが1番良いに決まっているだろう」
そう言うと白竜くんは私に覆い被さるようにして口付けてきた。2回戦目の合図だ。もうヘトヘトだけど……それでも彼の熱が欲しいと思ってしまうから仕方ない。私は再び彼に身を委ねたのだった。
翌日も変わらずくっつく私達。部屋の洗面所にて、朝の支度をしていると後ろから抱きつかれた。身体が軋んでミシミシ音がしそうだ。
「あはは、痛いなぁ」
「痛くしているんだ」
「……ふふ」
「…………」
この痛みにさえ、彼の愛とゾクゾクを感じている私の感覚は正しいのだろうか。昨日は痛いのやだって言ったけど、案外これも悪くないかも。
「シオン……その顔、他のヤツには見せるなよ」
「わかってるよ」
鏡に映る私の顔は恍惚の表情を浮かべていた。これはとても人に見せられたものじゃないな。白竜くんが口を開けたのを鏡越しに見る。そのまま首筋に強くかぶりつかれると身体が跳ねてしまう。
「あぁ……♡」
「…シオン、噛んで…」
「んっ、いいよ…」
私は口を離した白竜くんに向き直って、血こそ出ないものの跡が出来るくらいの強さで彼の鎖骨に噛みついた。それと同時に幸福感が広がっていく感覚がした。互いのの所有物としての証を刻むことができるなんて……この上ないゾクゾクで頭おかしくなりそうだ。
「……うん、完璧だね」
「シオンも、綺麗だ」
この恋に堕ちた時点で私達は正気じゃないのかもしれない。白竜くんは私の首筋をひと舐めして満足そうに笑った。私も鏡で自分の首元を見る。これはしばらく消えないだろうなぁ。でも嬉しい。もっともっと欲しくなってしまうくらいには心地よい苦痛を与えてもらえるのだと実感できた瞬間だった。
おしまい