人生は白竜ゲー。
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夏休み、私はゴッドエデンに帰省しに来た。なぜか白竜くんもついてきたけど。ここに来るのはチーム・ゼロとの試合以来で、ゴッドエデンは閉鎖されてシュウくん以外誰もいないので、手つかずの自然が楽しめる。白竜くんが、私が一番好きだった滝を見に行かないかという話を持ちかけ、それに賛成。そこに行ってみると、やっぱりあの時と同じ滝がある。
「は~癒される~」
「そうだな」
「滝巡りもしてみたいな~」
「好きなのか?滝」
「うん。心が洗われる~」
他愛のない話をしていたら、強い風が吹いて私の帽子が攫われてしまった。
「あっ帽子・・・」
「俺にまかせろ!」
すかさず白竜くんがジャンプでキャッチ!・・・したのはいいが、滝壺にザブンと落ちてしまったのだ。
「きゃあ!白竜くん!」
ここは浅いから足がつく。筈なのだが、彼は一向に浮かんでくる気配がない。大変だ!溺れてしまう!あわあわしていると、突然水面が揺らいで誰かが顔を出した。白竜くんじゃない?シュウくんだ!
「えっ・・・」
「シオン、君が落としたのはこの、『ツンデレで褒めれたらすぐ顔を真っ赤にする白竜』?それとも『シオンが好きすぎて自分以外を排除しようとするヤンデレ白竜』?」
「え、その・・・どっちでもないよ?普通の白竜くんだよ」
「流石はシオン!迷いがないね。正直者の君には両方あげよう!」
「いりません」
「え~」
確かに彼はツンデレとヤンデレの二面性が目立つが、そこまで二極化してない。本物はどこだ。
「いつもの白竜くんを返して、シュウくん」
「うーんそれじゃあ、この二人はリリースして・・・」
シュウくんは二人の白竜くんを沈めた。ゴボゴボいってるけど大丈夫・・・?すると次にまた二人取りだした。
「ならこの『諸葛孔明とミキシマックスした白竜』と『剣城京介とミキシマックスした白竜(つるりゅう)』どっちがいい?」
「どっちも違うよ」
「残念だなぁ」
シュウくんはガッカリしながらこの二人を沈める。そして懲りずに更に二人出してきた。もう何人いるんだ。
「これならどうかな?『10年後の白竜』と『小さい頃の白竜』!」
「それも違うよ。もう白竜くんは一人しかいないんだから・・・!」
「シオンはこだわりの強い子だね」
シュウくんはまた容赦なく二人を水にドボン。やっぱり二人出してきた。彼は二人ずつしか出せないのだろうか。
「じゃあ『女の子になってしまった白竜』と『サッカー馬鹿度500%UPした白竜』!」
「だからどれも違うって・・・!」
「もう。シオンって意外とワガママだね」
シュウくんはこの二人も沈めた。まさかまだいるとか言わないよね・・・案の定の展開だった。
「こーなったら『けしんのちょうわざ×3のゴリゴリFW白竜』と『キャッチを徹底的に伸ばして改造したGK白竜』!これでどう?」
「キーパーの白竜くん!?なにそれ!?」
「ちなみにGK白竜の化身は『深淵のアギラウス』。これもけしんのちょうわざ×3だから大抵のシュートは止めらるよ」
いつもシュートを打つ側の彼だけど、キーパーか。想像したら面白かったけど、勿論こんな白竜くんも違う。
「ダメかい?」
「ダメ!普通の白竜くんがいいの!」
「むー。困ったな。最後の二択だったんだけど」
「全然聞いてないの!?白竜くんはどこ!」
痺れを切らした私は怒りの余り、シュウくんに詰め寄った。滝壺で。うろたえた彼は焦り出す。
「わわわわ、おっかない!ごめんなさい冗談だよ」
シュウくんは慌てて二人を沈めて代わりに白いジャケットの白竜くんを出してきた。よかった。本物が出てきた。その証拠に私の帽子を持っている。
「あれ?俺は一体・・・」
「白竜くん!無事でよかった・・・」
「???」
何も覚えてないみたい。まあ仕方ない。とりあえず岸に上がって一息ついた。シュウくんはまだ何か言いたげだが、もう勘弁してほしい。そろそろ私も限界。
「シュウくん・・・もしかして私たちで遊んでる?」
「バレちゃった♪」
「悪趣味だぞ、シュウ」
「そういう言い方はちょっとひどいんじゃないかな?シオンも、色んな白竜がいて面白かったでしょ?」
「度肝を抜かれたよ。特に最後」
「そっか。よかった」
「よくない。全く、悪ふざけが過ぎるぞ」
「ごめんね。シオンがいつ帰ってくるかずっと待ってたから会えて嬉しくて、ついからかっちゃった♪」
「・・・シュウくん」
ここまでとは。私は彼に大分遊ばれたらしい。さすがの私も、もう怒ったぞ。
「せっかくきみにお中元用意したんだけど、そんなことされたら渡せないな。ねぇ白竜くん?」
「そうだな。シオンの言う通りだ」
「え?!ちょっとそれは無いんじゃ・・・」
「シュウくんが悪いんだからね。目的は果たしたから帰ろう、白竜くん」
「あぁ」
私と白竜くんは無視してその場を去る。それを追いかけてくるシュウくん。
「待って待って!お願い!反省するからお中元ちょーだい!!」
その姿はまるでご主人様のご機嫌を伺う犬そのものだった。しょうがない、許してあげよう。その後、お中元のフルーツを貰ったシュウくんはニコニコしてた。今度こそ反省してほしい。
「ありがとう!僕の好物覚えててくれたんだ!」
「もちろん。きみも私の友達だから」
「嬉しいなぁ・・・ねえシオン。白竜と一緒にゴッドエデンで暮らさない?」
「えっ・・・」
急な提案だ。確かにここは静かで落ち着くし良いところだけど。隣の白竜くんが割って入る。
「お前・・・勝手なことを言うな」
「だってそうすれば君も僕も毎日一緒に居られるじゃないか。シオンが幸せなら僕も幸せなんだ。わかるだろ?」
「シュウくん・・・」
その言葉に嘘偽りはないことは感じ取れる。彼の言うように三人で暮らせたら楽しいかもしれない。でも私は今の生活が大事だ。みんなにも会えないし学校にも行けなくなる。それは嫌だ。
「ごめん。私にはやりたいことがあるんだ。だから行けない・・・」
「そうか。残念だね」
彼は少し悲しそうにして目を伏せる。
「でもこうやってまた会いに行くから」
「それまで辛抱してくれ」
「・・・わかったよ。シオン、白竜」
シュウくんは私の意見を尊重してくれた。優しいね。やっぱり彼は寂しがり屋なのだ。そんな気持ちを察したのか白竜くんが背中をぽんっと叩いた。
「白竜。約束破らないでね」
「当たり前だ」
「シオンもだよ」
「うん」
ゴッドエデンは楽しかったがもうすぐお別れだ。船に乗り、桟橋から遠ざかる。岸辺にはシュウくんが見送ってくれている。そして大きく手を振ってきた。
「バイバーイ!また来てね~」
私と白竜くんも大きく手を振り返した。今度は他の仲間たちと遊びに行こう。
おしまい
「は~癒される~」
「そうだな」
「滝巡りもしてみたいな~」
「好きなのか?滝」
「うん。心が洗われる~」
他愛のない話をしていたら、強い風が吹いて私の帽子が攫われてしまった。
「あっ帽子・・・」
「俺にまかせろ!」
すかさず白竜くんがジャンプでキャッチ!・・・したのはいいが、滝壺にザブンと落ちてしまったのだ。
「きゃあ!白竜くん!」
ここは浅いから足がつく。筈なのだが、彼は一向に浮かんでくる気配がない。大変だ!溺れてしまう!あわあわしていると、突然水面が揺らいで誰かが顔を出した。白竜くんじゃない?シュウくんだ!
「えっ・・・」
「シオン、君が落としたのはこの、『ツンデレで褒めれたらすぐ顔を真っ赤にする白竜』?それとも『シオンが好きすぎて自分以外を排除しようとするヤンデレ白竜』?」
「え、その・・・どっちでもないよ?普通の白竜くんだよ」
「流石はシオン!迷いがないね。正直者の君には両方あげよう!」
「いりません」
「え~」
確かに彼はツンデレとヤンデレの二面性が目立つが、そこまで二極化してない。本物はどこだ。
「いつもの白竜くんを返して、シュウくん」
「うーんそれじゃあ、この二人はリリースして・・・」
シュウくんは二人の白竜くんを沈めた。ゴボゴボいってるけど大丈夫・・・?すると次にまた二人取りだした。
「ならこの『諸葛孔明とミキシマックスした白竜』と『剣城京介とミキシマックスした白竜(つるりゅう)』どっちがいい?」
「どっちも違うよ」
「残念だなぁ」
シュウくんはガッカリしながらこの二人を沈める。そして懲りずに更に二人出してきた。もう何人いるんだ。
「これならどうかな?『10年後の白竜』と『小さい頃の白竜』!」
「それも違うよ。もう白竜くんは一人しかいないんだから・・・!」
「シオンはこだわりの強い子だね」
シュウくんはまた容赦なく二人を水にドボン。やっぱり二人出してきた。彼は二人ずつしか出せないのだろうか。
「じゃあ『女の子になってしまった白竜』と『サッカー馬鹿度500%UPした白竜』!」
「だからどれも違うって・・・!」
「もう。シオンって意外とワガママだね」
シュウくんはこの二人も沈めた。まさかまだいるとか言わないよね・・・案の定の展開だった。
「こーなったら『けしんのちょうわざ×3のゴリゴリFW白竜』と『キャッチを徹底的に伸ばして改造したGK白竜』!これでどう?」
「キーパーの白竜くん!?なにそれ!?」
「ちなみにGK白竜の化身は『深淵のアギラウス』。これもけしんのちょうわざ×3だから大抵のシュートは止めらるよ」
いつもシュートを打つ側の彼だけど、キーパーか。想像したら面白かったけど、勿論こんな白竜くんも違う。
「ダメかい?」
「ダメ!普通の白竜くんがいいの!」
「むー。困ったな。最後の二択だったんだけど」
「全然聞いてないの!?白竜くんはどこ!」
痺れを切らした私は怒りの余り、シュウくんに詰め寄った。滝壺で。うろたえた彼は焦り出す。
「わわわわ、おっかない!ごめんなさい冗談だよ」
シュウくんは慌てて二人を沈めて代わりに白いジャケットの白竜くんを出してきた。よかった。本物が出てきた。その証拠に私の帽子を持っている。
「あれ?俺は一体・・・」
「白竜くん!無事でよかった・・・」
「???」
何も覚えてないみたい。まあ仕方ない。とりあえず岸に上がって一息ついた。シュウくんはまだ何か言いたげだが、もう勘弁してほしい。そろそろ私も限界。
「シュウくん・・・もしかして私たちで遊んでる?」
「バレちゃった♪」
「悪趣味だぞ、シュウ」
「そういう言い方はちょっとひどいんじゃないかな?シオンも、色んな白竜がいて面白かったでしょ?」
「度肝を抜かれたよ。特に最後」
「そっか。よかった」
「よくない。全く、悪ふざけが過ぎるぞ」
「ごめんね。シオンがいつ帰ってくるかずっと待ってたから会えて嬉しくて、ついからかっちゃった♪」
「・・・シュウくん」
ここまでとは。私は彼に大分遊ばれたらしい。さすがの私も、もう怒ったぞ。
「せっかくきみにお中元用意したんだけど、そんなことされたら渡せないな。ねぇ白竜くん?」
「そうだな。シオンの言う通りだ」
「え?!ちょっとそれは無いんじゃ・・・」
「シュウくんが悪いんだからね。目的は果たしたから帰ろう、白竜くん」
「あぁ」
私と白竜くんは無視してその場を去る。それを追いかけてくるシュウくん。
「待って待って!お願い!反省するからお中元ちょーだい!!」
その姿はまるでご主人様のご機嫌を伺う犬そのものだった。しょうがない、許してあげよう。その後、お中元のフルーツを貰ったシュウくんはニコニコしてた。今度こそ反省してほしい。
「ありがとう!僕の好物覚えててくれたんだ!」
「もちろん。きみも私の友達だから」
「嬉しいなぁ・・・ねえシオン。白竜と一緒にゴッドエデンで暮らさない?」
「えっ・・・」
急な提案だ。確かにここは静かで落ち着くし良いところだけど。隣の白竜くんが割って入る。
「お前・・・勝手なことを言うな」
「だってそうすれば君も僕も毎日一緒に居られるじゃないか。シオンが幸せなら僕も幸せなんだ。わかるだろ?」
「シュウくん・・・」
その言葉に嘘偽りはないことは感じ取れる。彼の言うように三人で暮らせたら楽しいかもしれない。でも私は今の生活が大事だ。みんなにも会えないし学校にも行けなくなる。それは嫌だ。
「ごめん。私にはやりたいことがあるんだ。だから行けない・・・」
「そうか。残念だね」
彼は少し悲しそうにして目を伏せる。
「でもこうやってまた会いに行くから」
「それまで辛抱してくれ」
「・・・わかったよ。シオン、白竜」
シュウくんは私の意見を尊重してくれた。優しいね。やっぱり彼は寂しがり屋なのだ。そんな気持ちを察したのか白竜くんが背中をぽんっと叩いた。
「白竜。約束破らないでね」
「当たり前だ」
「シオンもだよ」
「うん」
ゴッドエデンは楽しかったがもうすぐお別れだ。船に乗り、桟橋から遠ざかる。岸辺にはシュウくんが見送ってくれている。そして大きく手を振ってきた。
「バイバーイ!また来てね~」
私と白竜くんも大きく手を振り返した。今度は他の仲間たちと遊びに行こう。
おしまい