人生は白竜ゲー。
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「・・・・・・」
おかしい。声が出ない。風邪を引いている訳じゃないのに。昨日あげはさんに「おやすみ」って挨拶したはずだよ。何か変なモノ食べちゃったかな?今日はコミュニケーション取りづらいかも。
「シオンちゃんおはよう」
「・・・」
「あら、どうしたの?」
私はジェスチャーで声が出ない事を伝えた。
「あらあら、風邪かしら。最近寒いものね」
あげはさんは急いでコップに水を用意してくれた。ありがとう。
「シオンちゃんこれ飲んでみて?」
貰った水を一口飲む。しかしやはり声が出ない。
「・・・」
「でないわね・・・何か、悩み事でも?」
「・・・」
首を横に振って否定する。クラスメートやサッカー部のみんなとはいつだって仲良し。クラスでは友達いないけどね。あげはさん、困らせてごめんね。早く声が出せるようになりたい。気にしないで、というジェスチャーを送って安心させよう。
「そう、ならいいのだけれど。何かあったら言ってね」
あげはさんは私の頭をなでなでして、見送ってくれた。
「・・・」
声が出ないだけでこんなに心細いなんて。
私はスマホを取り出して、イナリンクに『今日の私は声が出ません』とメッセージを送った。すぐに既読がつき、『大丈夫?』と返事がきた。
「・・・」
私は大丈夫、というスタンプを返した。
「シオン」
今度は白竜くんが来た。私は挨拶を返そうとしたけど、声が出ないため会釈しか出来なかった。
「声が出ないのか?」
察しが良くて助かる。うん、と頷いた。でもそれ以外は健康そのものなので安心して欲しい。私はスマホのメモアプリに「声が出ないだけで他はなんともないよ」と打って白竜くんにみせた。彼は無表情で画面を見つめた後、「そうか」と小さく呟いた。それから、少し間を置いて、
「何かあったらすぐに伝えろ」
「・・・」
私は彼に感謝の意味を込めて笑顔を作った。大丈夫。きっとすぐ治るよね。でも今日はやっぱり、会話をするのは難しそうだ。
声が出なくなった原因をサッカー部のみんなで突き止めようという話になった。ありがとう。雷門に来てよかった。この気持ちもちゃんと伝えたいのに。声帯は震えない。私は今日一日、筆談でやり過ごさなきゃいけないみたい。
「何か原因とか思い当たる節ある?」
「・・・」
私はスマホのメモアプリに「分からない。朝起きたらもうダメだった」と打ち込んだ。
「そっか。まあそういう時もあるよな」
円堂監督が慰めてくれて心がじんわりと温まる。そうだよね。いつまでも落ち込んではいられない。元気よくグラウンドに向かう事にした。皆に迷惑かけちゃいけない。声出なくても練習できるんだから頑張ろう! やっぱりサッカーしたいし。みんなと一緒にボール蹴ってる時が一番幸せだもんね。
「シオンさん」
音無先生が話しかけてきた。ああそっか。今日の分の連絡ノートまだ渡してもらってないな。私は音無先生に近付いてノートを受け取った。
「お大事にね」
「・・・」
私はペコリと頭を下げた。そしてベンチへ向かう。
「おい」
「・・・?」
後ろから誰かが声をかけてきた。振り向くとそこには白竜くんがいた。何か用でもあるのかな? 彼は何も言わずに手招きをしている。なんだろう?とりあえず私は彼について行く。着いた先は人気の無い校舎裏だった。ここで何するつもりか。
「シオン」
「・・・」
白竜くんは真剣な眼差しでこちらを見つめている。一体どんな内容なのかドキドキしてきた。わわわ・・・刹那、脇腹にムニュンとした感覚が襲い掛かった。
「っ!?~~~っ!?」
白竜くんが脇腹を突いたのだ。私の一番の弱点はそこ。溜まらずヘナヘナと座り込む私。それに合わせて白竜くんもしゃがみ込み、脇腹に追撃する。くすぐった過ぎて体が過敏に反応してしまう。声が出せないのが苦しくて涙目になってしまう。
「どうした?苦しいのか?」
「~~っ!」
必死に首を振る。めちゃくちゃ苦しいです。
「ならこれは?」
「!?」
彼は私の背中をツーッとなぞった。全身鳥肌が立つほどの刺激だった。ゾワリとした感覚が走る。思わず身震いしてしまった。
「感じるか?」
くすぐりには人一倍弱い自覚があるのでこれにも首を縦に振る。私、今顔真っ赤なんだろうな・・・。
「よし、ならば・・・」
彼が両手を挙げた。あ、これは・・・白竜くんは私が逃げるより早く脇の下に手を突っこんでくすぐり始めた!
「~~~~~!!~~~っ!」
「そら、擽られれば嫌でも声が出るだろう」
「~~っ!!!~~~~~!!」
「声が出るまで続けるぞ」
悪魔だ。声は出ないけど体は普通に動くのでなんとかしようとするも簡単に組み伏せられてしまう。抵抗できないままにひたすらくすぐられる。
「どうだ?まだか?」
「~~~~・・・」
「ほう・・・強情だな。まあいい」
そこからは地獄絵図だった。しつこく擽るのを止めてはくれず、遂に体力が底を尽きてしまった。足腰に力が入らない。もう息も絶え絶えだ。
汗ばんでもう練習どころじゃない。
「~~、」
もう嫌だと白竜くんを見るも容赦なく擽ってくる。さては楽しんでるな?
「ん?なんだその目は。まさか俺が飽きて止めると思っているのか?」
「・・・!」
確かにちょっとそう思ったかもしれない。でも無理。本当に限界なの。お願いだから解放して下さい。その時、白竜くんの手がまた脇腹を突いた瞬間。
「ひゃああ!!」
「うぉっ」
・・・・・・沈黙が訪れる。あれ、私、今・・・。
「あ、あ、声出た!やったー!」
ついに喋れるようになったぞ!もう一生話せなかったらどうしようかと思ったよ。また白竜くんに助けられちゃったね。
「ありがとう白竜くん!」
「良かったな。だが・・・」
白竜くんがニヤリとした表情になる。あ、なんか不味い気がするぞ。咄嵯に逃げようとするものの彼の方が早い。腕を掴まれてしまった。そのまま引き寄せられて抱き締められるような形にされる。身動きが取れない。
「あ、あの・・・」
「これでお前の身体のことは十分理解できたな」
「そ、それはどういう・・・?」
聞き返しても何も答えてくれない。代わりに再び脇腹を攻め始める。
「ひゃっ!?ちょ、ちょっと待って!」
「すまんな、お前があまりにも面白い反応をするのでな」
謝ってはいるけど白竜くんはまだくすぐり足りないらしい。嘘でしょ。弱みを握られた。
「さぁ覚悟しろ・・・また声が出なくなるほど笑わせてやる・・・!」
「うわーっ!やめてーっ!」
このままではくすぐり地獄に逆戻りだ!やだやだ!とジタバタ抵抗する。そこから、事件が起きた。
ガンッ!
「ぅぐぉっ・・・!!」
膝におかしな手応えがした。かと思うと、私の身体を拘束していたはずの白竜くんが前かがみになって崩れ落ちた。股間を抑えているのを見た私は、真っ青になった。彼の大事なところを膝蹴りしてしまったのだ。
「うわぁぁぁ!白竜くんごめん!大丈夫!?」
「~~~・・・」
今度は白竜くんが声出なくなっちゃった・・・結構な勢いで蹴ってしまった、凄く痛そうだ。すると、この騒ぎを聞きつけて誰かが来てしまった。
「シオン?!どうした!」
「つ、つるぎさぁん・・・!」
「白竜!?・・・何があった?」
私は涙ぐみながら剣城さんにこれまでの経緯を話した。
「・・・なるほど、白竜が声を出させようとしてお前を擽ったら、調子に乗ってこうなった、と」
「うん・・・白竜くんがサッカー出来なくなったらどうしよう・・・」
「いや、この程度なら大丈夫だ。それに蹴られたのはコイツの自業自得だからな」
「そうなの?でも後で謝らなきゃ・・・」
私の横で伸びている白竜くんを介抱する。彼は片手を股間に、もう片手は私の腕を掴んでいる。こんなときでも手を離さないのは実に彼らしい。
「それにしても良かったな。声が戻って」
「うん。やっぱり喋れた方が良いよね」
「そうだな。しかし・・・まさかお前がくすぐりに弱いとは思わなかった」
「むぅ・・・」
「さらに白竜に金的とはな・・・くく、おもしれぇ・・・」
剣城さんがツボにはまってる。白竜くんはきみのライバルなんだよ?笑ってて良いの?・・・おや、白竜くんがようやく持ち直したぞ。復活したばかりで悪いんだけど、剣城さんが笑いを堪えてピクピクしてるのが気になる。
「シオン貴様・・・この俺の股間を蹴るとはどういう了見だ・・・」
「ごめんね、事故とはいえ・・・」
「俺でなかったら・・・剣城?」
「よう、大丈夫か?」
剣城さんはニヤニヤしながら白竜くんを見ている。ポカンとする白竜くん。そして何かに気づいたように問い詰めた。
「おい、今の・・・」
「ああ。久しぶりに腹筋が鍛えられたぜ」
「つっ・・・剣城ィィ!」
「おっと怒るな怒るな」
剣城さんは楽しげに逃げ出した。白竜くんは追いかけるも本調子じゃなさそうでふらふらしている。完全に面白がられているな。私は苦笑いを浮かべることしかできなかった。
「それよりシオン」
「?」
「次はないからな」
「は、はい・・・」
ドスのきいた声で釘を刺される。こうして無事に声が戻ってきた。今日もいい日である・・・。いい日だよね?
それからと言うもの・・・
「あああぁ~っ!」
私の脇腹には新たな天敵が増えてしまった。白竜くんだ。あれ以来、彼は隙あらば私の脇腹を狙ってくる。
「やめてよぉ~!」
「いいだろ。減るものでもない」
「私なにもしてないのに!」
「俺の股間蹴っただろ!」
彼が私の脇腹をつつくと、必ずといって良いほど私は甲高い悲鳴を上げてしまう。その反応を見て彼含めた全員が笑うのだった。
「ほらここだろうシオン?」
「んぎぃ・・・」
そして今日もまた白竜くんによって悶えさせられる私なのであった。なんでこうなっちゃったんだろう。でも不思議と嫌じゃないのが悔しい。結局、白竜くんとのスキンシップは続いてしまうのだった。今日も平和ですね。
おしまい
おかしい。声が出ない。風邪を引いている訳じゃないのに。昨日あげはさんに「おやすみ」って挨拶したはずだよ。何か変なモノ食べちゃったかな?今日はコミュニケーション取りづらいかも。
「シオンちゃんおはよう」
「・・・」
「あら、どうしたの?」
私はジェスチャーで声が出ない事を伝えた。
「あらあら、風邪かしら。最近寒いものね」
あげはさんは急いでコップに水を用意してくれた。ありがとう。
「シオンちゃんこれ飲んでみて?」
貰った水を一口飲む。しかしやはり声が出ない。
「・・・」
「でないわね・・・何か、悩み事でも?」
「・・・」
首を横に振って否定する。クラスメートやサッカー部のみんなとはいつだって仲良し。クラスでは友達いないけどね。あげはさん、困らせてごめんね。早く声が出せるようになりたい。気にしないで、というジェスチャーを送って安心させよう。
「そう、ならいいのだけれど。何かあったら言ってね」
あげはさんは私の頭をなでなでして、見送ってくれた。
「・・・」
声が出ないだけでこんなに心細いなんて。
私はスマホを取り出して、イナリンクに『今日の私は声が出ません』とメッセージを送った。すぐに既読がつき、『大丈夫?』と返事がきた。
「・・・」
私は大丈夫、というスタンプを返した。
「シオン」
今度は白竜くんが来た。私は挨拶を返そうとしたけど、声が出ないため会釈しか出来なかった。
「声が出ないのか?」
察しが良くて助かる。うん、と頷いた。でもそれ以外は健康そのものなので安心して欲しい。私はスマホのメモアプリに「声が出ないだけで他はなんともないよ」と打って白竜くんにみせた。彼は無表情で画面を見つめた後、「そうか」と小さく呟いた。それから、少し間を置いて、
「何かあったらすぐに伝えろ」
「・・・」
私は彼に感謝の意味を込めて笑顔を作った。大丈夫。きっとすぐ治るよね。でも今日はやっぱり、会話をするのは難しそうだ。
声が出なくなった原因をサッカー部のみんなで突き止めようという話になった。ありがとう。雷門に来てよかった。この気持ちもちゃんと伝えたいのに。声帯は震えない。私は今日一日、筆談でやり過ごさなきゃいけないみたい。
「何か原因とか思い当たる節ある?」
「・・・」
私はスマホのメモアプリに「分からない。朝起きたらもうダメだった」と打ち込んだ。
「そっか。まあそういう時もあるよな」
円堂監督が慰めてくれて心がじんわりと温まる。そうだよね。いつまでも落ち込んではいられない。元気よくグラウンドに向かう事にした。皆に迷惑かけちゃいけない。声出なくても練習できるんだから頑張ろう! やっぱりサッカーしたいし。みんなと一緒にボール蹴ってる時が一番幸せだもんね。
「シオンさん」
音無先生が話しかけてきた。ああそっか。今日の分の連絡ノートまだ渡してもらってないな。私は音無先生に近付いてノートを受け取った。
「お大事にね」
「・・・」
私はペコリと頭を下げた。そしてベンチへ向かう。
「おい」
「・・・?」
後ろから誰かが声をかけてきた。振り向くとそこには白竜くんがいた。何か用でもあるのかな? 彼は何も言わずに手招きをしている。なんだろう?とりあえず私は彼について行く。着いた先は人気の無い校舎裏だった。ここで何するつもりか。
「シオン」
「・・・」
白竜くんは真剣な眼差しでこちらを見つめている。一体どんな内容なのかドキドキしてきた。わわわ・・・刹那、脇腹にムニュンとした感覚が襲い掛かった。
「っ!?~~~っ!?」
白竜くんが脇腹を突いたのだ。私の一番の弱点はそこ。溜まらずヘナヘナと座り込む私。それに合わせて白竜くんもしゃがみ込み、脇腹に追撃する。くすぐった過ぎて体が過敏に反応してしまう。声が出せないのが苦しくて涙目になってしまう。
「どうした?苦しいのか?」
「~~っ!」
必死に首を振る。めちゃくちゃ苦しいです。
「ならこれは?」
「!?」
彼は私の背中をツーッとなぞった。全身鳥肌が立つほどの刺激だった。ゾワリとした感覚が走る。思わず身震いしてしまった。
「感じるか?」
くすぐりには人一倍弱い自覚があるのでこれにも首を縦に振る。私、今顔真っ赤なんだろうな・・・。
「よし、ならば・・・」
彼が両手を挙げた。あ、これは・・・白竜くんは私が逃げるより早く脇の下に手を突っこんでくすぐり始めた!
「~~~~~!!~~~っ!」
「そら、擽られれば嫌でも声が出るだろう」
「~~っ!!!~~~~~!!」
「声が出るまで続けるぞ」
悪魔だ。声は出ないけど体は普通に動くのでなんとかしようとするも簡単に組み伏せられてしまう。抵抗できないままにひたすらくすぐられる。
「どうだ?まだか?」
「~~~~・・・」
「ほう・・・強情だな。まあいい」
そこからは地獄絵図だった。しつこく擽るのを止めてはくれず、遂に体力が底を尽きてしまった。足腰に力が入らない。もう息も絶え絶えだ。
汗ばんでもう練習どころじゃない。
「~~、」
もう嫌だと白竜くんを見るも容赦なく擽ってくる。さては楽しんでるな?
「ん?なんだその目は。まさか俺が飽きて止めると思っているのか?」
「・・・!」
確かにちょっとそう思ったかもしれない。でも無理。本当に限界なの。お願いだから解放して下さい。その時、白竜くんの手がまた脇腹を突いた瞬間。
「ひゃああ!!」
「うぉっ」
・・・・・・沈黙が訪れる。あれ、私、今・・・。
「あ、あ、声出た!やったー!」
ついに喋れるようになったぞ!もう一生話せなかったらどうしようかと思ったよ。また白竜くんに助けられちゃったね。
「ありがとう白竜くん!」
「良かったな。だが・・・」
白竜くんがニヤリとした表情になる。あ、なんか不味い気がするぞ。咄嵯に逃げようとするものの彼の方が早い。腕を掴まれてしまった。そのまま引き寄せられて抱き締められるような形にされる。身動きが取れない。
「あ、あの・・・」
「これでお前の身体のことは十分理解できたな」
「そ、それはどういう・・・?」
聞き返しても何も答えてくれない。代わりに再び脇腹を攻め始める。
「ひゃっ!?ちょ、ちょっと待って!」
「すまんな、お前があまりにも面白い反応をするのでな」
謝ってはいるけど白竜くんはまだくすぐり足りないらしい。嘘でしょ。弱みを握られた。
「さぁ覚悟しろ・・・また声が出なくなるほど笑わせてやる・・・!」
「うわーっ!やめてーっ!」
このままではくすぐり地獄に逆戻りだ!やだやだ!とジタバタ抵抗する。そこから、事件が起きた。
ガンッ!
「ぅぐぉっ・・・!!」
膝におかしな手応えがした。かと思うと、私の身体を拘束していたはずの白竜くんが前かがみになって崩れ落ちた。股間を抑えているのを見た私は、真っ青になった。彼の大事なところを膝蹴りしてしまったのだ。
「うわぁぁぁ!白竜くんごめん!大丈夫!?」
「~~~・・・」
今度は白竜くんが声出なくなっちゃった・・・結構な勢いで蹴ってしまった、凄く痛そうだ。すると、この騒ぎを聞きつけて誰かが来てしまった。
「シオン?!どうした!」
「つ、つるぎさぁん・・・!」
「白竜!?・・・何があった?」
私は涙ぐみながら剣城さんにこれまでの経緯を話した。
「・・・なるほど、白竜が声を出させようとしてお前を擽ったら、調子に乗ってこうなった、と」
「うん・・・白竜くんがサッカー出来なくなったらどうしよう・・・」
「いや、この程度なら大丈夫だ。それに蹴られたのはコイツの自業自得だからな」
「そうなの?でも後で謝らなきゃ・・・」
私の横で伸びている白竜くんを介抱する。彼は片手を股間に、もう片手は私の腕を掴んでいる。こんなときでも手を離さないのは実に彼らしい。
「それにしても良かったな。声が戻って」
「うん。やっぱり喋れた方が良いよね」
「そうだな。しかし・・・まさかお前がくすぐりに弱いとは思わなかった」
「むぅ・・・」
「さらに白竜に金的とはな・・・くく、おもしれぇ・・・」
剣城さんがツボにはまってる。白竜くんはきみのライバルなんだよ?笑ってて良いの?・・・おや、白竜くんがようやく持ち直したぞ。復活したばかりで悪いんだけど、剣城さんが笑いを堪えてピクピクしてるのが気になる。
「シオン貴様・・・この俺の股間を蹴るとはどういう了見だ・・・」
「ごめんね、事故とはいえ・・・」
「俺でなかったら・・・剣城?」
「よう、大丈夫か?」
剣城さんはニヤニヤしながら白竜くんを見ている。ポカンとする白竜くん。そして何かに気づいたように問い詰めた。
「おい、今の・・・」
「ああ。久しぶりに腹筋が鍛えられたぜ」
「つっ・・・剣城ィィ!」
「おっと怒るな怒るな」
剣城さんは楽しげに逃げ出した。白竜くんは追いかけるも本調子じゃなさそうでふらふらしている。完全に面白がられているな。私は苦笑いを浮かべることしかできなかった。
「それよりシオン」
「?」
「次はないからな」
「は、はい・・・」
ドスのきいた声で釘を刺される。こうして無事に声が戻ってきた。今日もいい日である・・・。いい日だよね?
それからと言うもの・・・
「あああぁ~っ!」
私の脇腹には新たな天敵が増えてしまった。白竜くんだ。あれ以来、彼は隙あらば私の脇腹を狙ってくる。
「やめてよぉ~!」
「いいだろ。減るものでもない」
「私なにもしてないのに!」
「俺の股間蹴っただろ!」
彼が私の脇腹をつつくと、必ずといって良いほど私は甲高い悲鳴を上げてしまう。その反応を見て彼含めた全員が笑うのだった。
「ほらここだろうシオン?」
「んぎぃ・・・」
そして今日もまた白竜くんによって悶えさせられる私なのであった。なんでこうなっちゃったんだろう。でも不思議と嫌じゃないのが悔しい。結局、白竜くんとのスキンシップは続いてしまうのだった。今日も平和ですね。
おしまい