日記

お嬢さん

2017/03/05 16:44
皆様、こんにちは。
お話の更新はありません。

日記を書いていたら内容の一部が非常に長くなってしまいましたので、
そこだけ抜き出して更新させていただきます(笑)
ソシにもお話にも全く関係ない日記シリーズですw



先々週からお仕事が物凄く忙しくて今週末は久し振りに休みと睡眠が取れました。
で、折角なので映画を観に行こうと思って、昨日映画を2本観てきました。
今とても話題になっている『ラ・ラ・ランド』と、韓国映画の『お嬢さん』です。

『ラ・ラ・ランド』についてはコメントを控えさせていただきましてw、
『お嬢さん』についてお話したいと思います^^

韓国映画『お嬢さん(原題:アガシ)』はイギリス小説が原作の映画です。
このミステリーがすごい!海外編ランキングで1位だった(かな?)というのと、
女性の同性愛の描写もあるということで、
10年以上前に私も読んだことのある小説です。

今はコミックもラノベもGLや百合ジャンルが増えてきておりますが、
以前はそこまでGLがメジャーではありませんでしたし数がありませんでしたので、
女性同士の同性愛描写がある本格小説と知ってすぐさま買いに走った記憶がありますw
原作の小説家のサラ・ウォーターズさんがレズビアンなのだそうです。
そのため彼女の小説は女性の同性愛描写が多いようです。

だがしかし、ぶっちゃけて言いますと、この原作小説「荊の城」は私に合いませんでした。
確かに女性同士の同性愛描写はありました。
しかし、それ以外のストーリー部分があまりに私には受け入れがたくてその部分があまり印象に残っておりません。
予想できない展開の連続に驚くのですが、
その展開は私にとって心地よさがなく、辛さと絶望感に襲われ、明らかになる事実は余計に辛さを増していき、
そして、終わりもあまりスカッとせず…。
(あくまで私の感想です)

小説の良し悪しというよりも、これは好みの問題だと思います。
好きな人は本当に大好きみたいなので、皆様もどうぞ読んでみてください。
驚きの展開を楽しむという点では文句なしだと思います。それは私も同意。
ただ、それを楽しむ心の強さが私にはなく、ものすごく振り回されて疲れて終わりましたww


この小説は韓国映画の『お嬢さん』が作られるずっと前にもイギリスでドラマ化されています。
10年前くらいでしょうか。
おそらくレンタルショップでDVDをレンタルできると思います。
でも、私は原作が合わなかったので小説を忠実に再現しているらしいそのドラマを観ようとは思えず、
未だ観たことがありません。


それで、昨年韓国でこの「荊の城」が映画化されたと知りまして、
さらに韓国のみならず欧米でも評価が高く人気作になっていると聞きました。
「あ~でもこの作品か~。じゃあ私は合わないかも~」と思って、
特に気に留めず観る予定もありませんでした。
私はもともと日本映画も含め、アジア圏の映画に食指が向かないタチなのもありまして…。

しかし、海外のビアン映画の動画を観ていたとき、
再生リストに入っていたため自動的にとばされて『お嬢さん』の予告を観たときに「これは…面白そうかも」って純粋に思いました。
そして、「原作を読んでいても展開に驚く映画」という評価とか、
観た方々の評判が本当にすこぶる良いのを知ってですね、
「う~ん、あんまり気乗りはしないけどちょっと観てみようかな」って気になっていったんです。

それで、気乗りしないのでラ・ラ・ランドと同じ日に観ることにして観に行ったんですけどw、
もうね、本当にすっっっっっっっっごい面白かった!
原作知ってても、原作が合わなくてもめっちゃ楽しめます。原作知らなかったらさらに面白いと思う。
もう途中から「この映画最高最高最高最高…」って心の中で呟いてましたww


『お嬢さん』は原作小説から基本設定をだいぶいじっています。
わかりやすい違いからいきますと、原作は舞台が19世紀半ばイギリスなのでそこから大きく異なります。
映画の舞台は日本統治下の1930年代の韓国。
日本統治下という背景かつ日本人という設定の方々も出てくるので映画の半分以上は日本語で展開されます。
役者さんは韓国人なのに映画はそのほとんどが日本語なんです。
そこからまず私達日本人にはかなり不思議で異様な映画に思えると思います。
でも、それが逆に映画の世界の陳美で異様な雰囲気をつくるのにも役立っているのではないかと思います。

そして、映画の中で交わされる日本語は本当に必死に練習されたんだろうなとわかるものでした。
思った以上に上手で違和感のない日本語台詞。
その点でもこの映画の撮影は出演された俳優さん達にとって本当に大変だっただろうなと思います。

でも、やっぱり片言の日本語ではあるので聞き取れない箇所もありますw
そして日本語の部分は字幕が付かないんですよね。
(そのため外国映画でありながら、この映画は字幕が少ないです)
だから結局何を言っているのか理解しづらかったところもあるのですがw、
雰囲気でわかりますし、それが気にならなくなってくるくらい映画が面白かった。


そして、映画のその他の設定なのですが、原作ストーリーの軸を残しつつ、結構改変されております。
で、ですね!もうそれがすっごく私には合っていて。
原作で私が合わないなと思っていたところが、全部私好みに変わっていたんです!
足された変態さも含めて(笑)
もう本当にこれは心震えました。
映画を観た方には改変部分が一番面白いとおっしゃっている方も多いようです。

こんな私の好みドンピシャの映画を作ってくれるなんて本当に奇跡!
と思いながら映画のパンフレットを読んでいたら、
監督のインタビューを読んで納得しました。
映画を作ったパク・チャヌク監督も原作小説に私と同じような感想を抱かれていたみたいです。
で、監督はその部分を自分好みに改変して映画を作られたそうな。

こりゃ私好みになるはずだわ!笑


映画は官能的であり驚きの展開の連続で、そして観終わった後はスカッとします。
私はこれが欲しかった!!
ありがとう監督!この映画を作ってくれてありがとう!!


主役の女優さん二人も脇役の方々もすごく良くて、キャスティングも絶妙で最高でした。
韓国の俳優事情をよく知らない私でも演技派の方々を集めて作った映画なんだなってわかるくらい。

メイドの女の子の純朴そうで健気なところとか、
お嬢さんの上品で妖艶、でも時折メイドの子に見せる弱さとかほんっと良くて。

セクマイを扱った映画やドラマって、これまで新人の役者さんなどで作られることが多く、
いくら頑張ってもノンケな雰囲気を隠しきれていなかったり、
演技のたどたどしさが目立ってしまう作品も多かったのですがw、
この作品はそのストレスが全くありません。
お嬢さん(キム・ミニさん)やべえ…これは惚れる!ってなります。私はなりました(笑)

昨年の『キャロル』といい、演技派の方々がセクマイを演じてくれる作品が多くなってきて本当に嬉しいです。
あ~本当に幸せ…。


『お嬢さん』は私が今まで観てきた映画(女性同士の同性愛が物語の一部として描かれた)作品の中で一番好きな作品になりました。
映画BDのデラックス版とか出たらお給料貯めてでも絶対買っちゃうと思うw




…と、ここまで皆様に『お嬢さん』を熱烈にプッシュしてきましたが、この映画はR18です(笑)
18歳以上の方はどうぞお楽しみください。

R18なだけあってエロスなシーンが多々あります。
濃厚なフェティシズムの映画でもありますので。

セックスシーンだけでなく、フェティシズムを描写したシーン達にも濃厚なエロスを感じました。
寧ろこっち(フェティシズム)のシーンの方がエロくないか!?と言いたくなるほどでした。
こういうの私大好きだよ!笑
どのシーンも物語を語る上で重要なシーンだと思いましたし、すごく官能的でとても美しかったです。

フェティシズムのシーンは他の比較対象が思い浮かばないのですがw、とりあえず最高でした。
ベッドシーンに関してはこれまでのレズビアン映画と比較して申しますと、
『アデル、ブルーは熱い色』の動物的でそこまでやるんかいという濃厚なものと、
『キャロル』の抒情的で美しいものの良いとこどりした感じでした。
つまり、美しく官能的で情緒的で濃厚でした。(=最高でしたw)


映画は笑えるコメディ的な要素もちりばめられていて、
美しく官能さを秘め、先が読めないミステリーだけどコメディ的でもある。
これらが絶妙なバランスで成り立った作品を作ったパク・チャヌク監督のバランス感覚に天晴れです。
本当にすげえや。


R18作品でもあるためか残念ながら『お嬢さん』は公開規模がそれほど大きくないようです。
しかしとても面白い映画ですので、観れる機会のある方は是非是非ご覧になってみてください^^
私はたぶんまた観に行くと思います(笑)



それでは皆様、また~^^
コメントを下さった方々、誠にありがとうございました。
また後日お返事させていただきます。
申し訳ありませんがもう少しだけ待っていてくださいね。

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