日記

樹海の糸

2017/01/13 00:43
黒い鎖
ご挨拶が遅くなりましたが、
皆様、明けましておめでとうございます^^
本年も何卒よろしくお願いいたします。

少し前に黒い鎖 Candy House「過去に在る未来」、そして「幻想を嗤(わら)う現実」を更新しました。


明るいとは言い辛いお話ばっかりの更新でなんとも申し訳ないのですが、
シリーズが全体的にそんな感じなのでどうしようもなく…w
そしておそらくTaeNyからかけ離れるばかりのテヨン編は皆様にとってつまらないんじゃないかな~と思っているのですが、
一方で、書くのはなかなか面白いなと感じています。

以前の日記でぼんやりテヨンの気持ちはわかりながらパニ編を書いていたとお話ししていたのですが、
テヨン編の流れが結構予想外な方向に向かっておりますので私もちょっとわからなくなってきましたw

そもそも、そのときそのとき書く時のノリと勢いでお話内容が決まってしまうような書き方をしているので、
私がどんな予想をしようがその通りいくことは今までもほとんどなかったわけで、
つまり今回もめっちゃ手探り状態で書いています(笑)

でも、そのおかげで私も先が読めなくて、お話を書くのがいつも楽しいんです^^
そこは本当に幸せだな~と思っていて。


そして、『幻想を嗤(わら)う現実』というお話のあとがきにも書きましたが、
つい先日すごく黒い鎖のパニに似合うな~という曲に出会いました。
Coccoさんという方の曲なのですが、もしかしたらCoccoさんを知らない方がいらっしゃる(多い)のかな…?

Coccoさんは私がティーンエイジャーのときにカリスマ的人気のあった歌手の方なのですが、
歌声が本当に綺麗で、透明で、だけど魂がこもっているといいますか、
すっと耳に入ってくるんだけどすごく印象に残るというかすごく胸を打つし引き込まれる。
彼女の書く歌詞もすごく本質をついていながら優しくて本当素敵なんです。
メロディもとっても綺麗で、どこか狂気や鋭さも伴う歌詞と綺麗なメロディのバランスがなんとも癖になるといいますか。
上手く説明できないのが悔しい…。

拒食症になったり自傷行為もあった方で、感受性がとても高く繊細ゆえと言われています。

歌姫。
唄うために生まれてきた。
彼女は唄わない(表現しない)と死んでしまう。

ネットでこのようなことを言われているのを目にしたことがあるのですが、
私もそのような言葉がとても似合う方だと思っています。
そして、アマゾンにあったCoccoさんの紹介が私が感じているものに近い感じでした。

"甘く残酷な詩を美しい音楽に綴る沖縄出身のシンガー"



彼女は確かテレビ(業界?)嫌いか何かで、テレビ番組への出演は昔から稀だったような気がします。
で、テレビ出演にとうとう嫌気がさして(他にもいろいろと理由があったようですが)
人気絶頂のさなかに突然歌手活動を止めてしまいます。
そのときの最後のテレビ出演(Mステ)は未だに伝説だと言われているほど。

これぞ歌手。これぞ唄歌い。
そんな魂のこもった歌声で最後まで歌いきった後、マイクを置いてバレエ式の最後の挨拶をし(彼女は以前バレリーナを目指していた)、
両手を伸ばしてダブルピース後二カッと笑って演奏が続いている中スタジオから走ってとび出していってしまいます。
(どうやらそのままスタジオに戻ってこなかったようです。で、そのまま歌手活動休止に入り、表舞台から姿を消します。)

最後のバレエ式挨拶あたりから番組の予定になかった動きなのだろうと思います。
カメラが慌てて彼女の動きを追っているのがわかりますし、
彼女が走り去った後はスタジオも呆然、視聴者も呆然。
悪い意味の呆然ではなく、すごいものを観たという意味での呆然。最後の彼女の歌に圧倒された方が多かったと思います。
私は覚えていないのですが、タモリさんの隣にいるアナウンサーさんは号泣されていたようです。
Mステなのでもちろん生放送。
当時ものすごく話題になったのを覚えています。

高い歌唱力と魂のこもった歌、胸に響く歌詞でカリスマ的人気を得たのち、
突然歌を止めると言って私達の前から走り去っていなくなった彼女。
本当に映画とか漫画みたいですよね(笑)

このときの歌唱部分の放送はニコニコとかに残っているのでご興味のある方は是非。


その後絵本を出したり、舞台をやったり、映画を主演したりされていたようです。
やはり根っからアーティストな方なんでしょうね。
あと、フェスとかのライブは時々出るようになられていたのかな?

で、いつのまにかアルバム出したり歌手活動を再開されていたようで、
昨年久し振りにMステに出られていたのをたまたま観ました。
おそらく今後出るとしてもMステだけだろうな~。昔もそんな感じだったと思うので。

いつかCoccoさんのライブに行ってみたい。
彼女はCDよりもライブが良い、生の方がはるかに上手いと言われています。
ネットにあるライブの動画を以前から時々見ていたのですが、
彼女のライブは伝える力っていうか、そういうパワーがあって好きです。
暑苦しい熱量があるパフォーマンスというわけじゃなく、素直にすっと心に入って伝える感じ。それがいつもとても不思議。
綺麗な歌声ですっと心に入ってきて染みこんでいく感じ。いつも凄いな~と思います。
いつか是非生の彼女の歌を聴いてみたいです^^



実は黒い鎖のイメージソングとしてCoccoさんの別の曲をよく聴いていたのですが、
先日たまたまアルバムのそれ以外の曲を聴いてみたら「この曲も合うじゃん!」となり大変興奮しました(笑)
『樹海の糸』という曲なのですが、歌詞の世界観が黒い鎖とオーバーラップしているように思え、
そして聴いていると黒い鎖のパニを思い出します。

“溢れ出る憎しみ”というちょっと強めの言葉とかも出てくるのですが、
歌詞の全体を見ると深く愛するがゆえ憎しみも生まれているんだろうなというか、
歌詞の主人公の中で憎しみという言葉は愛情と同義なのではないかとさえ思える。
そして、“憎しみを織りあげ”ながら尚も相手と一緒にいたいって叫んでいるように聴こえる。

「二人の関係が悪いことだとわかっていながら愛しているから離れられない離れたくない。
私を憎んでもいい。憎みながら私を愛して。
私がいらないならあなたが私を突き放して。私を壊して。
愛するあなたがそうしたいなら私をそうしていいよ」
そう言っているような歌詞に思えて、
私の中の黒い鎖のパニのイメージとオーバーラップしていて震えました。

そして、何よりもこの歌を唄うCoccoさんの歌声がビックリするくらい優しいんです。
すんごい優しく歌い上げてるんです。
“憎しみ”とか“私さえいなければ”とか“あなたさえいなければ”とか“殺(あや)めるように”とかそんな言葉が出てくるんですけど、
この歌を唄うCoccoさんの歌声がどこまでも優しくて、
「あぁこれは相手をどうしようもなく愛している人が相手を想う愛を唄う歌なんだな」って思っちゃう。
もうめっちゃ黒い鎖のティファニーだな!って思って(笑)

以下、そんな風にして私が聴いてしまう樹海の糸の歌詞でございます。
ご興味のある方は是非聴いてみてくださいませ^^

Coccoさんについて語っていたら日記がものすごく長くなってしまったのでw、
頂いたコメントにはまた後日お返事させていただきますね。
皆様、コメント誠にありがとうございました^^
今後も黒い鎖を楽しんでいただけたら幸いです。





悩める胸に あなたが触れて
雨は 終わると想った
だけど誓いは あまりに強く
いつか張り詰めるばかり
糸が絡まりながら ただれゆくように

永遠を願うなら
一度だけ抱きしめて
その手から 離せばいい
わたしさえ いなければ
その夢を 守れるわ
溢れ出る憎しみを 織りあげ
わたしを奏でればいい


信じていれば 恐れを知らず
独り歩けると知った
長い手足が 手探りのまま
森へ迷い込んだ時
深い樹海は暗く
祈り のみ込んで

この声を聴いたなら
泣き叫び 目を閉じて
何ひとつ 許さないで
あなたさえ いなければ
この夢を 守れるわ
溢れ出る憎しみを 織りあげ
あなたを愛し 歌うの


永遠を願うなら
一度だけ 抱きしめて
その手から 離せばいい
わたしさえ いなければ
その夢を 守れるわ
溢れ出る憎しみを 織りあげ
わたしを奏でればいい

やさしく殺(あや)めるように



『樹海の糸』by Cocco

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