日記

CAROL

2016/06/04 00:44
皆様、こんばんは。
本日はサイトの内容と全然関係ない日記です(笑)


先日「キャロル」という映画を観てきました。
皆様、この映画をご存知でしょうか?
この映画、本当に心の底から皆様に強くお勧めします。


「キャロル」は同性愛が違法だった1950年代のアメリカが舞台のお話で、
エレガントなセレブのキャロルと、自分の生き方を模索している若くて素朴なテレーズの物語です。

女性同士の愛を描いた映画で、それだけで私のテンションぐいーんなのですが、
この映画はもう本当にクオリティがめちゃくちゃ高いんです。
女性同士の恋愛という部分を除いても、
物語や演出などの細部まで練りに練られていて、
“映画”としての質は最上級の作品だと思います。(あくまでも私の素人目での感想ですが)

正直、女性同士の同性愛を描いた作品でここまでのものが作られることは期待したことがなかったので、
本当に嬉し過ぎる誤算でした。


まず、キャストが凄い。

キャロルを演じているのは、アカデミー女優のケイト・ブランシェット。
「エリザベス」のエリザベス1世や「ロード・オブ・ザ・リング」のガラドリエル、
「アビエイター」のキャサリン・ヘップバーン、「ブルージャスミン」のジャスミンを演じている方。
演技力が高く、アカデミー賞の常連と言われている大女優さんだそうです。

エリザベスやロード・オブ・ザ・リングの予告などを観たことがあったのですが、
まさか同じ方だと思いませんでしたw
作品によって雰囲気が全然違って同じ人だと全然わからない。
これが女優か…って感じの方ですね。

それで、もうね!キャロルがすんごくいいんです。
ミステリアスでエレガントで芯のある強い女性で、一見浮世離れしてるんですけど、
テレーズだけに見せるおちゃめさや弱さが本当に魅力的なんです。


で、相手役のテレーズは若手女優ルーニー・マーラ。
この方も演技力の高さは有名なのだそうな。
「ドラゴンタトゥーの女」の主役リスベットなどを演じている方。

「ドラゴンタトゥーの女」も予告を観たことがあったのに、
同じ方だとは全く気付かずw
今回彼女が「キャロル」に起用された経緯を監督がこう語っています。
「これまでに観た作品で彼女を高く評価していたし、
彼女と仕事をした同業の友人たちから恐ろしく才能のある役者だと聞いて、この役をオファーした。」
(「キャロル」は様々な映画賞を受賞しており、
ルーニー・マーラはキャロルのテレーズ役でカンヌ国際映画祭の女優賞も受賞したようです。)

テレーズもキャロルにどうしようもなく惹かれていく様とか、
キャロルを思うが故にこみ上げる涙とかすんごいよくて…。
「うんうん、相手をめっちゃ意識してるとこうなるよね」
「うんうん、こんな風に泣いちゃうことあるよね」
っていうのがすんごいリアルで、
共感してどんどんのめり込んじゃう。


映画を観ればわかっていただけると思います。
本当にこのお二方がやってくれて良かったと心の底から思いました。
それくらい、二人がすんごく良くて。
この二人だからこそ、どちらか一方だけが目立つみたいな演技力の差が出てしまうことにならなかったんだろうなと思います。


二人は、口にせずとも瞳に想いを宿し、
少しの手の動きに感情の揺れが見て取れ、
でも、それらが押しつけがましく見えるようないやらしい演技ではないんです。自然。
もう全てにいつの間にか引き込まれていて、
映画が終わった時にはすんごい充実感と時の流れの速さにびっくりしました。
「え?もう2時間経ったの?」って感じでした。


女性同士の恋愛だけではなく、
それぞれが生き方を模索して自分なりの答えを見つけていく過程も面白くて、
「女性同士の恋愛を描いた映画」というカテゴリーだけでくくり切れない、それだけでくくるのはとても勿体ない、
非常に質の高い作品だと思います。


キャロルは演出も音楽も衣装も本当に素敵なので、
ご興味のある方は是非是非!


そして、私がさらにキャロルにハマった理由は、
オフスクリーン(役ではない状態)での主役お二人の関係性にもすごく萌えたからです(笑)

先に書きましたが、キャロル役のケイト・ブランシェットは実力派の大女優。
すごくユーモアがあって、余裕があって、所作や発言がめっちゃイケメソで、
監督や俳優からの信頼が厚く愛されキャラなお方。
そして、ルーニー・マーラは幼い頃に映画を観てからケイトの大ファン。

そう、実際でもこの二人の関係がキャロルっぽいんです(笑)


ルーニー・マーラは映画祭とかでも無表情というか、笑顔をあまり見せないお方らしいのですが
(映画祭などの写真も無表情が多い)、
ケイトといるといつも笑顔。
不愛想とか言われてる割に、
ケイトを見ては照れるという萌えな行動をするルーニー・マーラw
そして、ケイトはユーモアを交えながらルーニーをいじって可愛がってるんです。


ケイトは「脚本などは選べても俳優との相性はやってみないとわからない。
だけど、ルーニーとは最初から二人の間にケミストリーを感じた。
(「相性の良さが抜群だった」って感じの意味だと思います)」
というようなことを言っていましたし、
ルーニーも同じようなことを言っていたんですよね。

以下、カンヌ国際映画祭のときのインタビュー。
ルーニー、監督、ケイトの並びで座ってインタビューを受ける。


ルーニー「ケミストリー(相性)は作り出せるものじゃなく、
2人の間に元からあるかないか。」

インタビュアー「そしたら、最初から2人にはあったの?」

ル「間違いなくそこにあったわ。すぐにそれを感じたの。
(そう言った後に照れたように笑っちゃう)」

ケイト「今だってそうよ。
だからトッド(監督)が私達の間に座ってるの。」

監督「(二人を遮る動作をしながら)僕は二人を阻む壁としてここに座ってるんだよ!笑」

ケ「(ユーモアたっぷりに演技をしながら)お願い、トッドお願いよ。私達の間に座っていて。
そうしないと私、我慢できないわ!」


ケイトが凄く面白いんですよねww
大女優なのに、飾らなくて、すごくお茶目で、大きな包容力や温かさを感じる人。
で、そんなケイトに笑顔を引き出されてニコニコしてるルーニー。


何これ、ハリウッドにこんな楽園あったの!?(*´Д`)w



皆様とこの楽園を共有したい!

そう思うと、この前更新したお話の日記と拍手お返事を書こうと書き始めた日記が、
いつの間にか9割方キャロル話になってしまって文字数制限に引っかかりそうだったので、
キャロルオンリー日記として該当部分だけ抜き出して更新させていただきました(笑)


日本では今年2月から上映していたようですが、
まだ上映している映画館がちらほらありますので是非是非!


私は今週末にまた観に行く予定です(笑)
何度観ても絶対面白いと思います。
演出が細部まですごく凝ってるんです。
1回目はのめり込み過ぎて全部を余すところなく観ることができなかったので、
再び観に行ってきます(`・ω・´)ゞ

DVDやBDは8月末の発売、サントラは発売中です!(私はサントラ購入済みです)
映像円盤はスペシャルエディションという特典がたくさんついたやつも発売されるようですので、
わたしはもちろんそちらを買います!笑

原作小説(日本語翻訳版)もありまして、
そちらには(時間の関係上、映画にはなかったけど)二人のイチャつくシーンなどもあるそうでして、
映画の二人を思い浮かべながら読むと尚美味しいという情報を得ましたので、
存分に楽しむ予定です(笑)

そして、やっぱり原作をそのまま楽しむのも良きかなということで、
原作(英語)のペーパーバックも買いました!
(アメリカで大ベストセラーだったようですが、現在ほど同性愛に寛容な時代ではなく、
かなりの物議をかもし、当時ものすごくセンセーショナルな作品だったようです。)
英語わかんないけど、今の自分の情熱があれば読みたい気持ちが勝って、
辞書引きながら読んで、あわよくば英語の勉強にもなって英語力が上がるんじゃないかと思いまして(笑)


キャロルを観た方いらっしゃいますかね?
この思いを共有したいわ~(´▽`*)


皆様、是非ハリウッドの楽園においでませ!笑




それでは、また後日、更新したお話についての日記と拍手お返事をあげますね。
拍手やコメントをくださった皆様、本当にありがとうございました!

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