恋
なんだかんだと仲間が増えて総勢5人になった勇者テヨン一行
魔王討伐のために情報集めをしている一行は、とりあえずクォン・ユのために改名のできる教会を目指していた
クォン・ユ「ありがとう、皆
私のために一緒に旅をしてくれて」
テヨ「いいよいいよ~
私達もいろんなところを回りたいって思ってたし」
ユナ「そうだよオンニ
それに皆面白いから楽しいよ
私、これまでにもいろんな仲間と旅したことあるけど、こんなに楽しい仲間は初めて!
オンニ達とずっと一緒にいたいな」
ユナはそう言って楽しそうに笑った
楽しそうなユナを見て、テヨン達は嬉しそうに微笑む
スヨン「あっ、そうだ
もうちょっとお金貯まったら、これからの長旅のために馬車を買おうと思ってるの
いいかな?」
テヨ「いいね、馬!名前つけなきゃ!
ぐふふっ 友達になってくれるかな?
えっとね~お尻がプリッとした子がいいな
やっぱお尻は重要だよね!」
ヒョヨ「はいはいっ!私、競走馬がいい!
一緒に朝のダッシュ練やってくれる子!」
クォン・ユ「はいはいっ!私は芸を仕込める子がいい!
一緒に笑いを取るの!」
スヨ「おいお前ら、馬車に夢を持ち過ぎだ」
3人がスヨンにどんな馬がいいかを口々にアピールしている様子をユナは笑顔で見守っていた
スヨンは3人を適当にあしらいながらユナにも意見を求める
スヨン「ユナは?どんな馬車が良い?」
ユナ「私?私は特にないかな~」
ヒョヨ「ははっ ユナには白馬が似合いそうだわ」
テヨ「確かに!でも白馬はきっと高いよね~…」
クォン・ユ「そうだわ!ちょっと色黒な私と白馬で『オセロ』!
これきっとイケるわ!!」
スヨ「クォン・ユ、ちょっと黙ろうか」
そんな風にワイワイと旅を続けながら現れるモンスターを(主にテヨンとユナが)倒し、
野宿をして教会を目指した
テヨ「スヨナ~、教会まであとどのくらい?」
スヨン「まだまだ遠いわよ~
教会のある山まで行くのにあと1か月はかかると思うわ」
ヒョヨ「げえ!遠いっ!」
ユナ「あっ!なんかあっちに煙が見えるよ
村があるかも!?」
ユナが指さした方には確かに森の向こうから白く細い煙があがっていた
それを見た面々は途端に目の色を変えてそちらに向かって走り出す
スヨン「休もう!一旦村で休もう!
私タッカルビ食べたい!」
ユナ「私、テンジャンチゲ!」
ヒョヨ「私、ビール!!」
クォン・ユ「私、山芋!」
テヨ「わっ、私は…あい、アイスっ!」
先を争うように走り出す一行
その中でも飛びぬけてヒョヨンとユナの走りは速く、
二人はその他を置いて村へと駆け込んだ
ヒョヨ「はっ…はっ…はっ…はっ…
あった~!酒屋~~!!!」
ユナ「はっ…はっ…はっ…はっ…
えっ?ど…、どこっ?」
ヒョヨンは村に入ってすぐに酒屋を見つけ、息切れしながらも一目散に走り出した
だが、ビールで頭がいっぱいだったヒョヨンは、酒屋の傍を横切ろうとした女性に危うくぶつかりそうになる
ヒョヨ「うぉっ!!危なっ!すみません!」
ヒョヨンがぶつかりかけた女性は、驚いて小さく「キャッ」と叫び、
その場で体を縮めて固まった
少し遅れてヒョヨンに追いついたユナがその女性に声をかける
ユナ「私の連れが申し訳ありません
お怪我はありませんでしたか?」
「ちょっと!いきなり走ってくるなんて…」
顔をあげてユナをとがめるように話し始めた彼女は、
ユナを見て驚いた顔をした
そんな彼女の顔を見て不思議に思うユナ
ユナ「どうかされましたか?
もしかして怪我でも…?」
「だ、大丈夫よっ
あっ…あなた、名前は?」
ユナ「私はユナと言います
仲間たちと一緒に魔王討伐の旅をしている者です」
「そっ、そう
じゃっ」
ユナ「えっ?
あっ…はい、本当に申し訳ありませんでした」
ユナは足早に去っていく彼女を見送りながらなぜか視線が離せなかった
最初ユナを見上げて怒った口調だったときには刺々しく冷たい印象の人だったのに、
目が合った途端に赤い顔をしてモジモジと愛らしい表情を見せた人
そのコロコロと変わる表情に、彼女はどんな人なんだろうと純粋な興味が湧いた
しかし、そんなユナの思考を遮るようにヒョヨンが肩を叩いた
ヒョヨ「ユナ、ごめんね
あんたに謝らせちゃって」
ユナ「んっ?あ、いいよ別に
オンニは怪我はない?」
ヒョヨ「うん、ありがと」
その後、バタバタと遅れてスヨン達がやってきた
スヨ「はあっ…はあっ…やっと追いついた~っ…
あんた達速すぎ!」
クォン・ユ「あははっ スヨンは遅すぎだってば!
競歩かと思ったよ」
スヨ「何をっ!」
テヨ「ぜ~っぜ~っぜ~っ…
水飲みたい!水っ!喉乾いた!」
ヒョヨ「よっしゃ!皆、飲むぞ!!」
死にそうな顔をして水を求めるヘロヘロなテヨンの手を取り、
ヒョヨンは酒屋へと引っ張っていく
一行は村の酒屋へと入っていった
魔王討伐のために情報集めをしている一行は、とりあえずクォン・ユのために改名のできる教会を目指していた
クォン・ユ「ありがとう、皆
私のために一緒に旅をしてくれて」
テヨ「いいよいいよ~
私達もいろんなところを回りたいって思ってたし」
ユナ「そうだよオンニ
それに皆面白いから楽しいよ
私、これまでにもいろんな仲間と旅したことあるけど、こんなに楽しい仲間は初めて!
オンニ達とずっと一緒にいたいな」
ユナはそう言って楽しそうに笑った
楽しそうなユナを見て、テヨン達は嬉しそうに微笑む
スヨン「あっ、そうだ
もうちょっとお金貯まったら、これからの長旅のために馬車を買おうと思ってるの
いいかな?」
テヨ「いいね、馬!名前つけなきゃ!
ぐふふっ 友達になってくれるかな?
えっとね~お尻がプリッとした子がいいな
やっぱお尻は重要だよね!」
ヒョヨ「はいはいっ!私、競走馬がいい!
一緒に朝のダッシュ練やってくれる子!」
クォン・ユ「はいはいっ!私は芸を仕込める子がいい!
一緒に笑いを取るの!」
スヨ「おいお前ら、馬車に夢を持ち過ぎだ」
3人がスヨンにどんな馬がいいかを口々にアピールしている様子をユナは笑顔で見守っていた
スヨンは3人を適当にあしらいながらユナにも意見を求める
スヨン「ユナは?どんな馬車が良い?」
ユナ「私?私は特にないかな~」
ヒョヨ「ははっ ユナには白馬が似合いそうだわ」
テヨ「確かに!でも白馬はきっと高いよね~…」
クォン・ユ「そうだわ!ちょっと色黒な私と白馬で『オセロ』!
これきっとイケるわ!!」
スヨ「クォン・ユ、ちょっと黙ろうか」
そんな風にワイワイと旅を続けながら現れるモンスターを(主にテヨンとユナが)倒し、
野宿をして教会を目指した
テヨ「スヨナ~、教会まであとどのくらい?」
スヨン「まだまだ遠いわよ~
教会のある山まで行くのにあと1か月はかかると思うわ」
ヒョヨ「げえ!遠いっ!」
ユナ「あっ!なんかあっちに煙が見えるよ
村があるかも!?」
ユナが指さした方には確かに森の向こうから白く細い煙があがっていた
それを見た面々は途端に目の色を変えてそちらに向かって走り出す
スヨン「休もう!一旦村で休もう!
私タッカルビ食べたい!」
ユナ「私、テンジャンチゲ!」
ヒョヨ「私、ビール!!」
クォン・ユ「私、山芋!」
テヨ「わっ、私は…あい、アイスっ!」
先を争うように走り出す一行
その中でも飛びぬけてヒョヨンとユナの走りは速く、
二人はその他を置いて村へと駆け込んだ
ヒョヨ「はっ…はっ…はっ…はっ…
あった~!酒屋~~!!!」
ユナ「はっ…はっ…はっ…はっ…
えっ?ど…、どこっ?」
ヒョヨンは村に入ってすぐに酒屋を見つけ、息切れしながらも一目散に走り出した
だが、ビールで頭がいっぱいだったヒョヨンは、酒屋の傍を横切ろうとした女性に危うくぶつかりそうになる
ヒョヨ「うぉっ!!危なっ!すみません!」
ヒョヨンがぶつかりかけた女性は、驚いて小さく「キャッ」と叫び、
その場で体を縮めて固まった
少し遅れてヒョヨンに追いついたユナがその女性に声をかける
ユナ「私の連れが申し訳ありません
お怪我はありませんでしたか?」
「ちょっと!いきなり走ってくるなんて…」
顔をあげてユナをとがめるように話し始めた彼女は、
ユナを見て驚いた顔をした
そんな彼女の顔を見て不思議に思うユナ
ユナ「どうかされましたか?
もしかして怪我でも…?」
「だ、大丈夫よっ
あっ…あなた、名前は?」
ユナ「私はユナと言います
仲間たちと一緒に魔王討伐の旅をしている者です」
「そっ、そう
じゃっ」
ユナ「えっ?
あっ…はい、本当に申し訳ありませんでした」
ユナは足早に去っていく彼女を見送りながらなぜか視線が離せなかった
最初ユナを見上げて怒った口調だったときには刺々しく冷たい印象の人だったのに、
目が合った途端に赤い顔をしてモジモジと愛らしい表情を見せた人
そのコロコロと変わる表情に、彼女はどんな人なんだろうと純粋な興味が湧いた
しかし、そんなユナの思考を遮るようにヒョヨンが肩を叩いた
ヒョヨ「ユナ、ごめんね
あんたに謝らせちゃって」
ユナ「んっ?あ、いいよ別に
オンニは怪我はない?」
ヒョヨ「うん、ありがと」
その後、バタバタと遅れてスヨン達がやってきた
スヨ「はあっ…はあっ…やっと追いついた~っ…
あんた達速すぎ!」
クォン・ユ「あははっ スヨンは遅すぎだってば!
競歩かと思ったよ」
スヨ「何をっ!」
テヨ「ぜ~っぜ~っぜ~っ…
水飲みたい!水っ!喉乾いた!」
ヒョヨ「よっしゃ!皆、飲むぞ!!」
死にそうな顔をして水を求めるヘロヘロなテヨンの手を取り、
ヒョヨンは酒屋へと引っ張っていく
一行は村の酒屋へと入っていった