木の実

ソニョシデクエスト
その5



ステテコ勇者テヨン一行はお金を稼ぎ、そしてレベルアップをするために森へと向かった




スヨン「あ、この草食べれそうだわ
取っとこ」


ユナ「あ、この木の実美味しそう」




しかし、スヨンとユナはなぜか食糧調達に勤しんでいた





テヨン「ねぇもっと森のもっと奥に行ってみる?
危ないかな?
なんか暗いし、いきなり大物のモンスター出てきそうだけど…」


スヨン「う~ん…この辺はまだ大丈夫だと思うわよ?
そんなに強いモンスターが出るって噂は聞いたことないし」


ユナ「まだ皆ほとんどHP減ってないし行っても大丈夫だと思うよ
ある程度お金溜まってから町に戻った方がいいかも」


テヨン「じゃあ行ってみよう」





森の奥に向かってしばらく歩いていると、大きな木に丸々と赤く実った果実を見つけた


スヨン「あれ絶対美味しいよ!取ろうよ!!
絶対回復効果大のやつだよ!」


ユナ「あははっ
スヨンオンニ、興奮し過ぎだよ」


テヨン「え~取るって言っても、あんな高いところ誰も届かないよ?」


スヨン「ユナの持ってる剣は長いでしょ?
伸ばしたら届かない?」


ユナ「ちょっとやってみる」




ユナは剣を伸ばして枝を切ろうとしたが、
実のついている枝までは全然高さが足りなかった





ユナ「オンニ、これスヨンオンニがやっても届かないよ…」


テヨン「諦めた方が…」


スヨン「そうだ!!」



スヨンはテヨンの手を引っ張り、木の下に連れてきた




テヨン「え?何?」


スヨン「ユナはここに立って」


ユナ「え?うん」


スヨン「そうそう、そこで
よし!テヨン、ユナに肩車してもらいなさい」


テヨン「は?」


スヨン「テヨンが肩車してもらえば届くでしょ?」


ユナ「あ~ね、確かに届くかもね」


テヨン「え?でも、ユナ大丈夫なの?」


ユナ「うん、大丈夫だよ
こう見えても力には結構自信あるんだ」


スヨン「テヨン、ユナは力が相当強いの
だから安心して乗りなさい」


テヨン「それならスヨンが乗った方が…」


スヨン「私、剣扱えないもん
テヨンがユナの剣で切ればいいでしょ?」


テヨン「う~…わかったよぅ…」



テヨンは乗り気がしないものの、
ユナに肩車してもらって木の実をとることになった



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