雨垂落
Tiffany side
テヨンにスヨンとの会話を聞かれた後、また彼女は私をあからさまに避けるようになった
これじゃあ少し前に逆戻りじゃない…
私に近付こうとせず、メンバーとも距離をとり始めるテヨン
仕事が終わった夜中、私はテヨンと話をしようと彼女とソニの部屋を訪ねたけれど、テヨンはいなかった
パニ「テヨンは?もう仕事から帰ってるよね?」
ソニ「うん、でもいないよ」
パニ「いないって?」
ソニ「どっか行ってる」
パニ「どっか?」
こんな夜中に?
そう思って部屋の中に入ってソニに詳しく尋ねる
パニ「外出してるってこと?こんな時間に?」
ソニ「最近ずっとだよ
私も何時に帰ってるのか知らない」
パニ「最近って…いつから?」
ソニ「う~ん…前から時々外に出てたけど、あんた達がちゃんと別れてからはほぼ毎日?」
パニ「えっ…」
ソニ「本当参っちゃったわよ
こっちでは毎日幽霊もどきがふらふらしてるし、あんたは毎日飲んでるし…」
ソニは肩をすくめてそう言った後、少し申し訳なさそうな顔をした
ソニ「ごめんね、今まで黙ってて…
私までテヨンに何か言ったらあいつが帰ってこなくなりそうで何も言わなかったの
この部屋はテヨンの引きこもり部屋兼秘密基地にしてあげたかったのよ」
パニ「ううん…
ソニ、ありがとう」
ソニが誰よりもテヨンのことを案じてそうしてくれていたのが伝わってきたから、
私は彼女を責める気持ちなんて起こらなかった
パニ「テヨンはどこ行ってるの…?」
ソニ「私よりパニの方が思い当たるところあるんじゃない?
それこそあんた達はずっと一緒だったんだから」
ソニが優しい顔をして私を見る
テヨンを託されている
そう感じた
パニ「うん…、そうね
私がテヨンを見つけるわ
見つけてくるから」
ソニ「ふふっ うちの引きこもりは頑固だけど頑張って」
パニ「引きこもりどころか外出してるじゃない」
ソニ「今はね、外に引きこもってんの
殻を作れる場所が外ってだけで、根っこは変わんないわよ」
パニ「…うん、そうかもね
ふふっ…テヨンは外に出ても引きこもりって言われちゃうのね」
ソニ「浮遊霊でもいいわよ?」
パニ「ふふっ もう、ソニったら」
それから私は車のキーを手に取り、宿舎を出てテヨンを探しに出かけた
テヨンにスヨンとの会話を聞かれた後、また彼女は私をあからさまに避けるようになった
これじゃあ少し前に逆戻りじゃない…
私に近付こうとせず、メンバーとも距離をとり始めるテヨン
仕事が終わった夜中、私はテヨンと話をしようと彼女とソニの部屋を訪ねたけれど、テヨンはいなかった
パニ「テヨンは?もう仕事から帰ってるよね?」
ソニ「うん、でもいないよ」
パニ「いないって?」
ソニ「どっか行ってる」
パニ「どっか?」
こんな夜中に?
そう思って部屋の中に入ってソニに詳しく尋ねる
パニ「外出してるってこと?こんな時間に?」
ソニ「最近ずっとだよ
私も何時に帰ってるのか知らない」
パニ「最近って…いつから?」
ソニ「う~ん…前から時々外に出てたけど、あんた達がちゃんと別れてからはほぼ毎日?」
パニ「えっ…」
ソニ「本当参っちゃったわよ
こっちでは毎日幽霊もどきがふらふらしてるし、あんたは毎日飲んでるし…」
ソニは肩をすくめてそう言った後、少し申し訳なさそうな顔をした
ソニ「ごめんね、今まで黙ってて…
私までテヨンに何か言ったらあいつが帰ってこなくなりそうで何も言わなかったの
この部屋はテヨンの引きこもり部屋兼秘密基地にしてあげたかったのよ」
パニ「ううん…
ソニ、ありがとう」
ソニが誰よりもテヨンのことを案じてそうしてくれていたのが伝わってきたから、
私は彼女を責める気持ちなんて起こらなかった
パニ「テヨンはどこ行ってるの…?」
ソニ「私よりパニの方が思い当たるところあるんじゃない?
それこそあんた達はずっと一緒だったんだから」
ソニが優しい顔をして私を見る
テヨンを託されている
そう感じた
パニ「うん…、そうね
私がテヨンを見つけるわ
見つけてくるから」
ソニ「ふふっ うちの引きこもりは頑固だけど頑張って」
パニ「引きこもりどころか外出してるじゃない」
ソニ「今はね、外に引きこもってんの
殻を作れる場所が外ってだけで、根っこは変わんないわよ」
パニ「…うん、そうかもね
ふふっ…テヨンは外に出ても引きこもりって言われちゃうのね」
ソニ「浮遊霊でもいいわよ?」
パニ「ふふっ もう、ソニったら」
それから私は車のキーを手に取り、宿舎を出てテヨンを探しに出かけた