卯の花腐し

Tiffany side





「ティファニー…」



仕事を終えて部屋に入ろうとしていたら、後ろから小さく名前を呼ばれた
振り返ると、何だか不安で泣きそうな表情をしたテヨンが近づいてきた



テヨン「少し話…、いいかな…」


パニ「え?…うん」



この前の飲み会で私が一方的にテヨンに話をしてから、テヨンの態度は前ほど刺々しくなくなった
そのことがどれだけテヨンが私の気持ちを嫌がっていたかを物語っていて苦しくなったけれど、
私はせめてテヨンと友達に戻れるようにと、崩れそうになる心をなんとか持ち直して日々を過ごしていた


話…?
テヨンの話って何だろう

時々話しかけるのが嫌だったかな…



何の話なのか怖くなるけれど、例えそう言われてもテヨンに泣き顔を見せないように、
私は心を何重にも強く引き締めて彼女を部屋に招き入れた



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