篠突く雨

Tiffany side





テヨンと私は依然としてつかず離れずな距離を保っていた
前よりは目も合うようになったし、会話もする

だけど、やっぱり以前との温度差は明らかで、
テヨンが私と話すときは早く話を切り上げたがっているのが伝わってくる
そして、私はそんなテヨンに何も言えず、なるべく早く話を切り上げる


だって、テヨンが嫌がってるのがわかるんだもの
テヨンが私を避けたがっているのが…









その日、私は午後からオフだった
ヒョヨンも一日オフだったけれど、彼女は朝早くから出かけてしまった

私は外に出る気になれず、ソファの上で体育座りをしてぼーっとテレビを観ていた



私、何やってるんだろう
テヨンと話をしようと思ってたのに、あれから全然話せてない


あぁ…
どうしよう

どうしたらいいの…




膝をギュッと抱えなおしてそこに顔を埋める
毎日毎日過去の自分への後悔ばかりが募っていた


ごめんね、テヨン
ごめんね…




毎晩テヨンのスケッチブックの“愛してる”の文字を指でなぞりながら、何度も何度もそう呟く
だけど、そんなことしたってテヨンには全然伝わらないし、後悔が胸に広がっていくだけだった



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