煙雨

Jessica side




テヨンとホテルで過ごしてから約一週間
私とテヨンは宿舎に戻ることにした



シカ「ただいま」


仕事を終えてから荷物を持って宿舎に帰ると、
玄関で懐かしい私達の宿舎の匂いを感じて、それだけで「あぁ帰ってきたんだな」って心がほぐれるのを感じた



テヨン「ただいま…」



テヨンと並んで玄関からリビングに向かう
テヨンは少し緊張してるみたいだった



シカ「テヨン
後で紙袋の中身を分けましょ
どっちの部屋でする?」


テヨン「今日スヨン遅いんだよね?
そしたらシカ達の部屋でしてもいいかな?」


シカ「わかったわ」




テヨンは「みんなに迷惑かけたから…」そう言って、皆へ贈り物を買っていた
みんなへ渡すお菓子を選んでいるテヨンの横で
「これ可愛い…あ、これも美味しそうね」なんて言っていたら、テヨンはそれらも全部買ってしまった

「こんなに買ってどうすんの?」
そう言うと、テヨンは可愛いラッピング用の袋も買って、みんなに詰め合わせを贈ると小さく微笑んだ
結局私もテヨンのプレゼントのラッピングを手伝うことにして、お菓子の入った紙袋を持って帰ってきた



ガチャッ




リビングに入るとティファニーがいた
ティファニーは私達に気づくとソファから立ち上がり、恐る恐るテヨンに近づいてくる
それから二人は少し会話をして、ティファニーの部屋に行ってしまった


テヨン…いや、二人のことが心配だったけれど、こればかりは二人で話し合わないとしょうがない



私はソファで何も言わずに成り行きを見守っていたらしいユリに話かける



シカ「元気だった?」


ユリ「ふふふっ 私は元気だよ
シカ、ありがとう」


シカ「ん?何が?」


ユリ「ん~…いろいろ?」


シカ「ははっ いろいろどういたしまして~」


ユリ「二人…、大丈夫かな?」


シカ「ん~…私達にはどうしようもないわよ」


ユリ「そうだね…」






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