Tiffany side




私達はなんとかなってるって思ってた
テヨンと恋人として過ごすときに感じていたちょっとした違和感にも、
私が気づかないフリをすればそれで上手くいくんだって思ってたの

でも、そう思っていたのは私だけで、
テヨンはそんな私の気持ちに気づいていて、ずっと傷ついていたんだって、
あのとき初めて知った



テヨンの辛そうな顔が頭から離れない





恋人同士になってから全てが上手くいってると思ってたのに…
私はこんな表情をするテヨンのことをいつから見逃していたのだろうか

私が恋人として傍にいることが、テヨンをこんなにも傷つけていたなんて…



ショックだった













私はテヨンを手放したくなかった

いつも私の傍にいて、私を理解してくれたテヨン
テヨンが私の傍からいなくなるなんて考えられない


テヨンに告白されたとき、
彼女の気持ちには応えられないって思ったけれど、テヨンを振ることで彼女が私から離れていくのが怖かった

だから、私は多少気まずそうにしているテヨンにも積極的に話しかけた
「これまでのように、親友として仲良くしてほしい」
そのテヨンの言葉を実行できるように、そして、以前の雰囲気を取り戻せるように頑張った
不安な心を埋めるようにテヨンに何度も「私たち、親友だよね?」と尋ねては、
彼女の少しぎこちない笑顔の「うん…」という返事を聞いて安心した



だけど、しばらくすると
「私の気持ちを無視しないで」
そう言って、テヨンは私から距離を置こうとした
私は「今まで通りに仲良い友達でいてほしい」
そう言った彼女の言葉に応えたつもりだったのに…

彼女はそれが辛いと言った



だって…
テヨンがそう言ったのよ?



どうすればいいのかわからなかった



私と距離を置こうとするテヨンをどうしたら引き留められる?
私はそればかりを考えていた
そして、私は恋人になることでテヨンを私の傍に引き留めることにした





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