闇と光

YoonA side




二人で初めての夜を共にし、私はオンニを抱き締めて眠りについた
しかし、まだ夜が明けていない時間に喉が渇いて目が覚めた

オンニを起こさないようにそっとベッドを抜け出してキッチンに向かい、
ミネラルウォーターのペットボトルを取り出してゴクゴクと一気に飲み下す



「ぷはぁ~~っ…」


飲みかけのペットボトルを持ってダイニングの椅子に座り、
真っ暗なリビングの方に向かって座りながら残りの水を口にする



こんな日が来るなんて少し前の自分には全く予想できなかった
こんなに幸せな日が来るなんて…



視線の先にある暗闇の中のソファをじっと見つめながらそんなことを考える
すると、ソファには、闇に埋もれていた1ヶ月前までの自分がまだ座っているような気がした

暗闇に沈むソファをぼんやり眺めていると、
あの頃の闇がまたふわっと自分を包み始める
指先が冷たくなり、水を飲み下す音がやけに大きく耳に響いた


あぁ…嫌だな…




闇に堕ちたあの頃の自分がまだ心のどこかに残っているのを感じる
さっきまでシカオンニと愛を交わし合って幸せに満ちていたのに、
そのすぐ後にこんな気持ちになるなんて

胸を締め付けるこの気持ちは何なんだろう?
あのとき私はどこか欠落してしまったのだろうか




そっと目を閉じて愛おしい彼女のことを頭に浮かべた

「好きよ」と照れながら私を見上げる表情
「愛してる」と言ってくれたときの泣きそうな顔
私を求めて何度も名前を呼びながら見せていた艶っぽい瞳



なぜだか涙が込み上げてきた
閉じた瞼が震え始め、涙がぽたぽたとまつげから滴り落ちる


グスッ……グスッ



私はなんで泣いているんだろう…




目を閉じたまま、わけもわからずただひたすら涙をこぼした

















「ユナ…?

ユナ、泣いてるの?」




オンニの声がして目を開けると、
ダイニングテーブルの向こうに彼女が立っていた




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