短編集

※失禁、野外セックス有り。引き続きめめの愛重め。


















「やぁ……ッ!あんっ!ああっ!!めめっ、めめっ!!

激しっ、またイっちゃう———!!」

「……康二っ、俺もだよ!ッあ……!」

「……ハァっ、ハァっ」

一体ここに来て何時間が経過したんやろ。
高々とそびえ立つ木々の合間から覗く太陽はまだ空のてっぺんに位置し、ギラギラと輝いてはその存在を主張する。

それに反して俺はめめから絶え間なく与えられる刺激に声は枯れ、もう何度目かもわからない絶頂に意識が朦朧とする。

「康二……すっごく、いいよ」

「……からだがあつい」

しかし、めめによって飲まされた媚薬の効果により、体の熱は治るどころか、めめと体液を分け合えば分け合うほどに上がっていく。

汗で張り付いた髪から覗く俺を見るめめの目は恍惚としており、息遣いは荒い。

赤く上気した頬と互いの汗、淫らな匂い、非日常な空間にめめと二人きり。

「…………」

ぼんやりとめめを見つめ呟く俺にめめは
俺の頭上に転がったミネラルウォーターをゴクゴクと口に含み、そして、

「っ!?……ん、ふぅ、め、め……!」

「康二……っ」

俺の口内にゆっくりとそれを流し込んで行き、俺が全てを喉に流し込んだのを確認して、今度は俺の舌を捕らえ、ねっとりと長い舌を絡めては俺の酸素を根こそぎ奪っていく。

「め、めぇ……!あつい、からだがずっと熱いねん」

機能を果たし、一度は治った下肢の勃起がめめの接吻によりまたすぐに固くなってはだらしなく蜜を垂らす。

そして、めめの大きなペニスを数時間に渡って咥えた俺の緩み切った尻穴からもめめから放たれた精液がドロっと内股を伝っていき、俺の液体と混ざり、車のシートに敷かれたタオルケットに汗とともに流れ落ちて行く。

体に触れる布はどちらのものとははっきりしない、分泌物で濡れて冷たいのに俺の体は火照る一方や。

「……大丈夫だよ、俺が責任を持ってこの熱を冷ましてあげるから」

それはめめも同じで、めめとの激しいセックスで疲労した俺が夢の中に落ちることをめめは一切許してくれんかった。








「アァッ……!!はぁっ、んっ、ンッ!!」

「は、あっ……康二、愛してるよ」

バックで俺の背中に覆い被さり密着しためめはめめしか触れられない俺の一番イイところを力強くピンポイントで突きまくり、俺はただただその快感に上擦った声を上げることしか出来ず、もうなにも考えられんくらいおかしくなる。

さらにめめが追い討ちで俺の張り詰めたチンコに手を伸ばし、上下に擦り上げた時。

俺は自分の体の異変を察する。

「ッ!………ちょっ、めめ待ってや!! 」

「……なに?」

必死な形相で振り返る俺にめめは心配そうな顔をし、こちらを見る。

「あのな、小便したいねん。やから……一回抜いてくれへん?」

今日はめめに車に乗せられ、ここに連れてこられてから一回もしていない上に、めめにセックスの合間に口移しで飲まされた水が腹に溜まっている。

このまま扱かれれば出るのは恐らく……

「康二シッコしたいの?……じゃあ、俺が手伝ってあげるよ」

「……は?」

怪しげな顔で微笑むめめの言っていることが俺は瞬時に理解出来ず、

「ちゃんと捕まっててね」

「え?うわぁっ!!」

めめの竿を俺の下の口に挿入したままバックの体制から正常位へと体位を変え、俺はいきなりのことに驚いてめめの首に腕を回す。

「うっ!康二っ、ナカ締めすぎ」

「なに!?どうするん!?」

その拍子に溜まったものが出そうになり、突如訪れた生理現象を俺が腹に力を込めてなんとか抑えれば、それに連動して俺の尻もめめのを締め付ける。

そんなことよりもめめが俺を抱えてサンダルを履き、外に出ようとするので、俺はなにがなんだか解らず盛大にパニックを起こす。

いくら人気がない山奥とは言え素っ裸で外に、それだけではなく、その……繋がったまま出るなんてどうかしている。

「康二、また向きを変えるから落ちないように気を付けてね」

「え?」

車から降りたすぐ先の大きな木にめめは歩み、俺を抱えたまま俺の背中を木の幹に付ける。

向かい合っためめの視線は変わらず熱を帯びていて……

めめにそんな顔をさせているのは媚薬と、そして熱に浮かされた俺。

「よいしょ」

「うわっ!アッ…… 」

俺がうっとりとめめを見つめていると、めめは自身の張り詰めた肉棒を一度俺のナカから引き抜き、軽々と俺の体の向きを変えた。

俺はいきなりのことに驚いて木の幹に慌てて手を伸ばし、自分の体を支え、ゆっくりと差し込まれていくガチガチのめめの肉棒に背筋を震わせ、初めてする駅弁の逆バージョン?に心臓のバクバグが止まらない。

めめは自身の左腕を俺の左膝裏に差し込むだけで俺を支え、開いた右手はあろうことか俺の臨戦体制が整った砲台に絡み付いた。

俺は次の瞬間、めめの口からなんてことのないように放たれた言葉に絶句する。

「ほら、康二もうオシッコ限界でしょ?ここに出しちゃいなよ」

「自分なに言うてるん?!こんな格好でしかもめめの前で出せるわけないやろ!?」

めめは俺に対して少しばかりSっ気があると思っていたが、今日のめめはだいぶというか、かなりぶっ飛んでいる。

もしかして、昨日の出来事で俺はまだなにか思い出せてないことがあるんやないやろか……

「一緒に連れションだってしてるんだし、なに恥ずかしがってんの?ほら、」

「やだ!!やだやだっ!!お願い自分で出来るから、早う下ろしてや!!」

ゆっくりと俺のちんちんを擦り上げるめめに俺は必死で抵抗する。

「んっ、康二危ないって」

「ヒィッ……!!お願いやめめ、ほんまにやめてぇな……」 

暴れた拍子にめめのペニスが俺の柔らかい場所に触れ、それに感じた俺はめめのをキツく締め上げ、さらにはジョワァアっと小水を木の幹に放ち、必死にそれを抑える。

いくらめめでも、というかめめ前やからこそお漏らしをするやなんて絶対に嫌や。

惨めな自分の姿に涙がこぼれ、振り返りめめに懇願をする。

そうすれば先ほど玩具で遊ばれた時のようにめめはやめてくれると、俺が嫌がることは絶対にしないと。

俺にはそんな自信がどこかにあった。

しかし、

「…………。

———ねぇ、康二は俺のこと愛してる?」

口角をうっすらと上げ、微笑むめめ。

「そんなこと言うてる場合やな、っ、痛ッ!?」

俺は先っぽまで出かかった小便を我慢することに精一杯でめめの問いかけどころではない。

なのにめめは自身の問いに突っぱねた俺に機嫌を悪くし、俺の尿道に容赦なく爪を立てる。

「いいんだよ?このまま俺が康二のオシッコを手伝ってあげても」

抑揚のない声、感情のない瞳。
初めて見るめめのその姿に俺は震え、

「……めめを愛しとる。世界中の誰よりも。
俺には……蓮しかおらへんよ」

「…………」

普段恥ずかしくて滅多に呼べない特別な名前を呼べば、めめが許してくれると勘違いした俺。

顔に一気に熱が集中し、羞恥心に目を閉じたその時。

「だから、めめ早く下ろ、

———アァァアァッ!!!」

ブシャアァア!!!!

そんな俺を裏切るようにめめが強く腰を突き上げ、俺はその刺激に耐えられずに勢いよく木の幹に聖水を放ち、めめのモノをこれまでにないくらい締め上げる。

「ウッ……!康二、俺も愛してるよ。
康二のこんな姿を見られるのは俺だけだよね?」

そして、めめは精子を、俺は黄色い液体を放った。

「…………」

思っていたよりも溜まっていた俺の”ソレ”は俺の陰茎を支えるめめの右手をビショビショに汚し、俺はめめの前で放尿したショックで放心状態となる。

めめは名残惜し気にゆっくりと腰を揺らし、まだまだ硬い男根で俺の内壁に放出したばかりの体液を満遍なく塗り込んで行く。

「可愛い、康二……俺、康二がまだまだ足りないみたいだ。だから、もっと俺の知らない康二をたくさん見せて」

「…………俺、昨日酒に酔ってめめになにを言ったん?」

めめと付き合い、同棲してからも毎日欠かさず愛してると伝え、全身全霊でこの揺るぎない想いをめめに伝えていたつもりやった。

俺はこんなめめは知らない。
めめにこんなことをさせるくらい俺はめめと喧嘩をしてなにを言ってしまったのか……

必死で考えても記憶は朧げで、なに一つ思い出せないことが辛い。

今、めめの中には静かな怒り
そして、苦しみと悲しみも混在している。

俺の目からは涙、鼻から鼻水が垂れ情けないったらありはしないが、それよりもめめの心内が知りたかった。

「……別に大したことはないよ。俺がただ、小さい男ってだけ。でもさ、俺は死んでも康二を永遠に手放す気はないから」

「っ、」

めめは俺の尻から快感を叩き込む棒を引き抜き、今度は俺を姫抱きにする。  

そして、車のシートの上に俺をそっと横たえ、にっこりと微笑み

「 ——そうだな、例え康二がおじいちゃんになってベッドで寝たきりになっても、俺が康二のおむつを替えてあげるし、もし康二が呆けてしまっても俺のことだけは絶対に忘れないようにこの体と頭に俺の存在をもっと、教え込まないと。

そこまですれば俺が康二から離れていくなんて心配はなくなるよね?」

「……や、嘘……汚いやろ……?」

俺の体液で濡れた右手の臭いを嗅ぎ、ペロッと舐め上げるめめ。

「康二に汚いところなんかないよ。だって、俺は康二の全てを愛してるから」

今まで、目の前の男に甘々に愛され、その愛にもいつか終わりが来ると思っていた。 

でも、めめの俺への狂気的な愛は終わりどころか始まったばかりやった。

「さて、まだ昼過ぎだし……あと何回出来るかな」

俺の体の隅々まで舐め回すように眺めるめめ。

めめの逸物は俺の体に欲情し、腹につくほど滾り、上下に動いては次の解放を待ち望んでいる。

「めめもう体が限界やねん。堪忍してや……」

俺の声は枯れ果て、声にならず。

「康二の掠れた声もエッチでいいね……忘れられないくらいもっと鳴いてよ」

容赦なく俺の喉仏に噛み付き、誰をも魅了する俺の恋人。

そんな彼は誰よりも”繊細”だということを俺は知っている。

この異常な出来事を起こすきっかけとなったグループ最年長の能天気でだらしのない男と、仕事があると分かっていて俺をこんなになるまで執拗に愛する目の前の男との明日の番組収録は欠席だなと、俺は目を閉じた。

「なぁ、めめ。俺が昨日めめを悲しませたならごめんな。

俺はめめと生涯をともにするって約束する。
この先、めめを不安になんてさせへんし、俺もめめの愛を信じとる。

それでもまだ不安やったら、今日はめめの思う存分……俺を好きにせえ」

「……約束だよ。もう二度といつか俺たちの関係が終わるだなんて言うな」

眉を寄せ、目に涙を溜めた愛しい男を抱きしめる。

「……愛してる、めめ。これからもずっと一緒やで」


——ここまで強く俺を愛してくれるめめに、これ以上の幸せはないと俺はほくそ笑む。

こんな完璧な男の愛が全て俺のモノやなんて、俺はほんまに恵まれとる。

この先、なにも不安に思うことなどない。

一度黒に染まりきれば、もう二度と他の色には戻れなくなるのだから。

俺への愛で真っ黒に染まった目黒蓮。

これからも二人で”果てのない愛の底”へと堕ちて行きましょか?











「ということで、風邪でダウンしてんねん。迷惑かけるけど、明日の撮影はふっかさんとめめでよろしく頼むな」

『えー?マジあり得ない。体調管理出来てないんじゃないの〜!』

誰のせいや誰の。
なんとか絞り出した声は案の定掠れ、あくまで下手に出れば、自分が渡した媚薬でこんなことになっているとはつゆほど思っていない”問題の元凶”は電話越しで呆れた声を出す。

次にふっかさんに会った時にはその尻にタイキックを決めてやろうと俺はほんまのほんまに心に誓った家への帰り道。

めめの運転する車の助手席で先ほどの出来事を思い出す。


「さ、寒い……」

「風邪を引かせちゃったかな……
今、体を拭いてあげるから待っててね」

薬によって強制的に燃え上がった体の熱がようやく治まり、日が沈み出した頃。

突然の悪寒に俺の体が震え上がり、それを見ためめが俺のおでこに自分のおでこを当て俺の熱を窺う。

……風邪は嘘ではない。

声が枯れたのはセックスのせいやけど、めめに今日一日中全裸で抱かれまくった俺は声が出ないだけやなく、汗が体を冷やしなんと今度は違う熱まで出す始末や。

俺と何度もキャンプをしているめめが荷物の中から毛布を引っ張り出し、キャンプ道具の中からバーナーとケトルを用意し、手際よくお湯を沸かす。

「ん、あったかい」

お湯が丁度いい温度になったところでタオルを濡らし、めめが俺の体を丁寧に拭いてくれる。

「本当は今日康二とキャンプをする予定だったのに、なんかごめん」

「ええよ、俺の知らないめめを知れて良かったで」

シュンと項垂れ、洋服を着せてくれるめめは俺のよく知ってるめめや。 

「ありがとう。俺は優しい康二が大好きだよ」

「俺もやで 」

俺がめめの頭を撫でてやれば尻尾を振って喜ぶ。
年下の彼がこうやって甘え、尽くしてくれるのはこの世で俺だけなのだと思うと顔がニヤける。

「康二も具合悪いし、そろそろ帰ろうか」

俺の体に毛布を巻き付け、帰り支度を始めようとするめめ。

「その前になんか腹減ったわ……」

今日のために準備を頑張ってくれたであろうめめと少しくらいはキャンプを堪能したい。

「そうだよね、お腹空いてるよね。一応簡単なレトルトも持って来たから、もう少し待ってて」

「頼んでええか?」

「もちろん。ゆっくりしてて」

めめがリュックを漁り、持って来たレトルトで俺が食べられそうな比較的あっさりとしたものを選び、温め始める。

出会った頃は家事が不得意で電子レンジで卵を温めては爆発させたり、床には着たのか着てないのかわからない服が山となり、洗濯機は泡を拭いたりとこの子には俺がついてなアカン!と思っていたが、今では家事も率先してやってくれるスパダリや。

二人でのんびりと秋が近づき、日暮れが早くなっていく山の空気を吸い、めめと今年の夏の思い出を語り合う。


「(いつかはグループの終わりがやって来る。
いつまでも九人が一緒にいることは出来ないと分かっている。

でも、めめだけはこうしてずっと俺の隣にいてくれるんやもんね)」

帰り道の助手席。
隣で至極楽しそうなめめに俺もつられて笑い、ゆっくりと夢の中へと堕ちてゆく。

もう真っ暗でも怖くはない。
俺の隣には見えずとも、いつもめめがおるから。


end

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