短編集
「っ……!」
予想していなかった康二のあられもない姿に俺の鼻血は止まらず鼻を手で押さえるも、溢れ出る赤い液体は康二の白い腹部へとボタボタと流れ落ち、康二の腹を汚していく。
「ちょっ、めめっ、血! 鼻血出とる!!」
しかし、康二は自分の腹が汚れることは気にせずに急いでベッドから起き上がり、ランプの横にあるティッシュを数枚取っては俺の鼻に当ててくれた。
「……ありがと。それ着けてくれたんだね」
下ろした康二のズボンから現れたのは
“真緑の男性用ビキニ”
それも通常のブーメラン型のものではなく、いわゆるワンショルダーのセクシーなタイプのもので、俺は佐久間くんと別れた後に紙袋を開け、初めてこれを見た瞬間、目の高さまで持ち上げたソレがなんなのかよくわからず、首を傾げて付いているタグを確認すれば『メンズ用セクシービキニ』と書いてあり、この布が一応衣類であることを認識する。
「……めめが自分でこんなん用意するわけないやろし、さっくんあたりに面白がって渡されたんちゃう?色も緑であべちゃんカラーやし」
薄ら頬を赤らめて俺を見上げる康二の爆発的な愛らしさ、そして、康二が先程放った真っ白い精液と俺の鼻血が康二の腹の上で混ざり合う光景に俺の脳内はさらに熱くなっていき、立っているのもやっとなほどクラクラしてしまう。
——早く康二にブチ込んで、たくさん鳴かせて康二が俺によがり狂う姿が見たい。今日はめちゃくちゃに犯して泣いてやめてと言っても絶対に逃さない。
こんな感情は初めてだ。
「……康二が最近俺とのえっちに満足してないようだったから、なにかいい方法はないか聞いてみたら、佐久間くんにコスプレはどうかって言われたんだ」
「……なんやめめ、気付いてたんか」
中々治らない俺の鼻血に康二はさらにティッシュを取り、康二の腹から視線を逸らす俺に「動かず下向かなアカンよ」と顔の向きを正面へと戻し、俺の視界には再度康二のいやらしい下半身が映り込む。
「康二もあべちゃんに相談してコスプレを提案されたんでしょ?でも、俺はありのままの康二が好きだから、メイド姿の康二にめちゃくちゃ驚いたし、俺とのsexが気持ちよくなくて心機一転したかったのかなぁとか頭に色々よぎって動揺した」
康二の目を見ることが出来ず、俺が自分の気持ちを正直に打ち明ければ康二は苦笑いをする。
「めめは俺の完成度の高いメイド姿より、こんな布切れ一枚をまとった間抜けな俺の方が好きなんやね」
「うん。メイドも可愛かったけど、俺は断然こっちの方が好みだよ」
俺の鼻をティッシュで押さえてくれる手を握り、今度は康二の目を見て伝えれば康二はクスクスと笑い声を上げる。
「鼻血を出しながら言われると説得力があるわ」
「……血も止まったし、続きをしてもいいかな?」
目を細めて笑う康二の可愛さに俺の胸はキューっと締め付けられ、俺はティッシュの横にある除菌シートで血で汚れた手を綺麗に拭き取り、新しいティッシュで康二の腹を汚す二つの液体を拭い取る。
「今日はめめの誕生日祝いや。俺の精が枯れるくらい向井康二を堪能してや」
俺の首に腕を回し、至近距離で誘惑する恋人は一体どれだけ俺を夢中にさせれば気が済むのか。
「もちろんそのつもりだから、期待して」
限界の糸が切れた俺は再び、先程ソファーの上でしたような全てを奪い取るキスを康二に仕掛け、二人でまたベッドに雪崩れ込んでいく。
「はぁっ、めめ……んっ、好きっ」
「俺も……康二が好きだよ」
康二と何度も何度も舌を絡め合い、互いの唾液を交換することに夢中となり、性器が硬く張りつめジンジンと疼いてきた頃。
「めめ俺の恥ずかしい姿ちゃんと見て……」
「……うん、すごくエロくてセクシーだよ」
名残惜しくも康二の口内から舌を抜き取れば、どちらの物とも言えない液体が糸を引き、うっとりとこちらを見上げる康二の全身を俺の視界全体に映せば、俺の限界まで勃起した男根がまた質量を増すのがわかった。
「こんなん見て興奮するなんて、めめはド変態やな 」
「もちろん康二限定だけど」
白いシャツを羽織り、下げたジーンズから覗くワンショルダーの真緑のビキニは康二の胸や白い太ももを映えさせ、本来なら布の中にすっぽり収まるはずの康二の竿もガチガチに天を仰いでいるため布から大きくはみ出て、より一層卑猥さを増している。
そして、布のない方の康二の露出した右脇腹と太ももの付け根を撫でれば気になるのは後ろはどうなっているのかということ。
「ねぇ、ズボンを脱いで後ろも見せて」
「ん……どう?」
俺が途中まで下げていた康二のジーンズを全て下ろし、脱がせた後に現れるのは俺が好きな康二のスラっとした舐めまかしい美脚、さらに俺に尻を向けた康二の下半身のドエロさに俺はまた鼻血を吹き出しそうになる。
「はぁっ、サイコーだよ……早く康二に挿れたい」
ワンショルダーのビキニの紐は細く、後ろから見た康二はシャツを着ているだけであとはほとんど裸みたいなもので、尻に食い込む紐が中途半端に康二の尻穴を隠すことで俺の性的興奮は極限まで高まり、呼吸はどんどん荒くなっていく。
「鼻の下伸ばしてめちゃくちゃ変態やん。めめのそんな顔は俺しか見れへんな」
「そういう康二だって、俺しか見ることの出来ないココがヒクついてるよ」
「あっ、ん…… 」
俺の視線に収縮を繰り返す康二の性感帯。
体は細いのにムチッとした尻のやわらかさを堪能するように俺が両手で揉み込めば、それに感じた康二の腰が浮き、クパァと開いた肛門に俺はゴクリと唾を飲み込む。
「……康二、舐め合いっこしよっか」
いつもならば俺が念入りにフェラをし、康二のナカを丁寧に解していくのだが、普段見られない康二のビキニ姿をもっと間近で見たくて俺は初めて康二に互いで舐め合う行為を提案する。
「うん、ええよ……」
恥じらいながら、振り返り頷く康二。
もう、本当マジで可愛いしか言葉が出てこない。
俺の康二はどんなアダルト女優よりもエロくて綺麗で俺を悦ばせるのがなにより得意だ。
「めめのめちゃくちゃ大きくなっとるよ……」
ベッドのクッションにゆったりともたれ掛かる俺の体に康二は逆向きに重なり、俺のスウェットからフル勃起したモノを取り出しては恍惚とした声で俺の竿に長い指を絡めて行く。
「そりゃ、康二のこんなモノを見せられたら大きくなるし、そういう康二のビキニもビショビショだけどね」
「それはっ、めめがたくさん焦らすからやろっ」
目の前に突き出された康二のピンクの尻穴と天を仰ぐ陰茎からは康二の我慢汁がタラタラと流れ、ビキニに濃いシミをつくり俺はゴクリと唾を飲む。
「ほら、康二もう少し俺の方にお尻を近付けないと俺が舐められないよ」
「あっ!んんんっ……!!」
俺の言葉に腰を引いた康二をがっしりと捕らえて引き戻し、収縮する康二の肛門の入り口に俺が舌を這わせば待っていましたと言わんばかりに康二の入り口は大きくうねりだし康二の背が快感にのけ反る。
「ねぇ、康二も舐めてくれないと俺のコレ挿れられないよ? 」
「んっ、はぁ……めめのデカすぎて俺の口に入らへん」
膝を立て腰を上げ、俺の大きく勃起したものを康二の口元に当てがえば康二は俺の男根をチロチロと丁寧に舐め上げていき、二つの玉を軽く揉み込みながら突出した俺の鬼頭を咥え込む。
——あぁ、気持ちいい……
正直、本来排泄する機能である場所を舐めるフェラという行為自体が相手を服従させているようで好きではなかったが、康二の熱い舌と俺を悦ばせようと必死で舐めてくれる姿に堪らなくなり、康二の欲に塗れる姿をもっと見てみたいと思う。
「俺のちんこでいつもより気持ち良くなりたいんでしょ?」
俺の唾で濡れた康二のアナルへ指の先をつぷりと侵入させれば、潤滑剤代わりとなった唾液がねちょりと卑猥な水音を立てる。
「んっ、ふぅ……はぁ、んんぅ」
「はぁ……俺も早く康二に挿れたい」
普段人より大きな俺のモノを受け入れている康二の器官は二本、三本と俺の指を難なく咥え込みギュウギュウと締め付け、その動きと連動するように康二も俺のペニスを口を窄めてキツく吸い上げては喉の奥深くまで迎え入れ、あまりの気持ち良さに俺の尿道からは我慢汁がタラタラと流れていき、康二の咽頭を汚していくのが自分でもよくわかる。
「めめの鼻息くすぐったいって……このまま舐めてたらめめもイってまいそうやし、早う挿れて?」
「……今日は康二が上に乗って欲しい」
俺の言葉に涙目で振り返り、腰を揺らす恋人の可愛さに理性なんてものはもう跡形も無くなってしまった。
康二のケツ穴を犯す自分の指に嫉妬するほど、俺の体の中心部は荒れ狂い、康二と繋がることをもう一秒だって待ちたくないほど求めている。
「はっ……ああんッッ!めめのちんこすご、大きっ!!」
「くっ、きつ……」
俺の勃起したモノにゴムをつけた後、康二は俺に跨り、快感で血流の良くなった裸体を俺の前に堂々と見せつけ、自身の肛門に俺の陰茎を当てがい迷いなく腰を沈めていく。
いつもとは全く違う行為により康二も興奮しているのか、康二のナカは俺を歓迎してはもう二度と離さないというように俺を締め付けた。
「硬くてふっ、うぅ……全部入らなっ……!!」
「ゆっくり挿れれば大丈夫。
いつも奥まで上手そうに飲み込んでるから」
彫刻のように整った顔は眉を寄せ涙ぐみ、美しいボディは汗をかいて康二の体に艶を持たせ、腹に付くほど勃ち上がった康二の男性器はお漏らしといっても過言ではないほど透明な液体を溢れされ、今現在康二とsexをしているのだと深く実感する。
何度しても俺は康二とするこの行為が大好きだし、飽きることなんて絶対にないと思ってた。
でも……
「あ、めめの入ったぁ……ッッ、ンッ♡」
「っ、康二マジか……」
俺の大きな先端が康二の前立腺に触れた瞬間、焦がれていた刺激を前に康二が白目を剥き、口からは端なく唾液を垂らし、康二のちんこから子種がビュルっと勢いよく発射され俺は初めて見る康二の”アヘ顔”という痴態にこの上ない興奮を覚える。
康二に恥ずかしい格好をさせ、かき乱す行為はなんて気分がいいのだろう。
「はぁっ……めっちゃ気持ちええ、俺もっとめめが欲しい」
「康二のシたいようにしな。
その後は康二の足腰が立たなくなるまで俺が好きなようにさせてもらうから」
康二を下から見上げ、不敵に微笑む俺に康二はふわりと妖艶に微笑み返し、
「めめ、俺の知らんかった欲望のスイッチを押した罪は重いで?これから睡眠時間がさらに減るな?大変やわ」
「…………」
ゆらゆらと腰を揺らして締め付けては俺の息子を誘惑していく。
舌舐めずりをされ康二の腰に当てていた両手に俺と同じくらいの長さの指が絡まった瞬間、脳内はプツンと音を立てて思考が停止した挙句、色んな抑えが効かなくなり、康二を押し倒してシーツに縫い付けたのは言うまでもない。
「え!?んうっ、ンンンッ——!!」
「は、あ……っ、こじ……!」
今までガシガシと激しく腰を振ればきっと康二が痛いだろうと思っていた。
「アンッ!やぁっ……め、めぇ、イイッ!!んぅっ、気持ちいっ!!もっと、そこゴリゴリして……!! 」
「ふ、うっ…!」
涙、鼻水、唾液と俺の耳を痺れさせる甲高い喘ぎ声、顔から出るもの全てを流し快楽に溺れる俺の恋人はどんなチョコレートよりも甘く、どんな贈り物よりも魅力的で
「は、あんっ…!めめっ、はげし、イッちゃう!!」
「う、ん……俺もイくよ、っ!!」
——頭が真っ白になるいつもと違う、この非日常が癖になりそうだ。
まさか、もはや何の機能を果たしているかわからない真緑のビキニが興奮材料になるなんてね。
これからも新たな康二の魅力を俺が引き出して行きたい。
「めめ、もっと…… 」
「ん、俺もまだ康二が足りない」
もちろんそんな康二の姿を知るのはこの先も俺だけだ。
康二が俺から離れられないよう、俺たちなりの愛の営みをこれこら二人で研究していこうね。
一万日後のその先もずっと、康二と二人で仲良くいられますように。
end
13/13ページ