さぁ、今こそ!

「康二のココはどんなふうに俺を喜ばせてくれるのかな」

「っ、う!」

何度も見慣れた康二のしなやかな裸体。

唯一見たことのない場所に俺の人差し指をゆっくり押し進めてみれば、初めての経験に康二の体が強張り、そんな康二を俺は目を細め、決して逃さぬよう視線で捕らえる。

康二の肛門にキツく締め付けられた俺の人差し指の先っぽ。

俺のモノに比べれば遥かに細い指をたった一本挿れただけなのに、中はギュウギュウでこんなにも圧迫感があるのなら……康二のココに俺の熱りだった男根を挿れた時。

康二はどんな風になってしまうのか。

——俺は早くその答えが知りたい。

「そろそろベッドに行こうか」

「ま、待ってちゃんと体も洗わんと!」

頭に浮かんだ甘美な光景に胸が熱くなり、俺が康二をベッドに運ぼうと腰に腕を回せば、康二は最後の抵抗だとでもいうように俺の胸を押し返す。

康二は俺が何度も康二を焦らして楽しんでいると言うが、俺を散々焦らしているのは康二の方なんだけどな……

「いいよ、俺が隅々まで洗ってあげる」

「え……」

俺がニッコリと微笑めば康二の顔がりんごのように真っ赤に染まる。





「ねぇ、康二。……前見て」

「やぁあっ、んぅ、ハァっ…!!」

あぐらをかいた俺の脚の中に納まる康二の体に泡だったボディソープを纏わせ、それを俺の大きな手で触れているのか、触れていないのかわからないくらいの感覚でゆっくりと伸ばしていく。

時折、わざとらしく康二の乳首を指の腹で強く擦れば康二の体が跳ね、可愛らしい声をあたりに響かせた。

「康二の首筋も胸も、どこもかしこも綺麗だよ」

「……っ!そこはぁッ、だめぇ!!」

洗い場についた鏡に映る素っ裸の俺たち。

俺は鏡から視線を逸らす康二を羽交締めにし、日に焼けたうなじに吸い付き、右手で小さな乳首の先端をこねくり回し、さらに残った左手は康二の反応したものを支える玉を優しく揉みこむ。

その刺激で康二の陰茎から卑猥な先走りが飛び散った。

「分かるでしょ?康二が感じる姿で俺のもこんなに固くなってる」

「ふっ、ぅんッ……!!」

康二の背中に俺の大きなモノを擦り付けながら、康二のペニスをゆっくり扱く。

鏡越しに見える口元に手を当て、声が出るのを必死で我慢する康二が可愛くて堪らず、何度も己の脳内でした想像よりも遥かにエロい康二の姿に俺の子種が早く早くと解放を待ち望む。

「ねぇ、康二」

「あ!アッ…!な、なにッ」

康二が俺から目を逸らせないように康二の顔に手を当て、鏡越しに視線を絡め合えば、俺の手腕に感じ涙を流す康二。

「俺の心も体も早くもっと康二でいっぱいにさせて」

「え?……アァッ!!イクぅっ———!!」

低く呟いた声が聴き取れず、振り返った康二の男根を俺が強く攻め立てれば、突然の刺激に康二は絶頂を迎える。

「……準備はもういいね」

「……ぅ、ん」

俺はイッた衝撃でどこか遠い目をしてる康二の体についた泡をシャワーで洗い流し、風邪を引かないように近くに置いておいたバスタオルを康二の体に纏わせ、続いて膝裏に手を差し込み康二を抱き抱える。

この重みすらも愛おしく、彼をもっと大切にしてやりたいと思う。 

——こんな気持ちは生まれて初めてだ。








「め、め……」

「……康二」

ベッドに横たえた康二が潤んだ瞳で俺を見上げ、その切なげな瞳に俺の胸がドキドキと高鳴る。

「……初めてやから、優しくしてな」

「……うん」

頷いた俺にやんわりと微笑み、康二は静かに目を閉じた。

「ん、はぁ、ッ」

手入れのされた艶のある唇にそっと唇を重ね、何度も柔らかさを堪能し、唇の輪郭を舌でなぞれば漏れるのは康二の熱い吐息と甘い声。

「…………」

「ん…むぅ、んぅ……は、ぁ、め、め…」

開いた唇にすかさず俺の舌を差し込み、康二の口内を蹂躙すれば、早く触れてというように康二の舌が俺の舌を必死で求める。

「……ッ」

「ふ……」

そんな期待に応え、俺はまずは康二の舌先を突き、今度は裏を擽り一周し、ざらついた表面をそっと撫でる。

それでも足りない康二は自ら俺の舌に絡みつき、思うがまま俺との接吻を堪能し、俺の呼吸を奪っていく。

トロンとした眼差しと視線が睦み合い、康二の全てから目が離せなくなる。

「これから康二をたくさん気持ちよくさせてあげるね」

「うん……アっ、くすぐった」

コクンと頷く康二に俺は微笑み、まずは康二の色気ポイントである首筋をチュッチュと啄み、舌先でなぞる。

「————あ、っ」

顔を逸らした康二の耳たぶを唇で挟み柔らかさを堪能し、耳に舌を差し込めば今までに感じたことのない刺激に康二が目を見開く。

俺はそれを見逃さず、じゅぼじゅぼと音を立て、康二の耳の中を征服する。

「めめ!それ、やぁっ……!!」

「……好きの間違いでしょ?今ので康二のココが大きくなってる」

眉根を寄せ、震える康二の男根はしっかりと屹立し存在を主張していた。 

嘘のつけない恥部を俺が恍惚とした眼差しで見つめれば、康二の顔がさらに歪みその表情にまた欲を掻き立てられる。

「言わないでっ……」

「今日は俺も康二も初めて経験することばかりだね。……今から、康二のナカを解していくよ」

俺ももう限界だ。
早くこの穴に突っ込みたい。
もっと俺が与える快感でよがり狂う康二を見たい——

「うっ……!」

枕元に用意したローションを手のひらでしっかり温め、指に絡めてまずは一本。

右手の人差し指をゆっくり慎重に押し進める。
初めて感じる異物感と圧迫感、痛みに康二の肌が粟立ち、起ち上がっていた康二の逸物も次第に小さくなっていく。

「……嫌だったら言って。ちゃんと、やめるから」

やる気満々だったのに、いざ康二の辛そうな顔を見ると身がすくむ。

「や、嫌やないっ……やめないで!!」

縋るように見つめられ、康二がこんなにも俺を求めてくれることが嬉しかった。

——この人は本当に俺を好きなんだと。

「分かった。でも無理はしないで」

「う、ん」

時間をかけて、指を押しては引いてを繰り返し一本めの指がローションの効果も合間って、スムーズに動くようになれば、俺は二本目の中指を追加し、中を傷付けないように慎重に広げていく。

「……大丈夫?ゆっくり呼吸して」

「ア、うぅ…ハァッ……だい、じょうぶ」

本来ココは男根を受け入れる器官ではない為、相当苦しいはずだ。

康二が深く深呼吸をすればキツく強張った中が広がり、そのタイミングを見計らって奥に指を進めた。

「康二のココ、少しずつ広がってるよ」

「……う、ん、まだ大丈夫」

頷く康二に三本目の指を進入させていき、

「……舐めてあげる」

「え?……アッ、アァッ!!」

流石に康二の目から溢れた涙に耐えきれず、俺が小さくなった康二のちんこを口に含めば予想をしていなかった刺激に康二の体が弓形になる。

「……康二、俺が康二のを咥えてるのを見て」

「やっ!喋んないでっ!!」

現実から目を逸らすように首を振る康二にしっかりと言い聞かせるのは俺が”こんなことをする”姿を康二の目にしっかりと焼き付けたかったからだ。

「(フェラもキスもセックスも康二だから、するんだよ)」

「アァッ、ンッ!!めめっ、気持ちいいっ!!」

……まぁ、それは康二も一緒だろう。

相手が俺だから、SEXをしたいと言った俺に頷いたし、今もこうして必死に応えてくれている。

そんなことを考えながら、口淫をしていると萎えきった康二のモノが俺の口の中で徐々に質量を増し、固さを保ち、さらに康二を気持ちよくさせる為に左手で丁寧に扱く。

もちろん康二の膣口に指を増やしていくのも忘れずに。

「めめぇ…!!そんなん、したら、イッてまう!!」

「……イクのはもう少ししてからね」

康二の先っぽを俺が念入りに舐め、尿道に舌を差し込み康二の先走りの苦味を堪能していた時。

康二の腰が浮き上がり、俺はその瞬間、口に含んでいた康二のモノを抜き取る。

「え、なんで……」

頭が真っ白になるような絶頂を期待していた康二が切なげに眉を垂れさせ、その姿に俺は思わず笑みが漏れてしまう。

「俺の指が全部入ってること気付いてる?」

「指……?」

フェラの気持ちよさに浸っていた康二は最初はあんなに苦しんでいたのに、今、俺の右手の全ての指が康二の尻の中に収まっていることに気付いていない。

「うん、俺の指」

状況が理解出来ない康二に俺が康二の尻穴にある指をバラけさせるように動かせば、

「……アァッ、アァッ!!??」

俺の長いどこかの指が康二の感じる場所に触れたのか、康二は目を見開き自身の腹に白い液体を飛び散らせた。

「……もう俺のを挿れても大丈夫そうだね」

俺の息子が待ち侘びたというように上下に動き、腹につく。

「…………」

それを見た康二の喉元からゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。








「ッ、く……!!」

「キツッ……康二もっと力を抜いて」

コンドームを付け、念の為ローションをたっぷりと纏わせ、康二の入り口に俺の勃起したモノを当てがう。

ゆっくりと押し進めるも康二のナカは俺の侵入を拒み、締め付ける。

「ア、う、あ……」

「大丈夫。大丈夫だから」

俺は苦痛で全身を震わせボロボロと溢れる康二の涙を舌で掬い、康二の顔にキスの雨を降らせ、康二の耳元に優しく言い聞かせる。

「め、め……?」

「うん。ゆっくりでいいよ。

……康二の奥に俺を迎えて?」

俺の穏やかな声に安心した康二の尻穴の締め付けが緩やかになり、俺は康二の最奥を目掛けて少しずつペニスを押し込んでいく。

「はぁっ、んぅ!めめっ、」

「こ、うじっ……!」

俺に応えようと必死に呼吸をする姿がもう本当に可愛くて、このまま勢いに任せて腰を振ってしまいたかったが、康二にこれ以上辛い思いをさせたくないと僅かに残った理性がそれを止める。

「は……いった?」

「うん……今、俺と康二は繋がってるよ」

結構な時間がかかったが、俺たちはようやく一つになった。 

二人が繋がった箇所を見て俺はやんわりと口角が上がる。

「っ、う……俺、めめと」

視線を上げれば口元に手を当て、幸せそうに涙を流す康二。

———あぁ、もう無理だ。

「好きだよ」

「……え?」

低く呟いた声に、康二は俺を凝視する。
俺は思ったよりも緊張していた。

「康二が好きだ」

「ッ!!」

今度はしっかりと、康二の目を見て想いを告げる。

信じられないというように康二の目から大粒の涙が溢れていき、

「俺もっ、めめが好き……」

「……うん、少し前から知ってた。

俺、康二が大好きだよ」

繋がったまま俺が康二をそっと抱き締めれば、それ以上に強い力で康二が俺に抱きつく。

愛おしくて堪らない、俺だけの康二。
ようやく康二の全てが手に入る。

俺の心を満たし、癒す存在。

「ふっ、う、あ……ふぅ、ん」

「んっ…」

何度も何度も舌を絡め、互いの唾液を飽きることなく分け合い、冷めることのない熱に浮かされていく。

「……めめ、もう大丈夫やから動いて」

「ん……」

名残惜しく唇を離し、康二は期待を含めた目で俺にお願いをする。

この先の刺激を予想し、俺の頭はクラクラするが、必死で理性を手放さないよう意識を働かせた。

「あッ、んぅ……!ああっ!!!」

「は、ッ!」

俺の形を教え込ませるようにゆっくり、ゆっくりと律動を刻めば、それに感じた康二が叫声を上げる。

「めめのっ、大きい……!!」

「康二が可愛いからっ、ここまで大きくなっちゃったんだよ……っ」

ただでさえ中は燃えるように熱く、キツく、正直俺だっていっぱいなのに、もっと欲しいと言わんばかりに康二は腰を揺らし俺を煽る。

そして、

「めめの気持ちええっ、早く奥まで挿れてぇ……!!」

だらしなく涎を垂らし、懇願する姿に俺の中で何かがプツリと切れた。









「はぁっ、はぁっ……!」

「やぁっ…!ンッ、うぁ!!イイッ、気持ちいいっ——!!」

無我夢中で腰を振る俺と俺の下で快楽に溺れる康二。
もう何度目かもわからない絶頂に辺りに使用済みのコンドームが投げ捨てられ、初夜にも関わらず行為の激しさを物語る。

康二は二回目で竿を触らずともナカだけの刺激で達することが出来るようになり、淫らな体は俺を喜ばせ、何度もその気にさせた。

「……少し湯船に浸かろうか。康二、おいで」

「ん……」

互いの汗と、辺りに漂う雄の匂い。

初めてて体が辛いであろう康二の腕を引き、抱きついた康二をそのまま抱っこし、外の温泉へと向かう。

くっついた肌が心地よく、また勃ってしまいそうになるのを気付かぬフリをしてやり過ごす。

「あったかい……」

岩場に腰掛け、康二の体に湯をかけてやれば、康二はほぅっと息を吐き、俺の頬に自身の頬を擦り付ける。

「そんなことしたら、またすぐシたくなっちゃうよ」

「ん〜……今はまだ堪忍な」

俺の可愛い恋人は悪戯っ子のように笑い、俺にベッタリとくっついてはそれはもう甘え放題だ。

「とりあえず今は汗が引かないようにあったまろうね」

「俺はめめがおるから、身も心もポカポカやで」

康二を抱っこしたまま湯船に浸かり、俺の脚の上に乗った康二が白い歯を見せてニッコリ微笑む。

「康二、可愛い。好きだよ」

「な!?なんやねん、いきなり……」

目の前の彼に愛しい気持ちが溢れて、好きだと言わずにはいられない。

「ねぇ、康二はいつから俺のことが好きなの?」

「えっ!?」

俺が康二を見上げ、率直に尋ねれば康二の顔が真っ赤に染まる。

「お願い教えて」

「……多分舞台で仲良くなった時にはめめのこと好きになってたと思うで。Snow Manとして同じグループになった時には運命やって感じた 」

恥ずかしそうに打ち明ける康二に俺は項垂れる。

「あぁ〜!くそっ、もっと早くに康二の気持ちに気付いてれば良かった……」

こんなに可愛い男がずっと側にいたのに、俺はなんてもったいないんだ。

深い溜息を吐く俺に康二はそういえばと話を切り出す。

「めめは俺がめめを好きなのを少し前から気付いてたって言うてたけど、それっていつなん?」

初めて見るわけではないが、首を傾げる恋人の可愛い姿に悩殺され、正直鼻血が出そうだった。

「……去年のドームツアーの打ち上げで康二が酔っ払った日」

「もしかして……俺、酔っ払ってめめになにか言ったん?」

あたふたする康二と、あの日を思い出してニヤける俺。

「俺に馬乗りになって、抱いてってお願いしたのはあんだけ酔ってたら覚えてないだろうね」

「なっ、なっ……ほんまに!?」

キスまでしたのにさ、と耳元で囁けば康二の顔が真っ赤に染まり、俺はケタケタと笑い声を上げた。

康二と過ごす時間は俺の体だけでなく、心までも満たし、溜まっていた疲れやもどかしさがいつの間にかどこかへ吹き飛んでいた。

「あと、二日間二人きりでここでのんびり過ごそうね。康二にたくさんリフレッシュさせてもらうから」

「……うん 」

頷く康二の瞳には至極楽しそうな俺の姿。
そんな俺を見て康二もとても楽しそうだ。

満点の星空の下、俺たちは生まれた姿のまま愛を語り合う。

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