☆チョッパー、親になる ※夢主は子供です
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▽お風呂に入ろう
正式に麦わらの一味に仲間入りしたティナは、チョッパーから離れようとしなかった。
「チョッパー見て。じょうず?」
「うん、ティナは絵が上手だな」
医務室で、医学書を読んでいるチョッパーの隣に座って、フランキーからもらった鉛筆と紙を使ってお絵描きをしている。
「ティナ、お風呂一緒に入りましょ」
「やだ!チョッパーと入る!」
誘いを断るティナに、ナミは息をついてそばに歩み寄る。
「チョッパー今勉強してるでしょ。だから私と入るの。分かった?」
「分かんない!チョッパーがいいー!」
椅子から飛び降りると、チョッパーが座っている椅子の後ろに隠れた。すると、椅子を掴まれている為チョッパーも回り出し、本が読めなくなってしまった。
ティナがチョッパーの座る椅子を盾にしているので、振り回されて目が回ってしまう。
回る椅子のデメリットはコレだな、と息をつく。
「ワガママ言わないの」と言うナミから逃げるティナ。
漸く回転から解放されて、部屋中を鬼ごっこのようにして逃げるティナを見て、「おれが入れるよ」と言いながら椅子から下りる。
ティナは、ナミから逃げるようにチョッパーに抱きついた。
「チョッパーとお風呂?」
「そうだぞ。ティナ、服は持ってきたか?」
「かばんにいれてきたよー」
チョッパーは、ティナのリュックサックからパジャマになりそうな服を取り出して風呂場へと向かった。その後を楽しそうについていくティナを見て嘆息する。
ダイニングに行けば、サンジから風呂に行ったんじゃなかったのかと問われたナミは、眉を下げて嫌がられた事を告げた。
「チョッパーがいいんですって。ハッキリ断られちゃった」
「ナミさんが嫌なわけじゃないさ。実の親と離れて寂しさを紛らわせてるってのもあると思うぜ。なんせ、今はチョッパーが親なんだから」
サンジの励ましに、ナミは「そうかもね」とため息混じりに呟きながら椅子に座った。
「ティナー!」
大袈裟にドアが開く音が静かなダイニングに響き渡ったと同時に、ルフィが姿を現した。
「あれぇー?ティナがいねぇぞ、おっかしいなぁ」
「あんたねぇ!毎回毎回毎回毎回!もっと静かにドアを開けなさいよ!」
ナミの怒りに触れたルフィは、謝りながらそそくさと出て行った。
その頃、風呂場では――
「せーいぎのマークはいーつもC!」
体を洗い終えた二人は、仲良く湯船に浸かって歌をうたっていた。
「そろそろ上がるか」
「え!今入ったばっかだよー?」
「おれ、"悪魔の実"を食ったから、あんまり長い時間入れないんだ。ごめんな」
「あくまのみ?」
初めて聞く名前に首を傾げるティナを見て、知るにはまだ早いと判断し、ナミに怒られるから早く出ようと言葉を変えた。
「ナミさん怒ると怖いの?かわいいのに」
「怖いんだぞ。だから怒らせるような事したらダメだからな」
「ジュヲンとナミさんどっちが怖い?」
ジュヲンが何か知らないチョッパーは、ナミの方が怖いと答えた。
「うぎゃー!じゃあ言う事聞くー!ごめんなさーい!」
目をまん丸にし、湯船から出て脱衣所に向かって走っていく。
「そんなに走ると危な――」
チョッパーの注意と同時に、濡れた鈍い音と泣き声が風呂場に響いた。
「あぎゃーーー!いだびーーー!ぢょばーーー!」
そう、ティナは豪快に滑り転倒したのだ。
「ティナ、大丈夫か?」
チョッパーは、二次被害を出さないように注意しながらティナの所に行き立ち上がらせる。その顔は、血と涙と鼻水まみれになっていた。
顔面から突っ込んだのだろう。鼻や額から血を出して膝小僧も擦りむいている。
「痛かったな、よしよし」
「うっ……いだい……わ、わだじ、っ、な、ない、で、ないよ……ふぇっ……」
明らかに泣いているが、本人が泣いていないと言うちぐはぐな情報に、なんて答えたらいいか分からず困り果ててしまった。
「と、とにかく体拭こう。な?」
なんとかあやしながら体を拭いて服を着せて、医務室まで連れて行く。
「かすり傷で良かったな」
「ありがと」
鼻血を止める為に、鼻にティッシュを詰めているので滑舌が悪く口で呼吸しているティナ。
だが、にたぁと笑うと小さい歯が赤く染まっている。
「口の中も切ってたのか?すげーダイナミックに転んだんだな……」
チョッパーは感心しながら口の中を見ていると、ティナの名前を呼びながら、ナミに叱られたにも関わらず、大きな音を立てて扉を開けて入ってきたルフィ。
「あ、ルシー」
「ルシー?だーっはっはっは!ルシーだってよ!」
腹を抱えて笑うルフィに、ティナはムッと唇を尖らせた。
「ルフィそんなに笑うなよ。鼻にティッシュ詰めてるんだから仕方ないよ」
「そうか、すまん。なぁティナ、今日一緒に見張りしようぜ」
「みはり?」
ルフィが見張りの説明をすると、瞳を輝かせた。
「チョッバーも一緒?」
「いや、今日は当番じゃないから」
その返事を聞くと、ティナもしないと断った。
ショックを隠しきれないでいるルフィ。
そこへナミがやってきた。
「ティナ、お風呂上がったら……って、どうしたの?その顔」
鼻の頭と額には絆創膏、鼻にティッシュを詰めているティナの顔を見て驚くナミに、チョッパーが風呂場で転倒した事を説明すると呆れたように笑った。
「これからは気を付けなさいね」
「はい!」
風呂場に行く前とは態度が違い素直に返事をするティナに、ナミは転んだのがそんなに痛かったのかと捉えた。
「治療はもう済んだの?」
「うん。かすり傷だからすぐ治るよ」
チョッパーの診断を聞いたナミは、「良かったわね」とティナの頭を撫でた。
「うん」と頷いてナミを見上げてにっと笑うティナ。
「さ、寝ましょうか」
ティナと手を繋いで医務室から出て行こうとした時、ルフィに止められた。
「おいナミ!こいつは今からおれと見張りするんだぞ!」
「え?そうなの?」
ティナに確かめると首を横に振った。
「嫌だってさ。じゃあルフィ、一人で見張りお願いね。ほらティナ、チョッパーにおやすみってしなさい」
「チョッバーおやすび」
「おやすみ、いい夢見るんだぞ」
小さく手を振り合って別れる傍で、ルフィは一人いじけていた。
正式に麦わらの一味に仲間入りしたティナは、チョッパーから離れようとしなかった。
「チョッパー見て。じょうず?」
「うん、ティナは絵が上手だな」
医務室で、医学書を読んでいるチョッパーの隣に座って、フランキーからもらった鉛筆と紙を使ってお絵描きをしている。
「ティナ、お風呂一緒に入りましょ」
「やだ!チョッパーと入る!」
誘いを断るティナに、ナミは息をついてそばに歩み寄る。
「チョッパー今勉強してるでしょ。だから私と入るの。分かった?」
「分かんない!チョッパーがいいー!」
椅子から飛び降りると、チョッパーが座っている椅子の後ろに隠れた。すると、椅子を掴まれている為チョッパーも回り出し、本が読めなくなってしまった。
ティナがチョッパーの座る椅子を盾にしているので、振り回されて目が回ってしまう。
回る椅子のデメリットはコレだな、と息をつく。
「ワガママ言わないの」と言うナミから逃げるティナ。
漸く回転から解放されて、部屋中を鬼ごっこのようにして逃げるティナを見て、「おれが入れるよ」と言いながら椅子から下りる。
ティナは、ナミから逃げるようにチョッパーに抱きついた。
「チョッパーとお風呂?」
「そうだぞ。ティナ、服は持ってきたか?」
「かばんにいれてきたよー」
チョッパーは、ティナのリュックサックからパジャマになりそうな服を取り出して風呂場へと向かった。その後を楽しそうについていくティナを見て嘆息する。
ダイニングに行けば、サンジから風呂に行ったんじゃなかったのかと問われたナミは、眉を下げて嫌がられた事を告げた。
「チョッパーがいいんですって。ハッキリ断られちゃった」
「ナミさんが嫌なわけじゃないさ。実の親と離れて寂しさを紛らわせてるってのもあると思うぜ。なんせ、今はチョッパーが親なんだから」
サンジの励ましに、ナミは「そうかもね」とため息混じりに呟きながら椅子に座った。
「ティナー!」
大袈裟にドアが開く音が静かなダイニングに響き渡ったと同時に、ルフィが姿を現した。
「あれぇー?ティナがいねぇぞ、おっかしいなぁ」
「あんたねぇ!毎回毎回毎回毎回!もっと静かにドアを開けなさいよ!」
ナミの怒りに触れたルフィは、謝りながらそそくさと出て行った。
その頃、風呂場では――
「せーいぎのマークはいーつもC!」
体を洗い終えた二人は、仲良く湯船に浸かって歌をうたっていた。
「そろそろ上がるか」
「え!今入ったばっかだよー?」
「おれ、"悪魔の実"を食ったから、あんまり長い時間入れないんだ。ごめんな」
「あくまのみ?」
初めて聞く名前に首を傾げるティナを見て、知るにはまだ早いと判断し、ナミに怒られるから早く出ようと言葉を変えた。
「ナミさん怒ると怖いの?かわいいのに」
「怖いんだぞ。だから怒らせるような事したらダメだからな」
「ジュヲンとナミさんどっちが怖い?」
ジュヲンが何か知らないチョッパーは、ナミの方が怖いと答えた。
「うぎゃー!じゃあ言う事聞くー!ごめんなさーい!」
目をまん丸にし、湯船から出て脱衣所に向かって走っていく。
「そんなに走ると危な――」
チョッパーの注意と同時に、濡れた鈍い音と泣き声が風呂場に響いた。
「あぎゃーーー!いだびーーー!ぢょばーーー!」
そう、ティナは豪快に滑り転倒したのだ。
「ティナ、大丈夫か?」
チョッパーは、二次被害を出さないように注意しながらティナの所に行き立ち上がらせる。その顔は、血と涙と鼻水まみれになっていた。
顔面から突っ込んだのだろう。鼻や額から血を出して膝小僧も擦りむいている。
「痛かったな、よしよし」
「うっ……いだい……わ、わだじ、っ、な、ない、で、ないよ……ふぇっ……」
明らかに泣いているが、本人が泣いていないと言うちぐはぐな情報に、なんて答えたらいいか分からず困り果ててしまった。
「と、とにかく体拭こう。な?」
なんとかあやしながら体を拭いて服を着せて、医務室まで連れて行く。
「かすり傷で良かったな」
「ありがと」
鼻血を止める為に、鼻にティッシュを詰めているので滑舌が悪く口で呼吸しているティナ。
だが、にたぁと笑うと小さい歯が赤く染まっている。
「口の中も切ってたのか?すげーダイナミックに転んだんだな……」
チョッパーは感心しながら口の中を見ていると、ティナの名前を呼びながら、ナミに叱られたにも関わらず、大きな音を立てて扉を開けて入ってきたルフィ。
「あ、ルシー」
「ルシー?だーっはっはっは!ルシーだってよ!」
腹を抱えて笑うルフィに、ティナはムッと唇を尖らせた。
「ルフィそんなに笑うなよ。鼻にティッシュ詰めてるんだから仕方ないよ」
「そうか、すまん。なぁティナ、今日一緒に見張りしようぜ」
「みはり?」
ルフィが見張りの説明をすると、瞳を輝かせた。
「チョッバーも一緒?」
「いや、今日は当番じゃないから」
その返事を聞くと、ティナもしないと断った。
ショックを隠しきれないでいるルフィ。
そこへナミがやってきた。
「ティナ、お風呂上がったら……って、どうしたの?その顔」
鼻の頭と額には絆創膏、鼻にティッシュを詰めているティナの顔を見て驚くナミに、チョッパーが風呂場で転倒した事を説明すると呆れたように笑った。
「これからは気を付けなさいね」
「はい!」
風呂場に行く前とは態度が違い素直に返事をするティナに、ナミは転んだのがそんなに痛かったのかと捉えた。
「治療はもう済んだの?」
「うん。かすり傷だからすぐ治るよ」
チョッパーの診断を聞いたナミは、「良かったわね」とティナの頭を撫でた。
「うん」と頷いてナミを見上げてにっと笑うティナ。
「さ、寝ましょうか」
ティナと手を繋いで医務室から出て行こうとした時、ルフィに止められた。
「おいナミ!こいつは今からおれと見張りするんだぞ!」
「え?そうなの?」
ティナに確かめると首を横に振った。
「嫌だってさ。じゃあルフィ、一人で見張りお願いね。ほらティナ、チョッパーにおやすみってしなさい」
「チョッバーおやすび」
「おやすみ、いい夢見るんだぞ」
小さく手を振り合って別れる傍で、ルフィは一人いじけていた。