番外
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
▽大晦日
早いもので、今日は大晦日。
今年も1年色々と忙しかったけれど、充実していた。
「退、前見えない」
「見なくていいの」
局長は何を考えているのか、女の子もいるってのに全裸になっているので、美緒ちゃんの目をタオルで塞いだ。
「じゃあみんなー!お疲れやしたー!」
全裸で乾杯の音頭をとり、盃を掲げる局長に続いて俺らも盃を交わす。
勿論今日も美緒ちゃんにお酒を飲ませるつもりはない。
既に出来上がっている人が何人かいるので、美緒ちゃんに飲ませないか気掛かりだ。
「山崎、お前もSだったとはねィ」
「違いますよ。局長が裸だったんで、見て気絶とかされたら困るからです」
「裸見ただけで気絶しないよ。どんだけ繊細なの私」
沖田隊長が酒瓶片手に絡んでくるので適当にあしらっている間に、タオルを外した美緒ちゃんは呑気に肴を食べている。
「そうだ。余興って事でお前も脱げ。今日は無礼講だ無礼講」
「はあ?脱ぐワケ……ちょ、それ以上近付くな!私に触っていいのは退だけだぞコルァ!」
着物を脱がそうとする沖田隊長から間一髪で逃れられたらしい。
「ったく、ノリ悪ィなー……」
「悪くて結構!ばーかばーか!」
「そりゃてめぇだろバカ女」
「やめろォォォ!こんな日まで喧嘩すんな!」
殴り合う美緒ちゃんと沖田隊長の間に入ってやめさせる。
美緒ちゃんを連れて廊下に出た途端、冷たい風が体を撫でて身震いした。
「美緒ちゃん、いい加減沖田さんに喧嘩売るのやめなって」
「ちっがう!私じゃないよ、あっちが服脱げーって正当防衛だよ」
「そうだとしてもさ……」
「それより沖田に脱がされなかったよ。私の体は死守しました」
ドヤ顔を見せてくるその頭を撫でた。
「うん。見てたよ。沖田さん本気じゃなかったしな」
「本気でも私は逃げてましたー。結果は変わりませんー。沖田なんか私が本気出せば、デコピンで地球の裏までぶっ飛ばせるから」
「あはは。どこのビ〇スだよ。どうせだから一緒に年越し蕎麦食うか」
「食べよ食べよー」
食堂に行って、美緒ちゃんが作ってくれた年越し蕎麦を食べる。
遠くから、除夜の鐘の音が聞こえてきて風情だ。
「今年1年色々あったねー」
「あったねー。今年はゲーム機に並んでの年越しじゃなくて良かったよ」
「あはは!それは言えてる。アレもアレで楽しかったけどね」
「結局並び損だったけどな。ゲームも販売中止になるし」
「アレは、あの4人が悪いでしょ。ところで、来年はどんな年にしたい?」
「うーん……来年か……そうだな……副長にどやされないようにしたいかな」
「分かった!どやされそうになったら私が間に入ったげる!」
「そういう事じゃねーよ!それされたところでなんの解決にもならねーよ!」
「今年も楽しかったね。来年はもっと楽しくなるよ。ね?サガ太郎」
「サガ太郎って誰だ!なんでいきなりハ〇太郎ネタ?もういいってそういうの!」
「そこは『へけっ』ていうところなのだ。ちゃんとしてくれないと困るのだ」
「だからもういいって言ってんだろ!お前がハ〇太郎になってんだろ!□コちゃんやるなら最後までやれ!」
美緒ちゃんと蕎麦を食ったり、談笑してのんびりと過ごした。
ふと時計を見れば、あと少しで新しい年が明ける。
「美緒ちゃんそろそろだよ」
「おっ、マジか」
時計を覗き込んで、一緒にカウントダウンを始める。
「あけましておめでとう。今年もよろしくね」
「おめでとう。こちらこそよろしく」
「局長にお年玉ねだってくるー!」
暫くして戻ってきた美緒ちゃんは、自慢げに何かを見せて来た。
「1万円ゲットだぜ!」
「マジか!局長太っ腹だな!俺ももらいに行こうかな」
「これで一緒に美味しいもの食べに行こ」
「え?いいの?お通ちゃんのグッズ買えばいいのに」
「それも考えたけど、どうせなら退と一緒に使いたいなーって。最近あんまり一緒にご飯食べれてなかったでしょ」
「そうだね。じゃあお言葉に甘えて、どっか食べに行くか」
やったー!と喜ぶ美緒ちゃんを見て、今年もこの笑顔が曇らないように護っていこうと思った。
早いもので、今日は大晦日。
今年も1年色々と忙しかったけれど、充実していた。
「退、前見えない」
「見なくていいの」
局長は何を考えているのか、女の子もいるってのに全裸になっているので、美緒ちゃんの目をタオルで塞いだ。
「じゃあみんなー!お疲れやしたー!」
全裸で乾杯の音頭をとり、盃を掲げる局長に続いて俺らも盃を交わす。
勿論今日も美緒ちゃんにお酒を飲ませるつもりはない。
既に出来上がっている人が何人かいるので、美緒ちゃんに飲ませないか気掛かりだ。
「山崎、お前もSだったとはねィ」
「違いますよ。局長が裸だったんで、見て気絶とかされたら困るからです」
「裸見ただけで気絶しないよ。どんだけ繊細なの私」
沖田隊長が酒瓶片手に絡んでくるので適当にあしらっている間に、タオルを外した美緒ちゃんは呑気に肴を食べている。
「そうだ。余興って事でお前も脱げ。今日は無礼講だ無礼講」
「はあ?脱ぐワケ……ちょ、それ以上近付くな!私に触っていいのは退だけだぞコルァ!」
着物を脱がそうとする沖田隊長から間一髪で逃れられたらしい。
「ったく、ノリ悪ィなー……」
「悪くて結構!ばーかばーか!」
「そりゃてめぇだろバカ女」
「やめろォォォ!こんな日まで喧嘩すんな!」
殴り合う美緒ちゃんと沖田隊長の間に入ってやめさせる。
美緒ちゃんを連れて廊下に出た途端、冷たい風が体を撫でて身震いした。
「美緒ちゃん、いい加減沖田さんに喧嘩売るのやめなって」
「ちっがう!私じゃないよ、あっちが服脱げーって正当防衛だよ」
「そうだとしてもさ……」
「それより沖田に脱がされなかったよ。私の体は死守しました」
ドヤ顔を見せてくるその頭を撫でた。
「うん。見てたよ。沖田さん本気じゃなかったしな」
「本気でも私は逃げてましたー。結果は変わりませんー。沖田なんか私が本気出せば、デコピンで地球の裏までぶっ飛ばせるから」
「あはは。どこのビ〇スだよ。どうせだから一緒に年越し蕎麦食うか」
「食べよ食べよー」
食堂に行って、美緒ちゃんが作ってくれた年越し蕎麦を食べる。
遠くから、除夜の鐘の音が聞こえてきて風情だ。
「今年1年色々あったねー」
「あったねー。今年はゲーム機に並んでの年越しじゃなくて良かったよ」
「あはは!それは言えてる。アレもアレで楽しかったけどね」
「結局並び損だったけどな。ゲームも販売中止になるし」
「アレは、あの4人が悪いでしょ。ところで、来年はどんな年にしたい?」
「うーん……来年か……そうだな……副長にどやされないようにしたいかな」
「分かった!どやされそうになったら私が間に入ったげる!」
「そういう事じゃねーよ!それされたところでなんの解決にもならねーよ!」
「今年も楽しかったね。来年はもっと楽しくなるよ。ね?サガ太郎」
「サガ太郎って誰だ!なんでいきなりハ〇太郎ネタ?もういいってそういうの!」
「そこは『へけっ』ていうところなのだ。ちゃんとしてくれないと困るのだ」
「だからもういいって言ってんだろ!お前がハ〇太郎になってんだろ!□コちゃんやるなら最後までやれ!」
美緒ちゃんと蕎麦を食ったり、談笑してのんびりと過ごした。
ふと時計を見れば、あと少しで新しい年が明ける。
「美緒ちゃんそろそろだよ」
「おっ、マジか」
時計を覗き込んで、一緒にカウントダウンを始める。
「あけましておめでとう。今年もよろしくね」
「おめでとう。こちらこそよろしく」
「局長にお年玉ねだってくるー!」
暫くして戻ってきた美緒ちゃんは、自慢げに何かを見せて来た。
「1万円ゲットだぜ!」
「マジか!局長太っ腹だな!俺ももらいに行こうかな」
「これで一緒に美味しいもの食べに行こ」
「え?いいの?お通ちゃんのグッズ買えばいいのに」
「それも考えたけど、どうせなら退と一緒に使いたいなーって。最近あんまり一緒にご飯食べれてなかったでしょ」
「そうだね。じゃあお言葉に甘えて、どっか食べに行くか」
やったー!と喜ぶ美緒ちゃんを見て、今年もこの笑顔が曇らないように護っていこうと思った。
10/10ページ