☆恐ろしい子
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はぁい、じゃあ行きまーす」
「ぎゃあああ!ちょっと待ってちょっと待って!」
案内人のような声音で、のどかを小脇に抱えて浮こうとする悟天。青ざめるのどか。
「悟天くん……ちょっと、私お腹の調子が……」
「のどかちゃん怯えてるの?大丈夫。ぼくがついてんだから。ね?」
「大丈夫じゃない!あんたがいる時点で大丈夫じゃないから!怖い怖いやめてー!」
「えー……じゃあトランクスくんに頼む?」
「そういう問題じゃないの。これをやめてって言ってるの」
この2人、さっきから中途半端に浮いたり地面に立ったりを繰り返しながら、抗議している。
これは、悟天が親切にのどかの高所恐怖症を直そうと頑張っているのだ。しかし、前回で懲りているのどかは必死に反論する。
渋々、草の上に立たせて唇を尖らせ、のどかは漸くちゃんと立てた事に胸を撫で下ろした。
「チェッ。せっかくのどかちゃんと一緒に木の上で昼寝しようと思ったのにな」
石ころを蹴るような仕草をして拗ねる悟天。
「いやいやいや。この草原で良くない?十分じゃん」
「のどかちゃんは分かってないなぁ」
チッチッチッと立てた人差し指を左右に振った後、偉そうに説明しだした。
「高い場所で寝るのって最高なんだよ。誰にも邪魔されないし、空がいつもより近いし」
「そうかもしれないけどさ……」
悟天の理屈も分からないではないが、やはり地面に体をつけて寝た方が安定感もあるし、何より落ちるというリスクはない。
悟天は説得を続ける。
「あとね、のどかちゃんはぼくと違って高い所苦手だよね?だから、いつ落ちるかっていう恐怖との戦いをのどかちゃんにやってもらおうかと」
「結局それか!そんなんで私が、うんやるーって言うと思ったの?」
「のどかちゃんなら言うと思ったんだけどなぁ……はぁー……ぼく1人で昼寝しなきゃいけないのかぁー……寂しいなぁ……のどかちゃんと一緒だったら楽しいのになー……」
わざとらしく大きくため息をつきながら、チラチラとこちらを見ている悟天。
「その手には乗らないよ。だいたい人間の体は高い所に行くようには出来てないんですー。だから翼ないでしょ?」
「ぼく、翼なくても空飛べるよ」
「ああ言えばこう言う!もうこの話はおしまいにして、素直にこの草原で寝よ。ね?」
その場に腰を下ろして、隣をポンポンと叩いて寝るよう促すが靡いてくれない。
それどころか、悟天はまだ説得しようとしているのか、思考を巡らせている。
「のどかちゃんってさ、カボチャパンツ履いてるよね?」
「な、なんで知って……!いつ見たの!?」
「みんなぁぁ!ここにカボ――」
「言うなー!わかった、やるから!やればいいんでしょ!?」
声を大にして叫ぶ悟天に負けじと叫ぶのどか。
「約束ね」
結局こうなるのかと草原に蹲り、悔しさを拳に込めて地面を叩いた。
「ぎゃあああ!ちょっと待ってちょっと待って!」
案内人のような声音で、のどかを小脇に抱えて浮こうとする悟天。青ざめるのどか。
「悟天くん……ちょっと、私お腹の調子が……」
「のどかちゃん怯えてるの?大丈夫。ぼくがついてんだから。ね?」
「大丈夫じゃない!あんたがいる時点で大丈夫じゃないから!怖い怖いやめてー!」
「えー……じゃあトランクスくんに頼む?」
「そういう問題じゃないの。これをやめてって言ってるの」
この2人、さっきから中途半端に浮いたり地面に立ったりを繰り返しながら、抗議している。
これは、悟天が親切にのどかの高所恐怖症を直そうと頑張っているのだ。しかし、前回で懲りているのどかは必死に反論する。
渋々、草の上に立たせて唇を尖らせ、のどかは漸くちゃんと立てた事に胸を撫で下ろした。
「チェッ。せっかくのどかちゃんと一緒に木の上で昼寝しようと思ったのにな」
石ころを蹴るような仕草をして拗ねる悟天。
「いやいやいや。この草原で良くない?十分じゃん」
「のどかちゃんは分かってないなぁ」
チッチッチッと立てた人差し指を左右に振った後、偉そうに説明しだした。
「高い場所で寝るのって最高なんだよ。誰にも邪魔されないし、空がいつもより近いし」
「そうかもしれないけどさ……」
悟天の理屈も分からないではないが、やはり地面に体をつけて寝た方が安定感もあるし、何より落ちるというリスクはない。
悟天は説得を続ける。
「あとね、のどかちゃんはぼくと違って高い所苦手だよね?だから、いつ落ちるかっていう恐怖との戦いをのどかちゃんにやってもらおうかと」
「結局それか!そんなんで私が、うんやるーって言うと思ったの?」
「のどかちゃんなら言うと思ったんだけどなぁ……はぁー……ぼく1人で昼寝しなきゃいけないのかぁー……寂しいなぁ……のどかちゃんと一緒だったら楽しいのになー……」
わざとらしく大きくため息をつきながら、チラチラとこちらを見ている悟天。
「その手には乗らないよ。だいたい人間の体は高い所に行くようには出来てないんですー。だから翼ないでしょ?」
「ぼく、翼なくても空飛べるよ」
「ああ言えばこう言う!もうこの話はおしまいにして、素直にこの草原で寝よ。ね?」
その場に腰を下ろして、隣をポンポンと叩いて寝るよう促すが靡いてくれない。
それどころか、悟天はまだ説得しようとしているのか、思考を巡らせている。
「のどかちゃんってさ、カボチャパンツ履いてるよね?」
「な、なんで知って……!いつ見たの!?」
「みんなぁぁ!ここにカボ――」
「言うなー!わかった、やるから!やればいいんでしょ!?」
声を大にして叫ぶ悟天に負けじと叫ぶのどか。
「約束ね」
結局こうなるのかと草原に蹲り、悔しさを拳に込めて地面を叩いた。