待ち合わせの10分前(お好きなキャラで)
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お相手はお好きなキャラで!
早く来すぎた。
公園に備え付けられてある時計を見上げれば、約束の時間まであと30分もある。
決まった日に休みがある私と違い、なかなか休みが取れない彼。そんな彼がなんと休みを取ってくれたので、今日は数ヶ月ぶりのデート。
自然と緩んでしまう頬を叩くが意味がない。
すっかり冬になり、昼間にも関わらず容赦なく吹き抜ける冷たい風に身を縮めた。
屋根のある木のベンチに腰をかけ、コートのポケットからカイロを取り出した。
こんな寒さなのに子供達には関係ないらしい。
元気に駆け回ったり、転んで泣いていたり、喧嘩したり、それぞれ仲良く遊んでいる光景が広がっている。
そんな様子を横目に、秒針のない時計を穴があく程見つめる。
まだ5分も経っていないけれど、不思議と待つのは苦に感じない。
マフラーを目の下まで持ち上げて、少しでも顔へ当たる風を防ぐ。手の中にあるカイロだけが唯一のぬくもり。でも、心は暖かい気がした。
足元に落ちている枯葉を風がどこかに連れていく。
脳裏で行きたい場所を思案しながら、彼に会えるのを今か今かと待ち望む。
顔を見るのもいつぶりだろう。
早く会いたい。
徐々に長針が待ち合わせの時間に近付いていく。
「紗羽」
忘れもしないその声で名前を呼ばれて振り向いた。
ずっと会いたかった愛しい人が、前と変わらない優しい表情で立っていたのは、待ち合わせの10分前。
早く来すぎた。
公園に備え付けられてある時計を見上げれば、約束の時間まであと30分もある。
決まった日に休みがある私と違い、なかなか休みが取れない彼。そんな彼がなんと休みを取ってくれたので、今日は数ヶ月ぶりのデート。
自然と緩んでしまう頬を叩くが意味がない。
すっかり冬になり、昼間にも関わらず容赦なく吹き抜ける冷たい風に身を縮めた。
屋根のある木のベンチに腰をかけ、コートのポケットからカイロを取り出した。
こんな寒さなのに子供達には関係ないらしい。
元気に駆け回ったり、転んで泣いていたり、喧嘩したり、それぞれ仲良く遊んでいる光景が広がっている。
そんな様子を横目に、秒針のない時計を穴があく程見つめる。
まだ5分も経っていないけれど、不思議と待つのは苦に感じない。
マフラーを目の下まで持ち上げて、少しでも顔へ当たる風を防ぐ。手の中にあるカイロだけが唯一のぬくもり。でも、心は暖かい気がした。
足元に落ちている枯葉を風がどこかに連れていく。
脳裏で行きたい場所を思案しながら、彼に会えるのを今か今かと待ち望む。
顔を見るのもいつぶりだろう。
早く会いたい。
徐々に長針が待ち合わせの時間に近付いていく。
「紗羽」
忘れもしないその声で名前を呼ばれて振り向いた。
ずっと会いたかった愛しい人が、前と変わらない優しい表情で立っていたのは、待ち合わせの10分前。
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