1章
夢小説設定
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「めっちゃよかったよ!すごくかわいかったし、ファンサされた時テンション上がっちゃった!」
自分の元いた場所に戻ると、友ちゃん達にそう言われた。緊張したけどよかったと、ほっと胸を撫で下ろす。
「はーい私語はあとよ!次行くわよ!」
その後も順番に進んでいき、Aクラスの生徒は全員終了した。次はSクラスだ。
Sクラスの生徒といえど、やはり緊張はするらしい。私たちと大して変わらないね、と友達に耳打ちされた。
「どんどん行くわよー!次の子前に出て!」
はい、と聴き慣れた声がし見ると、一ノ瀬くんの番のようだ。あー、HAYATOの....と小さく聞こえた。
そう、彼はアイドル「HAYATO」の双子の弟とのことだ。と言うのも、春ちゃんがHAYATOの大ファンとのことで話しかけたらそう言われたらしく、それ以降それが暗黙の認識となっている。
「お願いします。」
一ノ瀬くんの歌声は凄く綺麗で、格が違うほど上手で、聴き惚れてしまった。HAYATOの印象とはだいぶ違うバラードを歌い上げたのも束の間、淡々と自席に戻っていった。双子にしては性格違いすぎだよね、とか、本当は同一人物、とかコソコソと聞こえてくる。みんな気にしていて、私も初めは興味が無くはなかったが、自然と彼がその話題を嫌がり避けている気がして、触れないでいたのだ。
その後もつつがなく進んでいき、全員が終了となった。
教室に戻る時も、みんな感想で持ちきりだった。幸い私の評判は良かったらしく、Sクラスの知らない子にも良かったよ!と言われ、とても嬉しかった。
夜、部屋に帰ったら美穂に食い気味に話しかけられた。もちろん、今日の授業のことだった。私も見たかった、今から再演して欲しいと強請られた。
「教室で愛梨ちゃんの名前が出てくるんだもん、びっくりしちゃった!他にも一十木くんとか、友千香ちゃんのことも話題になってたよ。私同室だぞって、鼻が高くなっちゃったよ!」
「ほんと?嬉しい!緊張したけど頑張って良かったよ〜。」その後も授業について色々聞かれたが、私が1番気にしていたことが彼女の口から出てきた。
「そう言えば、一ノ瀬くんなんだけど、、失敗しちゃったの?いつもより暗い気がしたんだけど。」「うーん、私は凄く歌上手いと思ったし、声も綺麗で凄いなと思ったんだけど、HAYATOの噂とかもあって、あんまりアイドル感は出せなかったのかなって思った。」「あーHAYATOね。双子って噂だよね。あまり本人は良い気してないみたいだし、話題すら避けてるみたいだけど。教室でも極力人と関わらないのも、それを話題にされるのが嫌なんだろうね...」
思ったより、一ノ瀬くんは気にしているようだ。私は、一ノ瀬くんに嫌な思いをさせたく無いし、人の触れて欲しくないところに触れることも怖いので、しばらくはこの話題には触れないでおこう、とそっと心に誓った。
自分の元いた場所に戻ると、友ちゃん達にそう言われた。緊張したけどよかったと、ほっと胸を撫で下ろす。
「はーい私語はあとよ!次行くわよ!」
その後も順番に進んでいき、Aクラスの生徒は全員終了した。次はSクラスだ。
Sクラスの生徒といえど、やはり緊張はするらしい。私たちと大して変わらないね、と友達に耳打ちされた。
「どんどん行くわよー!次の子前に出て!」
はい、と聴き慣れた声がし見ると、一ノ瀬くんの番のようだ。あー、HAYATOの....と小さく聞こえた。
そう、彼はアイドル「HAYATO」の双子の弟とのことだ。と言うのも、春ちゃんがHAYATOの大ファンとのことで話しかけたらそう言われたらしく、それ以降それが暗黙の認識となっている。
「お願いします。」
一ノ瀬くんの歌声は凄く綺麗で、格が違うほど上手で、聴き惚れてしまった。HAYATOの印象とはだいぶ違うバラードを歌い上げたのも束の間、淡々と自席に戻っていった。双子にしては性格違いすぎだよね、とか、本当は同一人物、とかコソコソと聞こえてくる。みんな気にしていて、私も初めは興味が無くはなかったが、自然と彼がその話題を嫌がり避けている気がして、触れないでいたのだ。
その後もつつがなく進んでいき、全員が終了となった。
教室に戻る時も、みんな感想で持ちきりだった。幸い私の評判は良かったらしく、Sクラスの知らない子にも良かったよ!と言われ、とても嬉しかった。
夜、部屋に帰ったら美穂に食い気味に話しかけられた。もちろん、今日の授業のことだった。私も見たかった、今から再演して欲しいと強請られた。
「教室で愛梨ちゃんの名前が出てくるんだもん、びっくりしちゃった!他にも一十木くんとか、友千香ちゃんのことも話題になってたよ。私同室だぞって、鼻が高くなっちゃったよ!」
「ほんと?嬉しい!緊張したけど頑張って良かったよ〜。」その後も授業について色々聞かれたが、私が1番気にしていたことが彼女の口から出てきた。
「そう言えば、一ノ瀬くんなんだけど、、失敗しちゃったの?いつもより暗い気がしたんだけど。」「うーん、私は凄く歌上手いと思ったし、声も綺麗で凄いなと思ったんだけど、HAYATOの噂とかもあって、あんまりアイドル感は出せなかったのかなって思った。」「あーHAYATOね。双子って噂だよね。あまり本人は良い気してないみたいだし、話題すら避けてるみたいだけど。教室でも極力人と関わらないのも、それを話題にされるのが嫌なんだろうね...」
思ったより、一ノ瀬くんは気にしているようだ。私は、一ノ瀬くんに嫌な思いをさせたく無いし、人の触れて欲しくないところに触れることも怖いので、しばらくはこの話題には触れないでおこう、とそっと心に誓った。