1章
夢小説設定
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「ねぇねぇ、最近愛梨ってさ、朝トキヤと一緒にランニングしてるの?」
音也が突拍子もなく質問してきて、飲んでいたミネラルウォーターを零しそうになった。
「えっ、なんで?」
「いや〜最近トキヤが朝出てく時少し楽しそうだから、なんでかなーと思って!こっそりあとをつけて見てみたら2人が一緒に走ってたから!いつのまに仲良くなったの?俺も仲間に入れてよ〜!!」
朝ランニングをしていること自体、クラスでは秘密にしていたかったが、見られていたのならもう言い訳の余地もない。たまたま一緒に走ってるだけだよ〜と濁して、その場を凌いだ。音也は俺も明日から参加しようかな〜と言っていたが、私はできれば一ノ瀬くんと2人の方が気が楽だな、と思っていた。
「ていうか愛梨、最近ちょっと痩せた!?前も別に太ってはいなかったけど、なんかほっそりしたよね?」
友ちゃんが私のことをじっと見つめながら言った。昔は、スタイルのいい子から痩せた?とか細いよね!と言われるとマウントを取られている気がして嬉しくなかったが、今日はなぜだかとても嬉しかった。友ちゃんがそんな事をする子ではない事や、自分に少なからず自信がついてきた事も相まって、素直に褒め言葉として受け取ることができた。
「そうかな?ありがと〜!最近色々気遣ってて我慢する事も多いけど、友ちゃんに褒めてもらえて嬉しい!」
「そか、納得いくまで頑張りな!目標とかあるのかはわからないけど、今度落ち着いたら美味しいもの食べに行こうよ!」奢ってあげる、と友ちゃんがウインクをしたタイミングで予鈴が鳴った。次は歌唱の授業だ。カリキュラムの内容によっては、アイドルコースと作曲家コースで教室が分かれることがあり、この授業は私たちは音楽室に移動だった。
広い音楽室に着くと、Sクラスの生徒もいるようで、いつも以上に人数が多かった。
「あれ、今日ってSクラスも合同?」
「特に何も言われてないよね...?間違った?」
他のクラスメイトもSクラスの生徒がいることに困惑しており、Sクラスの生徒もまた然りだった。
「あー!トキヤ〜!」という音也の声につられて声の方向に視線を向けてしまった。そこからの2人の会話は聞こえなかったが、何やら言い合っているようだった。
「ねね、さっきの音也との話聞いちゃったんだけどさ、愛梨って一ノ瀬さんと仲良いの?」
「えー、と、仲良いというか朝たまたま一緒に走ってるだけだよ!!ほんとに!」
「そっかー、一ノ瀬さんって少し近寄り難いというか、クールそうだからあんまり女子と関わらないタイプだと思ってたんだけど...。.....愛梨は一ノ瀬さんのこと好きなの?」
本鈴が鳴り、友ちゃんとの会話は途切れた。同時に2人の先生たちが入室してきた。キーンコーン、という音にリンクして私の心拍数がどっと上がったのがわかる。とんでもない事を言われた気がしたが、今は授業に集中しなければ。
「は〜い、今日は合同で授業するわよ〜!1人ずつみんなの前で歌ってもらうから覚悟しなさいね〜〜!!」
急な発表にざわざわと周りも騒ぎ出す。さっきまでのことで速くなっていた心拍数は、更に速くなった。
音也が突拍子もなく質問してきて、飲んでいたミネラルウォーターを零しそうになった。
「えっ、なんで?」
「いや〜最近トキヤが朝出てく時少し楽しそうだから、なんでかなーと思って!こっそりあとをつけて見てみたら2人が一緒に走ってたから!いつのまに仲良くなったの?俺も仲間に入れてよ〜!!」
朝ランニングをしていること自体、クラスでは秘密にしていたかったが、見られていたのならもう言い訳の余地もない。たまたま一緒に走ってるだけだよ〜と濁して、その場を凌いだ。音也は俺も明日から参加しようかな〜と言っていたが、私はできれば一ノ瀬くんと2人の方が気が楽だな、と思っていた。
「ていうか愛梨、最近ちょっと痩せた!?前も別に太ってはいなかったけど、なんかほっそりしたよね?」
友ちゃんが私のことをじっと見つめながら言った。昔は、スタイルのいい子から痩せた?とか細いよね!と言われるとマウントを取られている気がして嬉しくなかったが、今日はなぜだかとても嬉しかった。友ちゃんがそんな事をする子ではない事や、自分に少なからず自信がついてきた事も相まって、素直に褒め言葉として受け取ることができた。
「そうかな?ありがと〜!最近色々気遣ってて我慢する事も多いけど、友ちゃんに褒めてもらえて嬉しい!」
「そか、納得いくまで頑張りな!目標とかあるのかはわからないけど、今度落ち着いたら美味しいもの食べに行こうよ!」奢ってあげる、と友ちゃんがウインクをしたタイミングで予鈴が鳴った。次は歌唱の授業だ。カリキュラムの内容によっては、アイドルコースと作曲家コースで教室が分かれることがあり、この授業は私たちは音楽室に移動だった。
広い音楽室に着くと、Sクラスの生徒もいるようで、いつも以上に人数が多かった。
「あれ、今日ってSクラスも合同?」
「特に何も言われてないよね...?間違った?」
他のクラスメイトもSクラスの生徒がいることに困惑しており、Sクラスの生徒もまた然りだった。
「あー!トキヤ〜!」という音也の声につられて声の方向に視線を向けてしまった。そこからの2人の会話は聞こえなかったが、何やら言い合っているようだった。
「ねね、さっきの音也との話聞いちゃったんだけどさ、愛梨って一ノ瀬さんと仲良いの?」
「えー、と、仲良いというか朝たまたま一緒に走ってるだけだよ!!ほんとに!」
「そっかー、一ノ瀬さんって少し近寄り難いというか、クールそうだからあんまり女子と関わらないタイプだと思ってたんだけど...。.....愛梨は一ノ瀬さんのこと好きなの?」
本鈴が鳴り、友ちゃんとの会話は途切れた。同時に2人の先生たちが入室してきた。キーンコーン、という音にリンクして私の心拍数がどっと上がったのがわかる。とんでもない事を言われた気がしたが、今は授業に集中しなければ。
「は〜い、今日は合同で授業するわよ〜!1人ずつみんなの前で歌ってもらうから覚悟しなさいね〜〜!!」
急な発表にざわざわと周りも騒ぎ出す。さっきまでのことで速くなっていた心拍数は、更に速くなった。