1章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その後、友ちゃんと合流し、レコーディングルームを下見した。一体なんの用件だったの?と聞かれたが、適当に濁してしまった。
私は、自分に自信がある...わけではない。今でこそ、アイドルになりたいと大声で言えるようにはなったが、昔はそんな事を言ったら馬鹿にされてしまうことをわかり切ってるような、可愛くない女の子、だった。
だからこそ、この学園に入るまで、時間が許す限り目一杯努力した。頭の先から爪先まで気遣い、体重だってかなり落とした。メイクだって頑張って勉強して、やっと今の私になれたのだ。が、学園長の指摘も間違いではない。無理なダイエットをした私の体は、綺麗に細くなったわけではない。間違ったダイエットをしたしわ寄せが今来た、と言うことだ。
こんなことは誰にも知られたくない。ましてや、アイドルコースを目指している人たちには尚更だ。昔の写真見せて、なんて言われてしまったら恥ずかしくて死んでしまう。
誰にも知られないように、頑張らなくては。
これも良い機会だから、頑張りなさい。と背中を押してくれた林檎ちゃんのためにも、そして何より私の夢のために絶対達成してやろう、と心に誓った。
普段から早起きだったが、更に早く起きた。美穂は疑問に思っていたようだが、運動不足解消のためにランニングする事にしたの!と軽く伝えたら納得してくれたようだった。
幸い、早乙女学園の敷地内はランニングコースなどもあり、トレーニングには持って来いの環境だ。スポーツジムも併設されていたので、人がいなそうな時間を見計らって行ってみようと思う。
学園指定ジャージを着用し、まだ薄暗い中を走った。好きなアイドルの曲をかけ、そのリズムに合わせて両足を進める。意外といいリフレッシュになるかもなぁ、なんて思ったのも束の間、三曲目が始まる前にはもう息が上がっていた。
『1日に一時間以上有酸素運動をすること。』
好きなプレイリストは丁度60分くらいだったろうか、ぜぇぜぇと息が上がって上手く呼吸ができない。大好きな曲のはずなのに、早く終われ、と思ってしまう。
プレイリストの半分くらいまで来たかな、なんて考えていたら、ふと、足音が二重に聞こえた気がした。誰かいるのかな、と思い、ふらつきながら後ろを振り返ると、いた。あの人が。
あの日のようにぱち、と目があった。
「...おはようございます。」
全然息が上がってなくて憎たらしいな、と思ったが、挨拶をされたのだから返さないわけにはいかない。呼吸だけで精一杯だが。
「...お、はようございます」
息が上がっているのが恥ずかしいので悟られぬよう、余裕ぶって挨拶をしたが、彼にはバレていたらしい。
「無理に喋らなくて結構ですよ、苦しいでしょう。」
なら話かけないで!と言いたくもなったが、そんな元気はない。まだ何か言ってくるのかな、と彼の顔を見る、が、何かを言ってくるわけでは無いようだ。...まだ並走するのかな。
「一ノ瀬、くん。先に行って、並走しなくていいから、」
心の中ではフルネームで呼んでしまっていたが、それもどうかと思い、無難に苗字呼びにした。少しむず痒い感じがしたが、直に慣れるだろう。
「...そうですか、頑張ってください。」
す、とペースをあげ、ぐんぐん引き離されていく。見た感じ、毎日ランニングをしている人の走りっぽかった。
ふと、音也がトキヤは起きるのがめっちゃくちゃ早いし、夜もどっか行ってて不在の事が多い、と言っていたのを思い出した。
彼もまた、私のように、誰にも言いたくない秘密を抱えてこっそり努力していたりするのかな、なんて思うと第一印象の悪さは消え失せていった。
私は、自分に自信がある...わけではない。今でこそ、アイドルになりたいと大声で言えるようにはなったが、昔はそんな事を言ったら馬鹿にされてしまうことをわかり切ってるような、可愛くない女の子、だった。
だからこそ、この学園に入るまで、時間が許す限り目一杯努力した。頭の先から爪先まで気遣い、体重だってかなり落とした。メイクだって頑張って勉強して、やっと今の私になれたのだ。が、学園長の指摘も間違いではない。無理なダイエットをした私の体は、綺麗に細くなったわけではない。間違ったダイエットをしたしわ寄せが今来た、と言うことだ。
こんなことは誰にも知られたくない。ましてや、アイドルコースを目指している人たちには尚更だ。昔の写真見せて、なんて言われてしまったら恥ずかしくて死んでしまう。
誰にも知られないように、頑張らなくては。
これも良い機会だから、頑張りなさい。と背中を押してくれた林檎ちゃんのためにも、そして何より私の夢のために絶対達成してやろう、と心に誓った。
普段から早起きだったが、更に早く起きた。美穂は疑問に思っていたようだが、運動不足解消のためにランニングする事にしたの!と軽く伝えたら納得してくれたようだった。
幸い、早乙女学園の敷地内はランニングコースなどもあり、トレーニングには持って来いの環境だ。スポーツジムも併設されていたので、人がいなそうな時間を見計らって行ってみようと思う。
学園指定ジャージを着用し、まだ薄暗い中を走った。好きなアイドルの曲をかけ、そのリズムに合わせて両足を進める。意外といいリフレッシュになるかもなぁ、なんて思ったのも束の間、三曲目が始まる前にはもう息が上がっていた。
『1日に一時間以上有酸素運動をすること。』
好きなプレイリストは丁度60分くらいだったろうか、ぜぇぜぇと息が上がって上手く呼吸ができない。大好きな曲のはずなのに、早く終われ、と思ってしまう。
プレイリストの半分くらいまで来たかな、なんて考えていたら、ふと、足音が二重に聞こえた気がした。誰かいるのかな、と思い、ふらつきながら後ろを振り返ると、いた。あの人が。
あの日のようにぱち、と目があった。
「...おはようございます。」
全然息が上がってなくて憎たらしいな、と思ったが、挨拶をされたのだから返さないわけにはいかない。呼吸だけで精一杯だが。
「...お、はようございます」
息が上がっているのが恥ずかしいので悟られぬよう、余裕ぶって挨拶をしたが、彼にはバレていたらしい。
「無理に喋らなくて結構ですよ、苦しいでしょう。」
なら話かけないで!と言いたくもなったが、そんな元気はない。まだ何か言ってくるのかな、と彼の顔を見る、が、何かを言ってくるわけでは無いようだ。...まだ並走するのかな。
「一ノ瀬、くん。先に行って、並走しなくていいから、」
心の中ではフルネームで呼んでしまっていたが、それもどうかと思い、無難に苗字呼びにした。少しむず痒い感じがしたが、直に慣れるだろう。
「...そうですか、頑張ってください。」
す、とペースをあげ、ぐんぐん引き離されていく。見た感じ、毎日ランニングをしている人の走りっぽかった。
ふと、音也がトキヤは起きるのがめっちゃくちゃ早いし、夜もどっか行ってて不在の事が多い、と言っていたのを思い出した。
彼もまた、私のように、誰にも言いたくない秘密を抱えてこっそり努力していたりするのかな、なんて思うと第一印象の悪さは消え失せていった。
