1章
夢小説設定
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「...あなたとは縁がありますね。よろしくお願いします。」そう言いながら彼の右の席の椅子を引いてくれた。ここに座れ、ということだろう。
「ありがとう。...こちらこそよろしくね。」さっき音也に羨ましがられちゃったよ、トキヤとのペアいいなーって、と小声で伝えたら少し照れているようだった。なんだかんだで、音也のこと嫌いじゃないんだな。
「おや、イッチー。やけに仲のいい仔猫ちゃんじゃないか。お前も隅に置けないね。...ああ、どこの可愛い子かと思ったら聖川の友達じゃないか。久しぶりだね。」
そう言いながら私たちを見下ろしたのは、神宮寺レン。真斗くんと同室とのことで、色々な噂は耳にしている。
「うるさいですよ、レン。早くあなたのペアのところに帰りなさい。」冷たく一ノ瀬くんがあしらうと、彼は肩をすくめた。
「やれやれ、相変わらずだね。あ、仔猫ちゃんとは今度ゆっくり話したいから、明日お昼オレと食べようね。」パチンっとウインクをし、ひらひらと手を振りながら去っていった。
「彼の話は冗談半分で聞いてればいいですからね。」一ノ瀬くんがレンくんを見送りながらそう呟く。
「一ノ瀬くんってレンくんと仲いいんだね。なんか意外。」なっ、と不服そうな顔をする。「...レンとはもともと面識があったのですか。」「入学してすぐくらいに、真斗くんと購買にいたら絡まれてその時自己紹介はしたよ!」「...そうですか。」と、まだ不服そうな顔をしている。どうしたのだろうか。
一ノ瀬くんが、何かを言おうと口を開いたと同時に、龍也先生の声が響いた。
「お前ら静かにしてよく聞け。Aクラスの奴はさっき月宮から説明があったと思うが、アイドルコースと作曲家コースでそれぞれペアの奴と課題に取り組んでもらうぞ。最後には発表会をしてそこで成績も決まるからしっかりやるように。早速だが...」
そのあと龍也先生の説明は続き、要約すると、アイドルコースのペアはデュエットソングを歌うこと。ただ歌うのではなく、先の授業のようにパフォーマンスや歌に込める感情もしっかりと見られる。アイドルは同性でユニットを組むことが多いが、協調性を鍛えるために今回は男女ペアで取り組むことになったそうだ。
「じゃあアイドルコースのペアには課題曲を配るからなー。その後は本番まで各自自由に仕上げてこい。作曲家コースは〜」
私と一ノ瀬くんに渡された課題曲は、片想いを描いたラブソングだった。
「ありがとう。...こちらこそよろしくね。」さっき音也に羨ましがられちゃったよ、トキヤとのペアいいなーって、と小声で伝えたら少し照れているようだった。なんだかんだで、音也のこと嫌いじゃないんだな。
「おや、イッチー。やけに仲のいい仔猫ちゃんじゃないか。お前も隅に置けないね。...ああ、どこの可愛い子かと思ったら聖川の友達じゃないか。久しぶりだね。」
そう言いながら私たちを見下ろしたのは、神宮寺レン。真斗くんと同室とのことで、色々な噂は耳にしている。
「うるさいですよ、レン。早くあなたのペアのところに帰りなさい。」冷たく一ノ瀬くんがあしらうと、彼は肩をすくめた。
「やれやれ、相変わらずだね。あ、仔猫ちゃんとは今度ゆっくり話したいから、明日お昼オレと食べようね。」パチンっとウインクをし、ひらひらと手を振りながら去っていった。
「彼の話は冗談半分で聞いてればいいですからね。」一ノ瀬くんがレンくんを見送りながらそう呟く。
「一ノ瀬くんってレンくんと仲いいんだね。なんか意外。」なっ、と不服そうな顔をする。「...レンとはもともと面識があったのですか。」「入学してすぐくらいに、真斗くんと購買にいたら絡まれてその時自己紹介はしたよ!」「...そうですか。」と、まだ不服そうな顔をしている。どうしたのだろうか。
一ノ瀬くんが、何かを言おうと口を開いたと同時に、龍也先生の声が響いた。
「お前ら静かにしてよく聞け。Aクラスの奴はさっき月宮から説明があったと思うが、アイドルコースと作曲家コースでそれぞれペアの奴と課題に取り組んでもらうぞ。最後には発表会をしてそこで成績も決まるからしっかりやるように。早速だが...」
そのあと龍也先生の説明は続き、要約すると、アイドルコースのペアはデュエットソングを歌うこと。ただ歌うのではなく、先の授業のようにパフォーマンスや歌に込める感情もしっかりと見られる。アイドルは同性でユニットを組むことが多いが、協調性を鍛えるために今回は男女ペアで取り組むことになったそうだ。
「じゃあアイドルコースのペアには課題曲を配るからなー。その後は本番まで各自自由に仕上げてこい。作曲家コースは〜」
私と一ノ瀬くんに渡された課題曲は、片想いを描いたラブソングだった。