1章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「1カ月よく頑張ったわね〜♡お疲れ様ー!」
大袈裟なくらい褒めてくれる林檎ちゃんの隣には、腕組みをした龍也先生がいる。そう、あっという間に1カ月が過ぎ、私のダイエットプログラムは終了した。
「感想をどうぞ!」林檎ちゃんに急にマイクを向けられた。
「えっ...と、大変だったし美味しいものたくさん食べたかったし、お腹が鳴って恥ずかしかったけど頑張ってよかったです!自分の体が変化したのもなんとなくわかりますし、何より色々な人に励まされたので達成できたのかな、と思ってます....」
感想ってこんなものでいいの?と思いちらりと林檎ちゃんを見ると、うんうんと頷いていた。
「なるほどねぇ〜?具体的に、誰に励まされたのか教えて欲しいわぁ♡」恋バナをするようなテンションで林檎ちゃんが聞いてきた。龍也先生が林檎ちゃんを小突く。
「おいいい加減にしろ。櫻葉も悪りぃな、わざわざ呼び出して。1カ月よく頑張ったなってのと、あと一点ちょっと俺から聞きたいことがあってよ。」
はい、なんでしょうと龍也先生を見るとバツが悪そうに頭をかきながら口を開いた。
「...一ノ瀬のことなんだが、仲良いのか?いや、この前の合同授業の後、俺が一ノ瀬に講評したんだが、結構気にしてたようでよ。たまたまお前と一ノ瀬が次の日の朝ランニングしてるのを見かけたんだが、お前が励ましてくれたのか?」ありがとな、とはにかんだ。
「えっ...と、別に私は何もしてないです!一ノ瀬くんが優しくて、いつもランニング付き合ってくれてたんですよ!その授業のことも、少し話しただけです!」
誰もお前たちが抱きしめあってたのを見てたぞと言っているわけではないのに、動揺してしまった私は、歯切れ悪くそう言った。
「あらあら〜顔が赤いわよ?でも恋愛禁止だからね!ダメよ!」改めて念を押される。
「俺はそういうこと言いたかったんじゃねぇけど、まあいいや。一ノ瀬、本当にあんまり人と関わろうとしねぇから、何かあったら助けてやってくれな。あ、もちろん恋愛はダメだけどな。」よろしく頼んだぞ、と龍也先生が笑った時、タイミングよく予鈴が鳴った。担任の林檎ちゃんと向かう場所は一緒なので、そのまま2人で歩く。本当は男の人だと思えないほど可愛く、いい香りがする。
「ねぇねぇ、愛梨ちゃんって、オトくんとトキヤちゃんだったらどっち派なの?」
そんなこと聞く!?と思い、思わずはい!?と聞き返してしまった。
「さっき、散々恋愛禁止って念押してきたのに、そんな質問生徒にして良いんですか!?」
「まぁ〜いいじゃない♡聞くだけよ♡」眉毛を下げて揶揄うように笑う。
「好きなアイドルを言う時みたいなノリでいいのよ。教えてぇ〜」
腕を組みながら林檎ちゃんに聞かれ、もう答えるしか余地はない。
「強いて言えば、ですからね!....一ノ瀬さんです...」
言った途端、きゃあ〜とわざとらしく歓声をあげる。「思った通りだわ♡トキヤちゃん派じゃないかなって思ってたのよ。意外とクールっぽい顔の男の子が好きなのね〜!」
きゃっきゃと1人盛り上がる林檎ちゃんは、本当に女の子みたいだった。
まさか、この何気ない質問がこの後の運命を変えるなんて、まだ知る由もなかった。
大袈裟なくらい褒めてくれる林檎ちゃんの隣には、腕組みをした龍也先生がいる。そう、あっという間に1カ月が過ぎ、私のダイエットプログラムは終了した。
「感想をどうぞ!」林檎ちゃんに急にマイクを向けられた。
「えっ...と、大変だったし美味しいものたくさん食べたかったし、お腹が鳴って恥ずかしかったけど頑張ってよかったです!自分の体が変化したのもなんとなくわかりますし、何より色々な人に励まされたので達成できたのかな、と思ってます....」
感想ってこんなものでいいの?と思いちらりと林檎ちゃんを見ると、うんうんと頷いていた。
「なるほどねぇ〜?具体的に、誰に励まされたのか教えて欲しいわぁ♡」恋バナをするようなテンションで林檎ちゃんが聞いてきた。龍也先生が林檎ちゃんを小突く。
「おいいい加減にしろ。櫻葉も悪りぃな、わざわざ呼び出して。1カ月よく頑張ったなってのと、あと一点ちょっと俺から聞きたいことがあってよ。」
はい、なんでしょうと龍也先生を見るとバツが悪そうに頭をかきながら口を開いた。
「...一ノ瀬のことなんだが、仲良いのか?いや、この前の合同授業の後、俺が一ノ瀬に講評したんだが、結構気にしてたようでよ。たまたまお前と一ノ瀬が次の日の朝ランニングしてるのを見かけたんだが、お前が励ましてくれたのか?」ありがとな、とはにかんだ。
「えっ...と、別に私は何もしてないです!一ノ瀬くんが優しくて、いつもランニング付き合ってくれてたんですよ!その授業のことも、少し話しただけです!」
誰もお前たちが抱きしめあってたのを見てたぞと言っているわけではないのに、動揺してしまった私は、歯切れ悪くそう言った。
「あらあら〜顔が赤いわよ?でも恋愛禁止だからね!ダメよ!」改めて念を押される。
「俺はそういうこと言いたかったんじゃねぇけど、まあいいや。一ノ瀬、本当にあんまり人と関わろうとしねぇから、何かあったら助けてやってくれな。あ、もちろん恋愛はダメだけどな。」よろしく頼んだぞ、と龍也先生が笑った時、タイミングよく予鈴が鳴った。担任の林檎ちゃんと向かう場所は一緒なので、そのまま2人で歩く。本当は男の人だと思えないほど可愛く、いい香りがする。
「ねぇねぇ、愛梨ちゃんって、オトくんとトキヤちゃんだったらどっち派なの?」
そんなこと聞く!?と思い、思わずはい!?と聞き返してしまった。
「さっき、散々恋愛禁止って念押してきたのに、そんな質問生徒にして良いんですか!?」
「まぁ〜いいじゃない♡聞くだけよ♡」眉毛を下げて揶揄うように笑う。
「好きなアイドルを言う時みたいなノリでいいのよ。教えてぇ〜」
腕を組みながら林檎ちゃんに聞かれ、もう答えるしか余地はない。
「強いて言えば、ですからね!....一ノ瀬さんです...」
言った途端、きゃあ〜とわざとらしく歓声をあげる。「思った通りだわ♡トキヤちゃん派じゃないかなって思ってたのよ。意外とクールっぽい顔の男の子が好きなのね〜!」
きゃっきゃと1人盛り上がる林檎ちゃんは、本当に女の子みたいだった。
まさか、この何気ない質問がこの後の運命を変えるなんて、まだ知る由もなかった。