2章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そういえば、もう一つプレゼント忘れてない?」
もう一つのプレゼント、とは、もちろんキスのことだ。今日しかない。機会があったらちゃんとしましょうって言ってくれてたし、クリスマスで、2人きりの空間といったら最高のシチュエーションだ。お願い、気付いて。
「え、何ですか?もう一つ...?」何か忘れていただろうか、と顎に手を当てて考え出してしまった。うーん、と考え込んで難しい顔をしている。ダメだこれは、まったく鈍感なんだから。
「もうっ!クリスマスで2人きりって言ったらする事は一つで...!!」
ちゅっ...
一瞬何が起きたか分からなかったが、そっぽを向いて耳まで赤くしている彼を見て、状況を理解した。ちょっと待って、こんなのずるい。
「...ずるいよ、いお。」「な、何がずるいんですか!?って、なんで泣いてるんですか!?」
「...え?あれ、なんでだろ...」
わたわたと焦った彼が、綺麗な指で涙を拭ってくれる。じっと彼を見ると、なんですか、とでも言いたそうな顔で優しく微笑んでくれた。眉を下げて笑う彼の笑顔が大好きだ。
「なんで泣いたんですか?...嫌、でしたか?」涙が止まりかけていた私に優しく問いかけてきた。嫌なわけなんかあるわけない。
「わからないんだけど、多分好きで、嬉しくて泣いたの。」「嬉しかったんですか?」「うん」「...私も、ですよ。」「...好き。」「私も大好き...です。」
やめて、また泣きそう、っと思って顔を逸らそうとしたら、頬を優しく押さえられてしまい、逸らせなくなってしまった。
「...メイク落ちてない?じっくり見ないで」可愛くメイクしたのに、きっと涙で落ちてしまってるだろう。ずっと可愛い私でいたいのに、今じっくり見るのはやめて欲しい。
「落ちてないですよ、いつも可愛いです。今日の服も、ネイルも、髪型も、私のためですか?」...ほんとにずるい。
「...そうだよ、頑張ったの。可愛い?」「可愛いです。」「もっと言って。」「とても可愛...っ!」
ちゅっ
仕返し、だ。さっきは一瞬過ぎて気付かなかったが、彼の唇はふわっとしていた。ファーストキスはレモンの味、とはよく聞くが、味はしなかった。...心なしか、少し前に食べた生クリームと苺のショートケーキの香りがしたが。
「いお、ケーキの匂いするよ?甘い匂いがする。」「あなたもしますよ、少しアルコールの香りもしますが。」「うそっ!?」「...うそです。」「...いじわる。」
もう一つのプレゼント、とは、もちろんキスのことだ。今日しかない。機会があったらちゃんとしましょうって言ってくれてたし、クリスマスで、2人きりの空間といったら最高のシチュエーションだ。お願い、気付いて。
「え、何ですか?もう一つ...?」何か忘れていただろうか、と顎に手を当てて考え出してしまった。うーん、と考え込んで難しい顔をしている。ダメだこれは、まったく鈍感なんだから。
「もうっ!クリスマスで2人きりって言ったらする事は一つで...!!」
ちゅっ...
一瞬何が起きたか分からなかったが、そっぽを向いて耳まで赤くしている彼を見て、状況を理解した。ちょっと待って、こんなのずるい。
「...ずるいよ、いお。」「な、何がずるいんですか!?って、なんで泣いてるんですか!?」
「...え?あれ、なんでだろ...」
わたわたと焦った彼が、綺麗な指で涙を拭ってくれる。じっと彼を見ると、なんですか、とでも言いたそうな顔で優しく微笑んでくれた。眉を下げて笑う彼の笑顔が大好きだ。
「なんで泣いたんですか?...嫌、でしたか?」涙が止まりかけていた私に優しく問いかけてきた。嫌なわけなんかあるわけない。
「わからないんだけど、多分好きで、嬉しくて泣いたの。」「嬉しかったんですか?」「うん」「...私も、ですよ。」「...好き。」「私も大好き...です。」
やめて、また泣きそう、っと思って顔を逸らそうとしたら、頬を優しく押さえられてしまい、逸らせなくなってしまった。
「...メイク落ちてない?じっくり見ないで」可愛くメイクしたのに、きっと涙で落ちてしまってるだろう。ずっと可愛い私でいたいのに、今じっくり見るのはやめて欲しい。
「落ちてないですよ、いつも可愛いです。今日の服も、ネイルも、髪型も、私のためですか?」...ほんとにずるい。
「...そうだよ、頑張ったの。可愛い?」「可愛いです。」「もっと言って。」「とても可愛...っ!」
ちゅっ
仕返し、だ。さっきは一瞬過ぎて気付かなかったが、彼の唇はふわっとしていた。ファーストキスはレモンの味、とはよく聞くが、味はしなかった。...心なしか、少し前に食べた生クリームと苺のショートケーキの香りがしたが。
「いお、ケーキの匂いするよ?甘い匂いがする。」「あなたもしますよ、少しアルコールの香りもしますが。」「うそっ!?」「...うそです。」「...いじわる。」