2章
夢小説設定
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テーブルに並んだ飲み物も食べ物もだいぶ減って来て、彼女の酔いもだんだんと冷めて来たようだ。顔の赤みも治まってきて、話をしている限り正常な彼女に戻ったようだ。今はそれぞれ好きな事をして過ごしている。社長と大神さんは既に席を外した。私を除いた未成年組はテレビゲームに夢中だし、彼女を除いた大人組はみんなウトウトし始めて大人しくなっていた。...今しかない。
「...愛梨さん、あの、ちょっと一緒に来てくれませんか。」この一言の為にどれほど緊張したことか。
ん?といった表情をした彼女に特に何も説明せず、共用スペースのリビングから連れ出し、私の部屋へと案内した。...いざ2人きりになるとなぜか緊張する。さっきまで普通に話していたのに。
部屋の電気を付け、暖房も入れた。少し寒そうだったのでブランケットも彼女に渡した。
「どしたのいお。なんか聞かれたくない話?」なになに、といった表情をしている彼女の目の前に紙袋を差し出す。
「...これ、その、いわゆるクリスマスプレゼントです。要りますか?」
...えっ、うそ、と声を漏らす彼女は驚きつつも喜んでくれたらしい。要る!!要ります!!なんてキラキラした顔で言われたのだから、やはり嬉しくなった。
「まあ、いつも世話になっているので。日頃の感謝の意も込めて。いつもありがとうございます。」
「いお...!ありがとう、大好き。」なんて少し潤んだ目で言われて嬉しくない男なんていないだろう。
少しいいムードになったと思ったら、あ、ちょっと待ってて、なんて言い残しパタパタと部屋から出て行ってしまった。...一体なんなんですか。お待たせ、と戻って来た彼女の手にも紙袋がさげられていた。「実は私も、いおにプレゼント買っといたんだよね!いやー、よかった!」はい!あげる、なんて両手で渡されたものだから、ついつい両手で受け取ってしまった。両手で受け取るいお可愛い、とまたバカにしてきたのでプレゼント没収しますよ、と言ってやった。
「じゃあせーので開けようよ!」
「子供ですか?」
「いいじゃんクリスマスっぽくてさ!はい、じゃあせーの!!」なんて強引に掛け声をかけられたらせーので開けざるを得ない。四角い箱の中に入っていたものの正体は、紺色の腕時計だった。
まあ、少しは期待してたけれど、本当にプレゼントもらえるなんてすごく嬉しい。渡し方も最高だった。今日の彼は満点だ。紙袋を覗くと四角い箱が見えた。...しかも、割と小さめの箱。まさか、リング...だったりしないよね。まあ、照れ屋な彼の事だから流石にリングは無理かなー、ピアスかネックレスか、さあどっちだろう、なんて思っていたけどなかなか開けられなかった。だから強引にせーの、の掛け声で同時に開けようと提案した。
パカッと開いた箱からは...ピンクゴールドのリングが出てきた。嘘、まさか過ぎる。いおからリング貰っちゃった。すごく嬉しい。嬉しくて思わずバッと彼を見ると、彼もまた私の事を見つめていた。
「...なんか言ったらどうですか。」
「...可愛い、です。ありがとう。付けてもいい?」
「なんで敬語なんですか。もうあなたのなんですから、ご自由に。」
...いや、まて。やっぱりあれをして貰いたい。はめてくれるやつ。
「...いお!はめて!」
「...は!?そのくらい自分でやってくださいよ!!」
「だめ!記念すべき第一回目はいおにはめて欲しいの!!だからほら、」はい!と言いながら手を差し出した。彼は初めは自分でやれと言っていたが、どうやらはめてくれる気になったらしい。しぶしぶだが。
「...なんで両手出してるんですか。バカなんですか?」だって、いおがどこの指にはめるか分からないし...。そう思って両手を出した。さて、彼はどこにはめるのかな、なんて思って見ていたら彼の綺麗な手が私の右手を取って、丁寧に薬指にリングをはめてくれた。彼の動作と仕草が綺麗すぎて、思わず見惚れた。
「...っありがと。嬉しい。...ほんとは左手が良かったけどねー!」なんて、照れ隠しでおどけて見せたら、いつもは余裕の無い彼が、本気を見せてきた。
「...近い未来に、ちゃんとしたものをはめて差し上げますよ。...左手に。」なんて言ってくるから思わずカッコつけ!!でも好き!と叫んでしまった。やかましいですよ、静かにしてください!と怒られたのは言うまでも無い。
「私のプレゼントもありがとうございます。せっかくですから使わせて頂きますね。」自分があげたものなんて忘れていたが、そうだ腕時計あげたんだった。あまりシック過ぎるのもなー、と思ったので紺色にしてみた。彼の色だし。流行ってるブランドのだし。
「これ色違いで私も持ってるんだー、だからおそろい!」って言いながら彼に自分が腕にしているのを見せたら少し照れていた。いおおそろいとか好きやろ?ってふざけて聞いたら、うるさいですよ、とまた怒られた。否定はしないんだ。
「...愛梨さん、あの、ちょっと一緒に来てくれませんか。」この一言の為にどれほど緊張したことか。
ん?といった表情をした彼女に特に何も説明せず、共用スペースのリビングから連れ出し、私の部屋へと案内した。...いざ2人きりになるとなぜか緊張する。さっきまで普通に話していたのに。
部屋の電気を付け、暖房も入れた。少し寒そうだったのでブランケットも彼女に渡した。
「どしたのいお。なんか聞かれたくない話?」なになに、といった表情をしている彼女の目の前に紙袋を差し出す。
「...これ、その、いわゆるクリスマスプレゼントです。要りますか?」
...えっ、うそ、と声を漏らす彼女は驚きつつも喜んでくれたらしい。要る!!要ります!!なんてキラキラした顔で言われたのだから、やはり嬉しくなった。
「まあ、いつも世話になっているので。日頃の感謝の意も込めて。いつもありがとうございます。」
「いお...!ありがとう、大好き。」なんて少し潤んだ目で言われて嬉しくない男なんていないだろう。
少しいいムードになったと思ったら、あ、ちょっと待ってて、なんて言い残しパタパタと部屋から出て行ってしまった。...一体なんなんですか。お待たせ、と戻って来た彼女の手にも紙袋がさげられていた。「実は私も、いおにプレゼント買っといたんだよね!いやー、よかった!」はい!あげる、なんて両手で渡されたものだから、ついつい両手で受け取ってしまった。両手で受け取るいお可愛い、とまたバカにしてきたのでプレゼント没収しますよ、と言ってやった。
「じゃあせーので開けようよ!」
「子供ですか?」
「いいじゃんクリスマスっぽくてさ!はい、じゃあせーの!!」なんて強引に掛け声をかけられたらせーので開けざるを得ない。四角い箱の中に入っていたものの正体は、紺色の腕時計だった。
まあ、少しは期待してたけれど、本当にプレゼントもらえるなんてすごく嬉しい。渡し方も最高だった。今日の彼は満点だ。紙袋を覗くと四角い箱が見えた。...しかも、割と小さめの箱。まさか、リング...だったりしないよね。まあ、照れ屋な彼の事だから流石にリングは無理かなー、ピアスかネックレスか、さあどっちだろう、なんて思っていたけどなかなか開けられなかった。だから強引にせーの、の掛け声で同時に開けようと提案した。
パカッと開いた箱からは...ピンクゴールドのリングが出てきた。嘘、まさか過ぎる。いおからリング貰っちゃった。すごく嬉しい。嬉しくて思わずバッと彼を見ると、彼もまた私の事を見つめていた。
「...なんか言ったらどうですか。」
「...可愛い、です。ありがとう。付けてもいい?」
「なんで敬語なんですか。もうあなたのなんですから、ご自由に。」
...いや、まて。やっぱりあれをして貰いたい。はめてくれるやつ。
「...いお!はめて!」
「...は!?そのくらい自分でやってくださいよ!!」
「だめ!記念すべき第一回目はいおにはめて欲しいの!!だからほら、」はい!と言いながら手を差し出した。彼は初めは自分でやれと言っていたが、どうやらはめてくれる気になったらしい。しぶしぶだが。
「...なんで両手出してるんですか。バカなんですか?」だって、いおがどこの指にはめるか分からないし...。そう思って両手を出した。さて、彼はどこにはめるのかな、なんて思って見ていたら彼の綺麗な手が私の右手を取って、丁寧に薬指にリングをはめてくれた。彼の動作と仕草が綺麗すぎて、思わず見惚れた。
「...っありがと。嬉しい。...ほんとは左手が良かったけどねー!」なんて、照れ隠しでおどけて見せたら、いつもは余裕の無い彼が、本気を見せてきた。
「...近い未来に、ちゃんとしたものをはめて差し上げますよ。...左手に。」なんて言ってくるから思わずカッコつけ!!でも好き!と叫んでしまった。やかましいですよ、静かにしてください!と怒られたのは言うまでも無い。
「私のプレゼントもありがとうございます。せっかくですから使わせて頂きますね。」自分があげたものなんて忘れていたが、そうだ腕時計あげたんだった。あまりシック過ぎるのもなー、と思ったので紺色にしてみた。彼の色だし。流行ってるブランドのだし。
「これ色違いで私も持ってるんだー、だからおそろい!」って言いながら彼に自分が腕にしているのを見せたら少し照れていた。いおおそろいとか好きやろ?ってふざけて聞いたら、うるさいですよ、とまた怒られた。否定はしないんだ。