2章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
久々に会った彼女は、以前より可愛くなっていた。本人には言わないが。着ている服も今まで見た事の無いものだったので、おそらく今日の為に買ったのだろう。この前友人と買い物に行ったと言っていたし。薄ピンクのネイルもしているし、髪の毛もふわふわさらさらしていて、今日の為に準備をしてくれたのだろうか、と思うと嬉しく思える。...可愛い人だな。
ライブに来る時もそうなのだ。どうせなら可愛くしていきたい!というのが彼女の気持ちらしく、今度はこんな服を着て行こうかとか、髪の毛のセットどうしようかとか、いおはどんなのが好きなのかとか色々聞いて来る。私がなんでもいいと答えると、彼女はえー、という反応をするが本当になんでもいいのだ。...あなたならなんでも可愛いですよ、なんて言えるわけはないが。でも、好みというのはやはりだんだんバレてくるものらしい。いおはこんなのが好きなんやろ~?なんでふざけてニヤニヤした顔で聞いて来るが、大抵私の好みを当てて来るので本当にタチが悪い。
「いおって、なんていうか、チョロそう。」
「...どういう意味ですか。」
「だっていかにも女子って感じのもの好きでしょー!ピンク、とかパステル、とか白ニット、とかスカートとか!」なんて聞かれた日にはどう答えていいのかわからなかった。バカにしてるんですか、とは返したものの、嫌いです。と答えることなんて出来なかった。そのあと、まあ私も好きだけどさー、って言いながらニコニコしている彼女を見て、可愛いなと思ってしまった。...末期だ。そして今日も私の好みに合わせたらしい服装で来ている。...四葉さんが先に褒めていたらしいが。彼が時折すごく羨ましく思える。思った事をすぐ口に出せる、素直な彼。私はその対局にいるのだ。
もやもやとそんな事を考えていたら、どうやら大人組は早速酔いが回って来たらしい。兄さんは笑っていて可愛いが、二階堂さんが悪ノリを始めた。...逢坂さんは相変わらず今日の玉座を探し回っている。そして彼女も...やはり酔っているようだ。控えろと言ったのに。
「いおー、えへへ今日も可愛いねぇ~。」なんてニヤニヤデレデレしている。可愛い...いや、酔っ払っているのだ。そういう問題ではない。
「可愛くないです。控えろと言いましたよね、バカなんですか?」
「だって社長さんに飲めって言われたら飲まなきゃじゃ~ん。しかも酔ってないからね?まだ正常だよ、ほら!」なんて突然立ち上がって歌って踊り出した。...MONSTER GENERATiONだ。完全に酔っ払ってるでしょうが!!そして微妙に上手なのがまた頭にくる。どんだけPV見たんですか。酔っ払い組だけではなく酔ってないはずの七瀬さんや四葉さんも加勢して、社長や大神さん、マネージャーもノリノリだ。私ここのフリ大好きなんですよー、なんて言いながら歌って踊る彼女は後日、この事を思い出して恥ずかしい思いをするに違いない。録画でもしてやろうかと思った。
一通り気が済んだのか、彼女はほら、酔ってないでしょ?なんて座ってからまだ聞いてくるので、はいはい、すみませんでした、と言ったらプンプン怒り出した。可愛い。気をそらすためにケーキを取ってあげた。さっきまで散々飲み食いしていた彼女だが、まだ食べるらしい。もぐもぐと可愛く食べながらまた口を開いた。
「いおはほんと素直じゃないんだから~。...でもそういうところ好き。」
「...っは!?なんですか突然!!」
「カッコつけなのに可愛いもの好きな所も好き。あとこまめに連絡くれる所も好き。もっと自撮り送ってよ~。あとは、えーっと...」
「わーーー!!!もういいです黙って!!」突然のことで動転した私は彼女の口を塞いだ。もちろん手で。周りからの目線が痛い。...だから飲み過ぎるなと言ったのに。
「一織も言え!!!言っちまえ!」なんて、突然兄さんが叫び出した。本当に酔っ払いはタチが悪い。私はこんな大人になるまい、と決心した。
ライブに来る時もそうなのだ。どうせなら可愛くしていきたい!というのが彼女の気持ちらしく、今度はこんな服を着て行こうかとか、髪の毛のセットどうしようかとか、いおはどんなのが好きなのかとか色々聞いて来る。私がなんでもいいと答えると、彼女はえー、という反応をするが本当になんでもいいのだ。...あなたならなんでも可愛いですよ、なんて言えるわけはないが。でも、好みというのはやはりだんだんバレてくるものらしい。いおはこんなのが好きなんやろ~?なんでふざけてニヤニヤした顔で聞いて来るが、大抵私の好みを当てて来るので本当にタチが悪い。
「いおって、なんていうか、チョロそう。」
「...どういう意味ですか。」
「だっていかにも女子って感じのもの好きでしょー!ピンク、とかパステル、とか白ニット、とかスカートとか!」なんて聞かれた日にはどう答えていいのかわからなかった。バカにしてるんですか、とは返したものの、嫌いです。と答えることなんて出来なかった。そのあと、まあ私も好きだけどさー、って言いながらニコニコしている彼女を見て、可愛いなと思ってしまった。...末期だ。そして今日も私の好みに合わせたらしい服装で来ている。...四葉さんが先に褒めていたらしいが。彼が時折すごく羨ましく思える。思った事をすぐ口に出せる、素直な彼。私はその対局にいるのだ。
もやもやとそんな事を考えていたら、どうやら大人組は早速酔いが回って来たらしい。兄さんは笑っていて可愛いが、二階堂さんが悪ノリを始めた。...逢坂さんは相変わらず今日の玉座を探し回っている。そして彼女も...やはり酔っているようだ。控えろと言ったのに。
「いおー、えへへ今日も可愛いねぇ~。」なんてニヤニヤデレデレしている。可愛い...いや、酔っ払っているのだ。そういう問題ではない。
「可愛くないです。控えろと言いましたよね、バカなんですか?」
「だって社長さんに飲めって言われたら飲まなきゃじゃ~ん。しかも酔ってないからね?まだ正常だよ、ほら!」なんて突然立ち上がって歌って踊り出した。...MONSTER GENERATiONだ。完全に酔っ払ってるでしょうが!!そして微妙に上手なのがまた頭にくる。どんだけPV見たんですか。酔っ払い組だけではなく酔ってないはずの七瀬さんや四葉さんも加勢して、社長や大神さん、マネージャーもノリノリだ。私ここのフリ大好きなんですよー、なんて言いながら歌って踊る彼女は後日、この事を思い出して恥ずかしい思いをするに違いない。録画でもしてやろうかと思った。
一通り気が済んだのか、彼女はほら、酔ってないでしょ?なんて座ってからまだ聞いてくるので、はいはい、すみませんでした、と言ったらプンプン怒り出した。可愛い。気をそらすためにケーキを取ってあげた。さっきまで散々飲み食いしていた彼女だが、まだ食べるらしい。もぐもぐと可愛く食べながらまた口を開いた。
「いおはほんと素直じゃないんだから~。...でもそういうところ好き。」
「...っは!?なんですか突然!!」
「カッコつけなのに可愛いもの好きな所も好き。あとこまめに連絡くれる所も好き。もっと自撮り送ってよ~。あとは、えーっと...」
「わーーー!!!もういいです黙って!!」突然のことで動転した私は彼女の口を塞いだ。もちろん手で。周りからの目線が痛い。...だから飲み過ぎるなと言ったのに。
「一織も言え!!!言っちまえ!」なんて、突然兄さんが叫び出した。本当に酔っ払いはタチが悪い。私はこんな大人になるまい、と決心した。