2章
夢小説設定
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それからというもの、彼の活動も私の生活も忙しく、なかなか会う時間が作れないでいた。ラビチャはずっと続いているし、彼の近況も十分に把握できているから特に不満はない、と自分に言い聞かせていた。...本当は、ずっと会いたいと思っているけど。やはり画面越しに見るアイドルの和泉一織も良いけれど、ただの和泉一織の魅力には勝てないのだ。
季節は冬。冬は嫌いだ。寒いし、日は短くすぐに暗くなるし。...寂しくなる季節だ。という私の思いとは裏腹に、街では陽気な音楽がかかっている。クリスマス、かぁ。子供の頃は家でクリスマスパーティーをしたり(家族でケーキとチキンを食べるくらいだったが)、中学高校の頃は友人と一緒に馬鹿騒ぎをしたりと、何かと楽しい思い出がある。クリスマスに楽しさを感じないようになったのは、大学に入ってからだ。友人は彼氏と過ごすし、ぼっちにならないようにバイトを入れようと思っても、マスターと奥さんはお出掛けしちゃうからお店やってないし。コンビニで適当に買ったケーキを特番見ながら食べて過ごすのかな、今年も、なんて思っていたら大好きな彼からラビチャが入った。
「突然ですが、24日空いていますか。」
...っえ、空いてるけど...。まさか一緒に過ごせるの。3年目にして漸くぼっち回避?なんて思っていたら続いてメッセージが来た。
「小鳥遊事務所でクリスマスパーティーをするので、来れるようでしたら是非、と社長もメンバーも言っていますが。どうします?」
なんて言われたら行かざるを得ない。「空いてる。行く!」と返信したら、可愛いスタンプが帰って来た。そういう所可愛い。
クリスマスなんて365日の中のただの一日じゃん、なんて不貞腐れていたけれど、今年は物凄く特別で贅沢な日だと感じてしまう。何着て行こう。新しく買おうかな。なんて思ってしまうのだから。
とりあえず友達に買い物に付き合えと連絡をした。着て行く服やアクセサリーを新調したいという気持ちは止められない。最近行ってなかったから美容院にも行こう。あとは...彼へのプレゼントも用意しておこうと思う。
彼女となかなか会えないでいた。ラビチャを見るに、元気にやっているっぽいがそれはそれで不満だった。...寂しく思っているのが自分だけのようで。たまに今日はゼミ飲みだった、だの、友達とどこそこに行った、だの写真付きで報告してくれる。自撮り写真の中でにこにこしている彼女が可愛くて思わず保存してしまうが、私と会えなくても元気そうじゃないですか、と思わず言いそうになってしまうのだ。たまに男性も写り込んでいる写真は心配になってしまう。...こういう嫉妬に気付かれたく無くて言いはしないが。まあ、心配しなくても愛梨ちゃんは浮気するタイプじゃないだろ、と二階堂さんが勝手に言っていたけど、やはり心配になってしまうのだ。...私のものなのだから。なんて言ったら彼女は嫌な顔をするだろうか。と、モヤモヤしていたら社長にクリスマスパーティーの件を聞かされた。ぜひ彼女も誘って、との事だったのですぐに連絡をした。これでもし、24日は予定がある、なんて言われてしまったら...なんて思っていたけれど杞憂だった。久々に会える。しかもクリスマスに。
普段は素直じゃないと言われる私だが、この日だけはしっかり、彼女を喜ばせてあげたい。...私の彼女で良かった、と思わせてあげたい。
季節は冬。冬は嫌いだ。寒いし、日は短くすぐに暗くなるし。...寂しくなる季節だ。という私の思いとは裏腹に、街では陽気な音楽がかかっている。クリスマス、かぁ。子供の頃は家でクリスマスパーティーをしたり(家族でケーキとチキンを食べるくらいだったが)、中学高校の頃は友人と一緒に馬鹿騒ぎをしたりと、何かと楽しい思い出がある。クリスマスに楽しさを感じないようになったのは、大学に入ってからだ。友人は彼氏と過ごすし、ぼっちにならないようにバイトを入れようと思っても、マスターと奥さんはお出掛けしちゃうからお店やってないし。コンビニで適当に買ったケーキを特番見ながら食べて過ごすのかな、今年も、なんて思っていたら大好きな彼からラビチャが入った。
「突然ですが、24日空いていますか。」
...っえ、空いてるけど...。まさか一緒に過ごせるの。3年目にして漸くぼっち回避?なんて思っていたら続いてメッセージが来た。
「小鳥遊事務所でクリスマスパーティーをするので、来れるようでしたら是非、と社長もメンバーも言っていますが。どうします?」
なんて言われたら行かざるを得ない。「空いてる。行く!」と返信したら、可愛いスタンプが帰って来た。そういう所可愛い。
クリスマスなんて365日の中のただの一日じゃん、なんて不貞腐れていたけれど、今年は物凄く特別で贅沢な日だと感じてしまう。何着て行こう。新しく買おうかな。なんて思ってしまうのだから。
とりあえず友達に買い物に付き合えと連絡をした。着て行く服やアクセサリーを新調したいという気持ちは止められない。最近行ってなかったから美容院にも行こう。あとは...彼へのプレゼントも用意しておこうと思う。
彼女となかなか会えないでいた。ラビチャを見るに、元気にやっているっぽいがそれはそれで不満だった。...寂しく思っているのが自分だけのようで。たまに今日はゼミ飲みだった、だの、友達とどこそこに行った、だの写真付きで報告してくれる。自撮り写真の中でにこにこしている彼女が可愛くて思わず保存してしまうが、私と会えなくても元気そうじゃないですか、と思わず言いそうになってしまうのだ。たまに男性も写り込んでいる写真は心配になってしまう。...こういう嫉妬に気付かれたく無くて言いはしないが。まあ、心配しなくても愛梨ちゃんは浮気するタイプじゃないだろ、と二階堂さんが勝手に言っていたけど、やはり心配になってしまうのだ。...私のものなのだから。なんて言ったら彼女は嫌な顔をするだろうか。と、モヤモヤしていたら社長にクリスマスパーティーの件を聞かされた。ぜひ彼女も誘って、との事だったのですぐに連絡をした。これでもし、24日は予定がある、なんて言われてしまったら...なんて思っていたけれど杞憂だった。久々に会える。しかもクリスマスに。
普段は素直じゃないと言われる私だが、この日だけはしっかり、彼女を喜ばせてあげたい。...私の彼女で良かった、と思わせてあげたい。